キャンピングカーも「車」。怠ると走行不能に?真冬に向けてチェックしておきたい6項目!



ディーゼルエンジン車に乗っている方へ

タンク

乗用車でも多くなった「ディーゼルエンジン」。

特に欧州車ではガソリン車に勝るとも劣らない台数になっています。

元々キャンピングカーなどでも多いエンジンですが、最近車両を手に入れた方や、若いドライバーの方はご存じない方もいるかもしれません。

ディーゼル燃料(軽油)は気温や季節によって中の「成分」が違っているんです。

厳密に言えばガソリンも夏と冬で仕様を変えているそうですが、軽油の場合はもっとシビアです。

一般的に寒冷地では大体1~3月に-20℃以下で凝固する「JIS3号」、-30℃以下で凝固する「JIS特3号」という凍結に強い軽油が販売されます。

なぜかというと、寒冷地に対応した軽油でないと、低温下では軽油に含まれるワックス分が分離してシャーベット状になり、凍結してしまう可能性があるそうです。

普段何気なく乗っている乗用車も含め、雪山へのお出かけの時には出来る限り「現地」で燃料を入れることを心がけてください。

冬用タイヤも要チェック!

冬用タイヤ

関東平野部でも年に1度ぐらいは大雪に見舞われることがあります。

冬用タイヤは使用頻度が低いので備えが無いドライバーが多く、ひとたび「雪予報」となれば都市部はパニックになることも。

最低でもタイヤチェーンがあれば良いのですが、それすら持たず夏タイヤのままで雪に見舞われたら……。

困ったことにならないように、シーズンイン前に「スタッドレスタイヤ」への交換をお勧めします。

すでに持っている方も、冬シーズンだけ使用するスタッドレスタイヤですから、保管状況や保管年数によってはタイヤの性能が著しく低下している場合もあり注意が必要です。

低温時にもゴムが固くならない特殊な成分で作られているスタッドレス。

溝の有るなしに関わらずゴムの柔らかさがグリップに大きく影響します。

国産高級品でも数年、安い海外ブランドだと1年足らずでゴムが硬化します。

それは保管状態によっても左右され、紫外線や酸性雨にさらされている(いわゆる雨ざらし)だとそらに劣化が早くなります。

車両に付いたままのタイヤも注意が必要。

駐車中に空気圧が低くなっているとタイヤが変形して「フラットスポット」という円形がへこんだ場所が生まれます。

こうしたタイヤは乗り心地が悪く、抵抗が生じてタイヤの寿命も短くなっています。

溝があるからと言って何年も同じスタッドレスタイヤを装着することは、本来の機能を有していない可能性がある事をお忘れなく。

中古タイヤも同じです。

最近オイルを点検・交換したのはいつだったか覚えていますか

エンジンやミッションには潤滑油が必須

特にエンジンは季節ごとに潤滑油(エンジンオイル)の柔らかさ(粘度指数)を変えるようメーカーが指定している物も多いので注意が必要です。

気温で油の硬さが大きく変化するので、特に冷間時(一晩置いた翌朝など)では規定外の粘度のオイルが入っていると抵抗が大きくエンジンが掛りづらくなったりします。

また、バッテリーへの負担も増え、燃費にも影響するので冬の気温に合ったオイルかどうか点検しましょう。

もっとも、最近では通年粘度の低いエンジンオイルが設定されている車両が多いので、新しい車にお乗りの方は粘度指数よりも「オイル量」をチェックしてみてください。

オイル交換のサイクルが長い車の場合は、オイルを「補充」するよう指定されている物もあります。

その他、こんな消耗品も限界が来ているかも?!

消耗品

気温低下で性能が左右されるのはタイヤだけではありません。

車に多く使われている「ゴム部品」はすべて影響を受けると考えてください。

中でもワイパーは重要保安部品であり、視界を確保する大切な部品。

ワイパーのゴムは定期的な点検・交換が必要です。

ご自身でも交換可能な部分なので、積極的に取り換えましょう。

また忘れがちなのが、「ウインドーウォッシャー液」の点検

こちらもストレートタイプなら良いですが、水で希釈するタイプでは希釈濃度によって凍結することがあり、タンクが凍らなくてもホースの中が凍ってしまっては液が噴出されなくなる場合があります。

寒冷地へ出かける場合には特に注意が必要です。

エンジンルームの「ファンベルト」もゴム製品。こちらも劣化しているとベルトが固くなり滑ったり異音が発生したりします。

最悪の場合はベルトが切れてしまう事もあり、その場合はレッカーを呼ぶ羽目になるので注意してください。

まとめ

季節が大きく変わるこの時期。

キャンピングカーをはじめとした「車」にも、冬支度が必要です。

冬を快適に迎えるために、上記を参考にして愛車の点検をぜひ行ってみてください。