キャンピングカーにトイレがあると超便利!その理由と後処理方法を紹介

キャンピングカーにトイレがあると超便利!その理由と後処理方法を紹介



キャンピングカーの装備としてよく話題にのぼるのが「トイレ」ですよね。

我が家も最初は「道の駅とかで借りれば良いや」と思って使っていなかったのですが、車中泊を繰り返しているうちに、車旅にはトイレが欠かせないと感じるようになってきました。

そこで、今回はキャンピングカーにトイレを積むメリットと、使った後の処理方法などについてご紹介します。

トイレをどうするか検討中の方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

車旅にトイレがあった方が良い理由


ポータブルトイレ

そもそも、キャンピングカーにトイレはいるのか、それともいらないのか。

「面倒」「なんとなく汚い」「道の駅とかがあるからいらない」など、さまざまな理由でトイレが無くても良いんじゃないかと思う方は多いかと思います。

しかし、キャンピングカー乗りになって8年が経過して、私はトイレが不要とは考えられなくなりました。

その理由を、順番に挙げていきます。

行楽地でトイレの行列に並ばずに済む


最近はコロナの影響でイベントや行楽施設に人が集まらないのはめずらしくないですが、こういった状態はきっと長くは続かないでしょう。

これからまた行楽地に人がたくさん集まったら、困るのが公衆トイレの行列ですよね。

どこに行ってもトイレは長蛇の列ができがちなので、「一体いつになったらトイレに行けるんだろう」と感じることが多々あると思います。

1人でも気が遠くなるくらい並ぶ場合もあるのに、ましてや家族全員で利用するのであれば、これは切実な問題になりますよね。

こんな時、キャンピングカーにトイレがあればとても便利です。なんといっても、家族専用のトイレなわけですから、並ばずにスムーズに用を足すことができます。

キャンプ場のトイレが汚い時も安心


最近のキャンプ場のトイレは、綺麗なところが多くなりました。

しかし、今でもたまに、目が当てられないほど不潔なトイレを見かけることがあります。

「うわっ……」と、”小”でさえためらってしまうような汚いトイレしかない場合でも、キャンピングカーにトイレがあれば安心です。

子どもが急にトイレに行きたくなっても大丈夫


私自身、子どもを2人育てましたが、「おとうさん、おしっこ!」には結構悩まされました。

我慢させるにも限界がありますし、そもそも子どもが小さければ我慢させること自体が難しいでしょう。かといって頻繁にトイレに行かないよう、極端に水分制限をするのも問題です。

そんな時も、キャンピングカーにトイレがあれば、車を停めたらすぐにトイレに行かせてあげられます。子連れの場合、これは大きなメリットですよ!

渋滞中でも「小」ができる


私の住む北海道では事故や災害でも起きない限り渋滞が起きることは少ないですが、本州では数十キロに渡る渋滞がよく起きるようですね。

私自身は渋滞中にトイレに行きたくなって困った経験はないのですが、渋滞にはまりやすい本州の方は特に、キャンピングカーにトイレを設置するのがおすすめです。途中でトイレに行きたくなった時に安心ですよ。

お酒を飲みすぎても、気兼ねなく夜間にトイレができる


夜間に外のトイレを借りるのは厳しいものがありますよね。夏ならまだしも、冬の場合、道の駅のトイレを使うのさえツライことがあります。

パジャマのまま外のトイレに行くわけにもいかないので、キチンと服を着て、防寒具をはおって、靴下を履いて……。

バタンバタンというドアの開閉音に加えて車内灯が点き、さらに冷気も車内に入り込むので、同乗者まですっかりと目が覚めてしまいますし。

1回だけなら良いとしても、ビールを飲んだ後などで何回もオシッコに行きたくなったら、本当にたまったもんじゃないですよね。これは、お酒飲みの方ならあるあるではないでしょうか(笑)

そんな時も、キャンピングカーにトイレがあると安心。実際、我が家では車中泊地に着いたら、よっぽどでない限り夜間にトイレのため外に出ることはなくなりました。

キチンとした睡眠も確保できるようになったので、安全運転にもつながっていると思います。

公衆トイレなどの場所を常に気にしていなくていい


以前は道の駅のトイレをよく使わせてもらっていましたが、時期や場所によっては激混みな場合も多いですよね。

駐車場も外れの方にしか停められるスペースがなかったら、1回トイレを借りるのでさえ億劫になることも。かといって、オシッコを我慢していたら膀胱炎になる危険もありますしね。

さらに、道の駅のような気軽に借りられるトイレが近くになければ、いちいちトイレを探し求めないといけません。

“大”は緊急事態で仕方ないとしても(笑)、キャンピングカーにトイレを導入して”小”の問題だけでもクリアーしておけば、ずいぶんと気が楽になるでしょう。

なかなか「男だからそこら辺で……」というわけにもいきませんから(笑)

キャンピングカーのトイレはどのタイプがベスト?


