薬剤師兼車中泊経験者が実践!夏の車中泊に持って行く薬おすすめ4選
目次
夏バテの症状を改善する市販薬
夏バテといっても人によって症状は様々。
ドラッグストアで薬を購入される際には、薬剤師または登録販売者に具体的な症状を伝えてみるとよいでしょう。
以下で薬剤師の私が夏に車中泊するときに持っていく市販薬を紹介します。
ただし、どの薬でも副作用のリスクはありますので、用法用量を必ず守り、注意事項をよく読んで使用するようにしてください。
体がだるいときは滋養強壮剤
キューピーコーワゴールドαプレミアム
疲れやすいなと感じた時にはビタミンB1、B6、B12が配合されたビタミン剤や栄養を補給する滋養強壮剤が役立ちます。
ビタミン剤はたくさん種類があるので何錠も飲まないといけないイメージがあるかもしれませんが、キューピーコーワゴールドαプレミアムは、ビタミンB1、B6、B12を含めて5種類のビタミンを1錠にまとめた製品です。
カフェインが配合されているので、夜より朝に飲むことをおすすめします。
食欲のないときは胃腸薬
大正漢方胃腸薬
食欲が落ちてしまうと、どうしても水分ばかり摂ってしまいがち。
でも、食事を摂らなければ疲れも取れないし、体力も回復しません。
暑さで胃腸の調子がすぐれないなと感じたら、制酸剤や健胃薬がよいでしょう。
大正漢方胃腸薬は、2種類の漢方薬(安中散、芍薬甘草湯)入りで、冷たいものを摂りすぎて鈍ってしまった胃腸の機能を戻してくれます。
腸の調子がよくないときは整腸剤
新ビオフェルミンS錠
下痢や便秘などで、体内の水分バランスが崩れがちな場合は整腸剤でコントロールするのがおすすめ。
下痢が続くと脱水状態になってしまうので、整腸剤を使って体の水分量を適切に保ちましょう。
新ビオフェルミンS錠は、3種類の乳酸菌(ビフィズス菌、フェーカリス菌、アシドフィルス菌)が、生きたまま腸に届いて増えることで腸内の環境を整えてくれます。
子どもから高齢者まで使用できるのもおすすめポイント。
頭が痛いときは解熱鎮痛剤
カロナールA錠
夏バテで、頭痛や発熱を起こす方も少なくはありません。
そんな時は、解熱鎮痛剤が症状緩和に有効です。
ただし、胃に負担がかかりやすい薬もあるので長期間飲むことはおすすめしません。
夏バテで、頭痛や発熱を起こす方も少なくはありません。
そんなときは、解熱鎮痛剤が症状緩和に有効です。
ただし、胃に負担がかかりやすい薬もあるので長期間飲むことはおすすめしません。
カロナールA錠は胃にやさしく、眠くなる成分を含まないため、車の運転中でも飲めるのでおすすめです。
こんなときは病院へ
夏バテだからと軽くみて放っておくのはとても危険。
夏バテによって脱水状態が続くと心筋梗塞や脳梗塞など大きな病気を発症する可能性もあります。
市販薬を試しても症状が軽減しない場合は、旅先でも迷わず近隣の病院に受診するようにしましょう。
また、持病のある人は旅先で体調不良になった場合の対処法について、かかりつけの先生に事前に相談しておきましょう。
夏は特に気をつけたい薬の保管方法
薬は主に、光、温度、湿度の影響を受けるので、エンジンを切った車の中、特にダッシュボードに保管するのはおすすめできません。
可能な限り直射日光を避け、なるべく湿気の少ない涼しいところに保管してください。
梅雨や夏場は特に湿度が高くなるので、乾燥剤と一緒に瓶などの密閉容器で保管すると良いでしょう。
普段からの予防が大切
車中泊中に夏バテの症状が出たときのための薬を紹介してきましたが、車中泊先で体調を崩さないようにするには予防が大切。
普段から、暑くて食欲がわかなくてもバランスのよい食事を心がけ、水分をしっかりとるようにしましょう。
ビタミンやミネラルを含む野菜や果物を積極的にとり、アイスや香辛料など、極端に冷たいものや刺激のあるものは避けましょう。
ただし、持病があって水分量や食事内容について指導を受けている人は医師の指示に従ってください。
クーラー(エアコン)の付いているキャンピングカーに乗っているなら、夜寝るときも稼働させて休みやすい環境を整えましょう。
ここで一つ注意点。
クーラーを付けて寝ると体が冷えすぎてしまう場合があります。
筆者の軽キャンピングカー・HAPPY1+(ハッピーワンプラス)のエアコンはよく効きますが、タイマー機能がありません。
夜寝るときにクーラーをつけっぱなしだと体が冷えてしまうので、車中泊する際にはひざ掛けを必ず持っていき、体温調節を心がけています。
みなさんも、もしクーラーをつけて寝るときはタオルケットや掛布団を余分に持っておくことをおすすめします。
あとがき/保険証とお薬手帳も忘れずに
夏は体にとって過酷な季節。
車中泊先で大きな病気にならないように、出発前の体調管理と薬の準備を怠らないようにしましょう。
万が一病院にかかることになっても慌てないように、保険証と持病がある人はお薬手帳を必ず携帯しておくことをおすすめします。