オーストラリアでキャンピングカーにトラブル発生!
こんにちは!オーストラリアでキャンピングカーで暮らしをしているアキです。
約1年前、私の第1回目の記事で私たちが生活しているキャンピングカーの紹介をさせていただきました。
当時は新車だったので、綺麗なのはもちろん、なんて充実した設備だろう、これなら家と大差なくストレスフリーで過ごせるな!などと思っていたのです。
ところが実際に使ってみると、いろんな問題が発生し、頭を悩ませることが何度もありました。
今回は『これまでに経験したトラブルと、どう対処したのか』についてお話をしたいと思います。
洗濯ができない
私たちのキャンピングカーには最初から自動洗濯機が装備されていました。
キャンピングカー購入時も、洗濯機が装備されているのはポイントが高く、これがあれば日々の洗濯も心配ないと安心しきっていました。豪華な車内に少し浮かれていたのかもしれません。
当たり前ですが、洗濯機を動かすのには大量の電気を消費します。そのことがすっかり抜けていました。
何となく無意識に、家と変わらず好きな時に洗濯できると思ってしまっていましたが、キャンピングカー生活では電気も有限です。
洗濯は、キャラバンサイトで外部電源に繋いだ時のみすることにしました。
そしてもう一つ、問題があることが明らかに。
1回の洗濯でかなりの水を消費することが分かったのです。
キャンピングカーはもちろん水道に繋がっていませんので、水はタンクにある分のみと、やはり限りがあります。
しかし1回の洗濯での水の使用量は、タンク丸ごとどころでは済まず、途中で給水が必要なほど‥。さらに洗濯機は大型ではないので、1回で全ての洗濯物は洗えません。
そんなに水が必要!?と、見ていると、すすぎのサイクルをなんと4回もしています。そりゃ大量の水が必要なわけです。
そこで少し面倒ではありますが、洗濯機に一連の工程を任せない工夫をすることで、やや強引に問題解決しました。
『洗いの工程が終わったら、絞って取り出し、その水を再利用して、次に洗うはずだった洗濯物を洗う』といったように、排水される前に2回目以降の洗濯物も同じ工程を済ませることで、節水に成功したのです。
同じ水を使って洗いを繰り返すので、汚れがあまりないものから始め、徐々に汚れが目立つものにしていく、といった工夫もしています。
さらに、あるキャンプサイトで出会ったご夫婦にウールウォッシュという洗剤を教えてもらいました。
これはもともと、ウール製品に特化した洗剤です。デリケートなウール製品の洗濯でのダメージが少なくなるように開発された特殊な洗剤で、なんと、すすぎが必要ありません!
この洗剤により、水の消費を格段に抑えられるようになりました。
さて、では電気の問題は?洗濯時間が短ければ電力の消費も抑えられるはず、と見込んだ私たちは、試しに外部電源に繋がずソーラーパネルだけで洗濯をしてみました。
すると驚くことに、ソーラーパネルだけで電力を賄えることが判明!それ以来、どこにいても洗濯機をまわせるので、洗濯の心配から解放されました。
電気が足りない
洗濯機の電力不足は解消されましたが、我が家のキャンピングカーには、洗濯機以外にも電気をたくさん消耗する電化製品があります。
私たちのキャンピングカーにはソーラーパネルが装備されており、キャンプ地ではポータブルパネルも併用していました。
しかし、それだけでは電力には不安があるとわかったのです。
そこで、ソーラーパネルを追加することにしました。
ソーラーパネルをオーダーして、彼が一人で設置してくれました。オーストラリア人は何でも自分で対応しちゃいます。
こうして屋根は完全にソーラーパネルで埋まりました。
ソーラーパネルの追加に伴い、充電コントローラーも新しいものが必要になりました。
充電コントローラーは、ソーラーパネルが生み出した電気を適切にバッテリーに蓄電するための装置です。
バッテリーや電気回線を配慮して戸棚の中に設置しました。(許容電流値が低いケーブルを使ったり、配線ミス、接続が不十分であったりすると、発火する可能性もあるのでも注意が必要です。)
パネルを追加した甲斐があり、曇りの日でも十分な電力を得ることに成功しましたが、なんとコントローラーが新しく導入した充電コントローラーでも電力を処理しきれず、ショートしてしまいました。
ということでまた新しい充電コントローラーをオーダーし再設置することに。
これでようやく電気の問題を心配せずに済みそうです。
雨漏り
ある日、朝起きるとキッチンが水浸しになっていました。コンロや調理台、床までびっしょりです。
その夜は雨が降っていたので、どこからか雨漏りしているんだろうと思ったのですが、不思議なことにどこから漏れてるのかさっぱり分かりません。
換気扇が濡れていることから、換気扇の上にある戸棚からだと思ったのですが、戸棚の中は全く濡れていないのです。
屋根を確認しに行くと、原因が判明しました。
水の侵入経路は換気扇だったのです。
我が家のキャンピングカーの場合、換気扇から吸った煙は、ダクトを通り、屋根にある1cmほどの排気口から外に出されます。
その屋根の排気口から雨が入ってきていたのでした。その日はたまたま、屋根に溜まった雨水が排気口の方に流れていくような傾きになっていた、というのも原因のようです。
この日以来、キャンプをする時は、排気口側が少し高くなるように傾けてキャンピングカーを停めています。
車内はビチョビチョになりましたが、換気扇は故障せずに済んだのが不幸中の幸いでした。
突然水不足になる
キャンピングカーの水は全て貯水タンクから賄っています(飲料水は除く)。
ただこのタンク、貯水量を確認する術がなく、普段の水の消費ルーティンからなんとなく予測し生活していました。
しかし、シャワーや洗い物の途中で水がなくなったりと、その予測が全く当てにならず。
やはりある程度貯水量がわからないと不便、ということでウォーターゲージを設置しました。
タンクの中にゲージを入れることで、その先につながる表示板に残量を知らせてくれます。タンクを4分割にして、残りの水がどのラインなのかを教えてくれるのです。
これによりいつ給水が必要なのか正確に把握できるようになり、生活はすごく便利になりました。
まとめ
新車キャンピングカーであれば、トラブルなくすぐに快適生活が始められる!と思っていましたが、一筋縄でいかないのがオーストラリアなのかも知れません。
しかし、トラブルも何となく楽しみながら解決してこれました。そしてその度に、新しい思い出ができて、キャンピングカーにも愛着が湧いていきます。
まぁ、問題が発生するのも悪くないか、と思ったりもしますが‥。
やっぱり何事もスムーズな方が良いですね。笑