台風やゲリラ豪雨で自動車が「何cm浸水したらアウトか」分かる?程度別に解説
【水深50cm程度】ドアが開かなくなる可能性
水深がドアの下端に到達すると、車外から水圧がかかってしまし、車内からからドアを開けることが困難になります。
【水深100cm程度】車両が浮いて流される可能性
タイヤが完全に水没すると、車体が浮いてしまい、移動が困難になるおそれがあります。
また、水深がドア高さの半分を超えると、内側からほぼ開けられなくなってしまいます。
車内に浸水した水の高さが外側と同じくらいになると、内外の水圧差がなくなり、内側からドアを開けられるようになります。
また、車内に脱出用ハンマーがある場合は、それで自動車のガラスを割ることでも車外に避難できます。
ただし、フロントガラス及び一部のドアガラスは、合わせガラスになっているため割ることはできません。
車種ごとにガラスの性質は異なるので各メーカーにご確認ください。
安全に走行できるのは「床面の高さ」まで
※浸水による車両への影響については、車両形状や設計により異なります。
特に、車高が低い車両では影響を受けやすいため、注意が必要です。
JAF(日本自動車連盟)が実施した「冠水路走行テスト」では、2,000cc級のセダンは水深30cmの冠水路まで走行できたものの、水深60cmになるとエンジンが停止したという結果がでています。
ここでいう30cmというのは、国土交通省が公開している上画像でいう床面の高さに相当します。
走行速度や水流の有無でも危険性が変わる
30cm程度でも車両の走行速度が大きくなると、車両が巻き上げた水や生じた波により、吸気口からエンジンに浸水し、最悪の場合、エンジンが停止して動作しなくなるおそれがあるとのこと。
また、車高が低い場合や水流がある場合は僅かな水深でも車両が流されるおそれがあり、危険性が高まります。
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ライター:MOBY編集部
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