雨の日は晴れの日の何倍事故が起きやすい?雨天時の運転には「アレ」活用で安全性が高まる?
予防安全機能があれば雨の日も安心?
ここまでに見てきたように、雨の日は交通事故が起きやすくなるため、車の運転にはより一層の注意を要します。
ところで、近年の車には「衝突被害軽減ブレーキ」をはじめとする予防安全機能が搭載されていますよね?
こうした先進安全装備があれば、雨の日も安心して運転できそうな気がします。……が、実際のところどうなのでしょうか。
先進装備があっても油断は禁物!
衝突被害軽減ブレーキの中でも、ミリ波レーダーを使用するものは、雨の影響を受けにくいようです。
ただ、ミリ波レーダーは近距離にある障害物や、電波の反射率が低いもの(歩行者など)を検知しにくいという欠点があります。
また、車の予防安全機能は、雨量の多い日に機能停止する場合があります。
人間の目と同様に、カメラやレーダーの機能も雨によって妨げられてしまうのです。
これらの点から、愛車に先進の予防安全機能が備わっていても油断は禁物。
特に豪雨の中の運転では、ドライバーの感覚と判断で安全を守るように意識したほうが賢明といえます。
雨の日は無事に到着することを最優先しよう
雨の日は視界が悪くなるだけでなく、雨音によって周囲の音が聞こえにくくなります。
いかに優れたドライバーでも、雨天下では100%の運転能力を発揮できなくなると思ったほうがよいでしょう。
これは車も同じで、降雨時にはブレーキ性能やグリップ性能などが低下して、本来の能力を発揮できなくなります。
雨の日に事故が起きやすいのはこのためといえますが、雨の日だからこそ車が必要になることも多いですよね。
そんな雨降りの日に安全に運転するには、降らない日の倍以上に周囲の状況に気を配り、慎重な操作を心がけることが肝要です。
目的地に無事に到着することを最優先して、焦らず落ち着いて運転したいところですね。
ライター:加藤 貴之
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