車とバイクの事故、バイクの過失割合が大きくなるのはどんなとき?
バイクとの事故、車側の過失が大きくなるのはどんなとき?
ソニー損害保険株式会社に、バイクの事故について、実際にどのような状況下で車側が不利な過失になってしまうのかを聞いてみました。
「警視庁が11月に発行した『交通安全情報』によると、バイクの死亡事故は単独に次いで、直進のバイクと右折車の“右直事故”が多いそうです。
「直進のバイクと右折車との事故の場合、基本的に信号機がない場所では、道路交通法上で直進車が優先されるという原則があります。
右折する側はより入念な安全確認義務が求められますが、それを怠ったという理由で、この場合“右折をした車側”の過失割合が高くなるという考え方になります。
そのため、信号機のない交差点における直進のバイクと右折車との事故の過失割合は『右折をした車:直進バイク= 85:15』と、車側の過失が大きくなる傾向にあります」
解説いただいた事例以外も、以下の事実が認められた場合は“右折をした車側”の過失が上乗せされる可能性があるそうです。
- 右折時におけるスピードの出し過ぎ
- 右折時にウィンカーを出さなかった
- 直進車の至近距離で右折を開始した
- 右折先の横断歩道上に歩行者がいるにも関わらず右折し、交差点内で停止した状態で衝突した
逆に、バイクの過失割合が大きくなるのはどんなとき?
先にも述べたように車側が不利になりがちなバイクとの事故ですが、過失割合は事故の状況によって変わります。
実際、バイク側に過失が認められた事例をご紹介します。
例えば、バイクが道路外から進入したり車を追い越そうとして起こった事故の場合、危険行為としてバイク側に一定の過失があったと判断されると、バイク側の過失は7割となることも。
さらに、ちなみに車側には過失がないと認められるケースもあるようです。
バイクがセンターオーバーすることで起こった事故は、バイク側に10割の過失があるとされます。
このように、バイクが相手の事故であっても、状況によっては車側の過失割合が少なくなるケースがあります。
バイクとの事故は特殊性もあり、過失割合の判断が車同士の事故よりも難しいと言います。
不利な状況下に置かれやすい車側は、バイクが直進するのかどうかキチンと見極めてからこちらの動向を定める必要がありそうですね。
ライター:小高皐月
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