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ターボ付き軽自動車のエンジンオイル交換は「3カ月に1回」がいい?メーカー推奨時期だと壊れる?

オイル

ターボ付きの軽自動車が人気


ホンダ

日本でいちばん売れている車は、直近2022年の年間データではホンダの軽スーパーハイトワゴン『N-BOX』です。

軽規格いっぱいのサイズでスライドドアを装備し、軽自動車とは思えない広い車内と豪華な装備が特徴であり、このN-BOXに対抗するために同じような特徴を備えた軽自動車が各社から発売されています。

ボディサイズや排気量、馬力など軽規格ではさまざまな制限や規制がありますが、「軽自動車」の名前の割に車重には制限がありません。

現在販売されている軽自動車のラインアップでは、グレードによっては普通車の車重を超える場合もあるため、今の軽自動車は重くなったと言えるでしょう。

しかし、前述のとおり馬力は規制があります。車重は重くなったのにパワーがそのままでは、加速や登坂性能に不満が出ても仕方がありません。

そこで、人気の軽ハイトワゴンや軽スーパーハイトワゴンでは、ターボエンジンを選べることがほとんどとなりました。

ターボエンジンならではの豊かなトルクによって、重くなった車重を十分にカバーできる快適なパワーを得ることができます。

エンジンオイル交換のサイクルが短め


エンジンオイル

©Photo Sesaon/stock.adobe.com



ターボエンジンがついた軽自動車は豊かなトルクによって快適なドライブが楽しめますが、燃費が少し落ちるなど維持費がかかるようになります。

特に、メーカーが推奨するエンジンオイルの交換サイクルは同じモデルであってもターボエンジンか自然吸気エンジンかで大きく変わり、自然吸気エンジンでは「15000kmまたは1年に1回」「10000kmまたは1年に1回」などとサイクルが長いのに対し、ターボエンジンでは「5000kmまたは半年に1回」など、そのサイクルは自然吸気エンジンの半分かそれ以下であることがほとんど。

これはターボエンジンは自然吸気エンジンよりも負荷がかかりやすく、エンジンオイルの劣化も早いため。

エンジンオイルはエンジン内部の潤滑や保護、冷却などといったさまざまな役割がありますが、劣化したエンジンオイルはその性能を発揮できず、エンジンの性能低下、最悪の場合はエンジンの故障を招きます。

高級車やスポーツカーのような趣味性が高い車と違い、軽自動車をはじめとした日常の足として使われる車はユーザーの管理が比較的“テキトー”になりやすく、エンジンオイルの管理も杜撰であることが多いのですが、ターボエンジンの軽自動車のオイル管理が杜撰だとせっかくの力強さが発揮されないことになります。

ターボエンジンの軽自動車は自然吸気の軽自動車よりも価格が高いです。

しかし、適切なオイル管理をしなければ、ターボエンジン本来の性能が発揮されず、その差額が無駄となってしまいます。

次のページ▷▷▷【メーカーが推奨しているオイル交換時期より早く交換をするのはどう?耐久性はアップする?



「3000kmや3カ月毎の交換がベスト」は嘘?


整備

©Byrd Setta/stock.adobe.com



エンジンオイル交換の時期はメーカーが各車ごとに推奨時期を設定していて、ターボ付きの軽自動車では「5000kmまたは6ヶ月に1回」であることがほとんどです。

しかし、一部のドライバーの中には、メーカーが推奨するサイクルでは「すぐに壊れる」とし、どんな車も「3000kmまたは3ヶ月に1回がベスト」だとすることがあるようです。

たしかに、エンジンオイルの劣化状態がより浅いうちに交換するのは、エンジンの性能維持の面で有利です。

そのため、メーカー推奨値が「5000kmまたは6ヶ月に1回」のところ、それよりも早い「3000kmまたは3ヶ月に1回」のサイクルでメーカーの指定するエンジンオイルに交換をすることは無駄ではありません。

しかし、メーカー推奨サイクルが6カ月のところ、3カ月、つまり半分のサイクルでエンジンオイル交換を実施すれば、エンジンオイル交換にかかるコストは倍かかることになります。

倍のコストをかけたことでエンジンの耐久性が倍になるかというと、そこまでの効果は期待しないほうがよいでしょう。

コストに見合う効果を期待せず、「この車のエンジンの寿命を1日でも長くするためならなんでも試したい」のであれば、メーカー推奨サイクルよりもはるかに短いサイクルで交換するのはベストな選択肢のひとつかもしれません。

エンジンの寿命を伸ばすには何が効果的?


エンジン

©artegorov3@gmail/stock.adobe.com



エンジンオイルはエンジンが動作中にエンジン内を循環して各部の保護などを行いますが、エンジンが停止すると循環も止まります。

しばらくは各部に付着したオイルが残っているものの、時間とともにどんどんエンジン下部にあるオイルパンへ落ちていきますので、最終的にはオイルがついていない、金属むき出しの状態となります。

その状態でエンジンを始動させることはドライスタートやコールドスタートと呼ばれ、金属同士が直接擦れ合い、摩耗を促進します。

これがもっともエンジンの寿命を縮める行為となるため、エンジンの寿命を縮めたくないのであれば、次回の乗車時にドライスタートやコールドスタートにならないよう、定期的にエンジンをかけてエンジンオイルを循環させることが効果的です。

ただし、1ヶ月程度でエンジンオイルが完全に落ち切るということは通常ならありませんので、帰省したときにしか乗らない、旅行に行くときしか乗らないという車でもなければ、ドライスタートやコールドスタートに対して神経質になる必要はないでしょう。

ライター:MOBY編集部
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