知識
ちょっと心配…駐車場が坂になっていると自動車にどれくらい負担がかかる?

キャンプなどに行ってゴツゴツした地面や傾斜地で寝ると、疲れが取れないということもあるでしょう。
床の水平が保たれていないところに長時間いると、人間の体調は悪くなってきます。
車も同様に、水平な駐車場よりも坂になっている駐車場に置かれる方が、受ける負荷が大きくなってきます。
どんな変化やトラブルが引き起こされるのでしょうか?
車はエンジンが載っている部分が重くなります。
一般的なフロントエンジンフロントドライブ(FF)車の場合、平坦な場所に駐車していても、エンジンが載っているフロントタイヤやサスペンションに大きな負荷がかかっている状態です。
駐車場所の傾斜状況にもよりますが、FF車の場合、フロント側が坂の下側に位置するように駐車すると、平坦地に駐車するより、さらにフロントタイヤやサスペンションへの負荷は大きくなります。

車がすぐに壊れるということはありませんが、長期的に考えると、1つの部分に集中して負荷がかかり続ける状態は避けたほうが良いでしょう。
特にタイヤやサスペンションに使用されるゴム部品への影響は大きくなります。
どうしても傾斜地に停めなければならない時には、時々車の向きを入れ替えるなどの対策が取れるとベストです。
車を動かす際に欠かせないのが、エンジンオイルやブレーキオイルなどの油脂類です。
他にもガソリンや冷却水、ミッションフルード等、車の中には多くの油脂・液体類が使われています。
こうした液体は、坂道に車を停めると、タンク等の中で一方に偏りが発生するでしょう。
偏りが発生しても、オイル類はポンプなどを使って送り出されているので、機械類の動作に大きな影響は無いですが、部品全体に行きわたるまでの時間は、偏りの状況によっては長くかかる可能性もあります。

毎日車を動かすような状況ではあまり心配はいりません。
しかし、長期間傾斜地に車を置いた状態でのエンジン始動時には、計器類に目を配り、異常を敏感に感じ取れる状態で車の様子を確認しましょう。
次のページ▷▷▷【悪影響以外の危険もあります!】
MT車の坂道駐車には注意が必要です。
ニュートラルのままパーキングブレーキをかけずに車を降りてしまうと、坂道の下方へ向かい車が勝手に動き出してしまいます。
AT車ではギアがパーキングに入っていれば、簡単に車が動くことはありませんが、これはギアのロックが車の動きを止めている状態です。
大きな力がかかればロックが壊れ、車が動き出すということも考えられます。
駐車をする際には、ギアをパーキング(MTの場合は坂の上に向かって進む方向へギアを入れる)、そしてパーキングブレーキをしっかりかけることを忘れずに行いましょう。

また、ドアの開け閉めについても注意が必要です。
坂道の下側に向かってドアが動きやすくなっており、開けたドアが外に持っていかれる、急にドアが閉まるという平坦地では発生しない動きが、坂道駐車では起こります。
車の操作以外にも、急にドアが開いてしまい隣の車にぶつかる、閉まってきたドアに挟まれ怪我をすることが考えられます。
以上のことから、可能な限り平坦地への駐車が好ましいと言えるでしょう。
坂道への駐車となる場合には、より注意深く、車を使うという心がけが大切です。
ライター:Red29
オリジナルサイトで読む
床の水平が保たれていないところに長時間いると、人間の体調は悪くなってきます。
車も同様に、水平な駐車場よりも坂になっている駐車場に置かれる方が、受ける負荷が大きくなってきます。
どんな変化やトラブルが引き起こされるのでしょうか?
タイヤやサスペンションに悪影響がある?
車はエンジンが載っている部分が重くなります。
一般的なフロントエンジンフロントドライブ(FF)車の場合、平坦な場所に駐車していても、エンジンが載っているフロントタイヤやサスペンションに大きな負荷がかかっている状態です。
駐車場所の傾斜状況にもよりますが、FF車の場合、フロント側が坂の下側に位置するように駐車すると、平坦地に駐車するより、さらにフロントタイヤやサスペンションへの負荷は大きくなります。

©vladimircaribb/stock.adobe.com
車がすぐに壊れるということはありませんが、長期的に考えると、1つの部分に集中して負荷がかかり続ける状態は避けたほうが良いでしょう。
特にタイヤやサスペンションに使用されるゴム部品への影響は大きくなります。
どうしても傾斜地に停めなければならない時には、時々車の向きを入れ替えるなどの対策が取れるとベストです。
エンジンオイルやブレーキオイルは大丈夫?
車を動かす際に欠かせないのが、エンジンオイルやブレーキオイルなどの油脂類です。
他にもガソリンや冷却水、ミッションフルード等、車の中には多くの油脂・液体類が使われています。
こうした液体は、坂道に車を停めると、タンク等の中で一方に偏りが発生するでしょう。
偏りが発生しても、オイル類はポンプなどを使って送り出されているので、機械類の動作に大きな影響は無いですが、部品全体に行きわたるまでの時間は、偏りの状況によっては長くかかる可能性もあります。

©Mario Beauregard/stock.adobe.com
毎日車を動かすような状況ではあまり心配はいりません。
しかし、長期間傾斜地に車を置いた状態でのエンジン始動時には、計器類に目を配り、異常を敏感に感じ取れる状態で車の様子を確認しましょう。
次のページ▷▷▷【悪影響以外の危険もあります!】
悪影響だけではない!危険が伴う坂道駐車
MT車の坂道駐車には注意が必要です。
ニュートラルのままパーキングブレーキをかけずに車を降りてしまうと、坂道の下方へ向かい車が勝手に動き出してしまいます。
AT車ではギアがパーキングに入っていれば、簡単に車が動くことはありませんが、これはギアのロックが車の動きを止めている状態です。
大きな力がかかればロックが壊れ、車が動き出すということも考えられます。
駐車をする際には、ギアをパーキング(MTの場合は坂の上に向かって進む方向へギアを入れる)、そしてパーキングブレーキをしっかりかけることを忘れずに行いましょう。

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また、ドアの開け閉めについても注意が必要です。
坂道の下側に向かってドアが動きやすくなっており、開けたドアが外に持っていかれる、急にドアが閉まるという平坦地では発生しない動きが、坂道駐車では起こります。
車の操作以外にも、急にドアが開いてしまい隣の車にぶつかる、閉まってきたドアに挟まれ怪我をすることが考えられます。
以上のことから、可能な限り平坦地への駐車が好ましいと言えるでしょう。
坂道への駐車となる場合には、より注意深く、車を使うという心がけが大切です。
ライター:Red29
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