キャンピングカーのトイレは、大きく分けて3種類あります。

1)ブラックタンク式(マリン式)トイレ

特に大型のキャンピングカーに多く搭載されています。床下などに設置された大きな汚水タンクにためておく構造で、汚水を処理するには排出用のホースを「ダンプステーション」という専用の施設に繋ぎ、直接流すことができます。

2)カセット式トイレ

キャンピングカーに便器を備え付けるタイプ。汚水タンクが取り外せるので、汚水の処理がかんたんです。

3)ポータブルトイレ

持ち運びができる簡易タイプのトイレ。我が家で使用しているタイプもこれです。

ポータブルトイレは一見「しょぼい」と思われるかもしれませんが、考え方によってはベストな選択肢だと思います。

その理由は以下が挙げられます。

1)必要なときにだけ積み込むので、マルチルームを好きなように使える

普段は更衣室、長尺物の収納ルームなど、トイレを使わない時は、マルチルームを有効活用できます。

2)価格が安い

我が家の場合ですが、そんなに使うわけではないので、コストをかけるのもどうかなと思いました。

3)メンテナンスが楽ちん

壊れたら本体ごと交換したら良いので楽ちんです。

キャンピングカーのトイレを使う時のポイント


次に、キャンピングカーで実際にポータブルトイレを使用する際のポイントを載せておきます。あくまで「小」での利用についてです。

1)冬期間はトイレ自体の凍結に注意する
2)汚水が満杯になる前に処理をする
3)適切な防臭剤を使用する
4)男性は立ち小便はしない
5)排液処理をしたあとは、キチンと蓋を閉めて漏れに注意する

我が家ではキャンピングカートイレの防臭剤はこれを使っています。

Dometic トイレの防臭剤

今まで3種類の防臭剤を使いましたが、現在ではDometic(ドメティック)社製のものに落ち着きました。

汚水の方には「パワーケア」(右側ブルーの容器)、洗浄水の方には「エクストラケア」(左側ピンクの容器)を使っています。

これを使ってから、あまりオシッコの臭いが気にならなくなったので、重宝しています。

計りきれるボトル

原液を薄めて使うのですが、厳密に希釈をしなくても問題ないようで、私は100円ショップで買った「軽量ボトル」を使用して、作業を簡単にしています。

「小」しか使用しないこともあって、1回に20~30㏄ほどしか入れないので、ボトルがカラになるまでまだまだかかりそうです。経済的でもありますね。

ちなみに真冬の北海道の場合、洗浄剤を薄めるために水を使うと凍結を起こし、トイレが破損してしまうことも。そのため、水の代わりにウインドウォッシャー液を使用することもあります。

トイレ使用後の処理は約3分!その手順とは?


後処理の抵抗感はないかというと、確かにゼロではないですが、”小”だけだけであればそこまでありません。

実際の後始末の手順を紹介します。

キャンピングカーからポータブルトイレを下ろす

まず、キャンピングカーからポータブルトイレを下ろします。

玄関など、ある程度のスペースがあって汚れても良い場所に置きます。

トイレ 後処理

後処理に必要なものは、プラスチックグローブとトイレ掃除用シート2枚

プラスチックグローブとトイレ掃除用シート

いくら家族のモノとはいえ、感染対策も兼ねて、プラスチックグローブは必須です。

まず、1枚目のトイレ掃除用シートで外装を拭きます。

トイレ拭いている

次に、だんだんと中のほうを拭いていきます。

便座を拭いている

時折、洗浄用の水を流しながら掃除用シートでトイレ内を拭きます。そして、掃除用シートはそのまま汚水の中に捨ててしまいます。

便器の中を拭く

トイレ本体を分割した後、もう1枚のトイレ掃除用シートで汚水タンクに接触する部分を拭いて、これも汚水タンク内に捨ててしまいます。

トイレ本体を分割

もう一度排液口から水を入れて蓋をし、軽くゆすいでから家のトイレに排水します。

家のトイレに排水

また使えるように組み立てて終了。

ポータブルトイレ 後処理後

キレイにした後は、家で保管しています。

まとめ


キャンピングカーのトイレの話題となると、「いる?いらない?」「使ってる?使ってない?」で意見が分かれがちです。

しかし、ことトイレの問題は、その人の生活スタイルや家族構成などに大きく関係してくるので、あくまで「自分と家族がどうしたいか?」でトイレを設置するかどうかを決める方が良いと思います。

後処理の時などの抵抗感を少なくするために、”小”限定で積極的に使っていくのもおすすめです。

我が家の場合は、一度使い始めたら「なんで今まで使わなかったんだろう?」と、当初はなかば損した気分にもなりました。

今では、ポータブルトイレを積んでいないと、どうにも不安になってしまいます。

使い始めてからどれだけ快適になったことか……!皆さまもぜひ、トイレの導入を検討してみてください。