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8ナンバーとは?乗用車をキャンピングカー化すると税金・維持費は安くなるってホント?



自動車税

特定用途車の「キャンピング車」と自家乗用車の自動車税は次のようになっています。

同排気量のキャンピング車と自家用自動車では、キャンピング車のほうが安いようです。

排気量キャンピング車自動車税(年額)自家乗用車
1.0L以下(電気自動車含む)20,000円25,000円
1.0L超〜1.5L以下24,400円30,500円
1.5L超〜2.0L以下28,800円36,000円
2.0L超〜2.5L以下34,800円43,500円
2.5L超〜3.0L以下40,000円50,000円
3.0L超〜3.5L以下45,600円57,000円
3.5L超〜4.0L以下52,400円65,500円
4.0L超〜4.5L以下60,400円75,500円
4.5L超〜6.0L以下69,600円87,000円
6.0L超88,000円110,000円

※標準税率の場合
※初回新規登録が令和元年10月1日以降の場合。

自動車重量税

継続検査等時の特種用途車の自動車重量税は次の通りで、車両総重量1トン単位で税額が決められています。

車両総重量4トン〜25トンの特種用途車の重量税は32,800円〜205,000円です。

車両総重量特種用途車2年自家用(エコカー外)乗用車2年自家用
0.5トン以下8,200円
1トン以下8,200円16,400円
1.5トン以下24,600円
2トン以下16,400円32,800円
2.5トン以下41,000円
3トン以下24,600円49,200円

特種用途車は1トン単位の税額区別なのに対して、乗用車は0.5トン単位になっています。

しかし自動車重量税はどちらの場合も区分が1つ上がる毎に8,200円ずつ高くなるのは同じです。

特種用途車は自動車税に引き続き重量税でも乗用車より安いこともわかります。
参考:国土交通省「自動車重量税額について フローチャート・税額表」

自賠責保険

キャンピング車の自賠責保険料は、自賠責保険料の車種区分において「特種用途自動車」の「(ハ)その他」のうち「a 三輪以上の自動車(軽自動車を除く)」と「c 軽自動車」に該当します。

24ヶ月・25ヶ月契約時の自賠責保険料を、自家用乗用車と軽自動車(検査対象車)の自賠責保険料と比べると次のようになっています。

車種25ヶ月契約24ヶ月契約
三輪以上の自動車(軽自動車を除く)15,570円15,170円
特種用途自動車(軽自動車)12,480円12,200円
自家用乗用自動車20,610円20,010円
軽自動車(検査対象車)20,310円19,730円

8ナンバー車の任意自動車保険は高い?

8ナンバー車の任意自動車保険料はエンジンの総排気量によって決定されます。

これは、任意保険料が料率クラスによって決められている普通自動車や小型自動車、軽自動車などと異なる点です。

具体的な保険料は契約条件によって変化する他、通販型(ネット型)の自動車保険では取扱っていない場合もあります。

気になる方は保険会社や代理店担当者に問い合わせましょう。

乗用車を8ナンバー車(キャンピング車)として登録することはできる?

青空にキャンピングカー

©Voyagerix/stock.adobe.com

乗用車を8ナンバーとして登録することは可能です。

例えば、「自動車の用途等の区分について(依命通達)」の3-4 用途区分通達4-1-3(4)が定めるキャンピング車の条件を満たす仕様にすることで、8ナンバーのキャンピング車として登録(構造変更)できます。

しかし、構造要件が2001年に厳格化されたこと、そして登録変更時の運輸支局への持ち込み検査が必須となったため、難易度は従来よりも高くなりました。

この2001年の厳格化の背景にあるのが、規制強化以前にはびこっていた不正登録です。

ちょっとした改造だけで8ナンバー車として登録を行い、8ナンバー車へ変更を終えたら組み付けたパーツを外して元の乗用車の状態に戻すというもの。

8ナンバー車の安い税金で乗用車を維持することが目的でした。

まとめると、エンジン総排気量や車両重量・総重量の条件が同じであれば、法定費用は8ナンバー化によって5ナンバー・3ナンバーよりも安くなります。

しかし、8ナンバーへの構造変更にかかる費用や手間、そして任意保険量が乗用車と異なり少し特殊であることを踏まえると、8ナンバー化でコスト削減は非現実と思われます。

8ナンバー化を検討している方は、キャンピング車を専門に扱う業者に一度問い合わせてみてはいかがでしょうか。

ライター:中華鍋振る人
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