冬 車中泊 寒さ対策

冬の車中泊を乗り切る衣類と防寒グッズ!自宅を引き払って車上生活する57歳の知恵



冬仕様の衣類を重ね着する具体例

冬の車中泊の衣類選びの結論は「重ね着」です。

それもヒートなんとかや、フリースなど「何枚もの重ね着」ではなく、夏同様の薄着の上に、ダウンジャケットと防寒パンツを着込むシンプルな重ね着です。

そこで、サイズ大きめのダウンジャケットは必須です。

これは車内で過ごす時にTシャツの上から着るためです。

とても寒い時はTシャツとトレーナーやセーターを着てもキツくならない大きめサイズがオススメです。

冬 車中泊 寒さ対策

僕は暑がりなので、トレーナーやセーターは着込まないのですが、眠る時も、下半身から胸下くらいまで寝袋に入り込み、上半身はTシャツ&ダウンジャケットで眠るスタイルなので、ゆったり眠れるようにサイズ大きめが良いですね。

ダウンジャケットを着ないで頭まで寝袋に包まった方が実は暖かいのですが、そうすると夜中にトイレに起きるのが、とても億劫になります。

上半身はダウンジャケットですと「えい!」って下半身を寝袋から引っこ抜いて、車外に出るのが、少しだけ軽快になります。

そして、下半身を守るのはサイズ大きめの防寒パンツです。

僕は(繰り返しになりますが)暑がりなので、よっぽど寒くならなければ(寒いところに行かなければ)、寝袋に入るまで、短パンの上に防寒パンツを履いて車内で過ごします。

寝袋は温めておくので、寝袋に入る時は防寒パンツは脱ぐのですが、寒さが苦手な方は防寒パンツのまま寝袋に入っても良いかもしれません。

ただ暖かくしすぎて汗をかかないように気をつけてください。

寝袋の中が汗で濡れると明け方にひんやりしたり、暑くなって寝袋のジッパーをおろして眠ってしまい冷えてしまうこともあります。

僕はそれで風邪をひきました。

ダウンジャケットも防寒パンツもホームセンターやワークショップ、もしくはリサイクルショップで売っている「お安いやつ」で充分です。

あくまで部屋着なので色やデザインにこだわるのはやめましょう。

冬期の短い期間しか使わないので、僕は安く買って、春になったらリサイクルショップで引き取って貰うようにしています。

かさ張るものなので、必要ないシーズンに車内で保管するのはスペースの無駄になってしまいます。

お家があって保管に問題ない方はお好みで選んで下さい。

冬仕様の衣類を収納する方法

衣類は丸めて保管していますが、収納には一工夫しています。

以下の収納のポイントを3つ紹介します。

● 基本はTシャツ&パンツの収納
● かさばるものは収納しないで吊り下げておく
● カッパが暖かいのでおすすめ

基本はTシャツ&パンツの収納

オールシーズンTシャツと短パンの着替えを車内に積んでいるのですが、普通に畳んでコンテナに入れておくと、重ねてしまうことになり、取り出しにくくなります。

また、着替えが進んで量が減ると、ごちゃごちゃになってしまいます。

そこで僕はTシャツもパンツも丸めてコンテナに立てて収納しています。

多少コンパクトになるので畳んでしまうよりも、スペースは節約できます。

【Tシャツの収納方法】

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衣類を平らに広げます。

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裾の部分を外側に折り返します。

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袖を畳んで襟の部分からきつめに巻いていきます。

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最後に、外側に折り返しておいた裾をクルッとひっくり返して固定します。

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この作業は広いところでやった方がやりやすいので、コインランドリーでの洗濯後にランドリーの作業台でやるようにしています。

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パンツの収納方法

パンツも2つ折りにしてクルクルと巻いてしまいますが、Tシャツのように固定できないので、コンテナにTシャツをしまってから隙間に差し込むようにパンツをしまっています。

輪ゴムやゴムバンドでまとめてもいいかもしれませんね。

かさばるものは収納しないで吊り下げておく

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ダウンジャケットや防寒パンツは車内に吊り下げておきます。

冬の間は頻繁に使うので突っ張り棒、もしくは車用ハンガー マルチグリップバーなどを設置しておき、使わない時にしまっておける折りたたみハンガーで吊っておきます。

使用している車用ハンガーはこちら▽

使用しているハンガーはこちら▽

カッパが暖かいのでおすすめ

ダウンジャケット以外に、カッパもあると良いと思います。

これは上下セパレーツの上着、ズボンセットのものですが、やはり少し大きめのサイズがおすすめです。

雨の日にトイレなどで車外に出る時に、雨で濡れるのを極力避けられます。

冬期に身体まで濡れてしまうと、エンジンをかけてアイドリングしながらヒーターを入れないと、正直、とても冷え込んでしまうのです。

ちなみに車中泊で雨に降られた際は、運転席(もしくは助手席)でカッパを着込んでから車外に出て、戻ってきたら運転席(もしくは助手席)でカッパを脱ぐようにしています。

居住空間である後部の荷室が濡れてしまうのを防ぐためです。

狭い軽バンの中でシートを倒して荷室と運転席を行き来するのは手間ではありますが。

雨の日以外の風の強い日も、カッパは防風機能が高いので、風を通さず、体温を逃がしにくいので便利です。

特に寒さが苦手な方は保温機能の高いフリースなどと併用すると良いかもしれません。

またダウンジャケットを着て寝袋に入っても、身体が冷えて寒くてしょうがない時は、更にカッパを重ね着すると気密性が高いので、体温を取り戻すのが早いと思います。

ただし、直ぐに暑くなるし、さすがに重ね着がキツキツになるので体温を取り戻したら脱ぎましょう。

薄着を貫く為の防寒グッズ

冬の車中泊でも薄着で過ごすためには防寒対策は必須です。

おすすめの防寒グッズをご紹介します。

【アルミ製湯たんぽ】

冬 車中泊 寒さ対策

最強便利な防寒グッズはアルミ製湯たんぽでしょう。

最近はプラスティック製の湯たんぽも多く出ていて、中には折り畳めるソフトタイプのものもあります。

収納を考えるとコンパクトになるソフトタイプが良いのですが、ソフトタイプの湯たんぽにケトルで湯を沸かして熱いお湯を移し替えるのは、なかなか難易度が高く、こぼしてしまうとマットや寝袋を濡らしてしまい、かえって寒い思いをします。

アルミ製湯たんぽは直接カセットコンロで温められる便利さから手放せず愛用しています。

しっかりと暖めた湯たんぽをタオルでくるんで(くるまないと火傷しますよー)就寝前に寝袋に入れておけば、朝まで暖かく過ごせます。

翌朝は顔を洗うのにちょうどよいくらいの温度になっています(これは湯たんぽ愛用者が良く言うのですが、車中泊で湯たんぽのお湯を洗面器にあけて顔を洗うのは現実的ではないので、そのまま翌晩もカセットコンロで温めて使います)。

アルミ製湯たんぽを使用する際は以下に注意しましょう。

◯コンロにかける際は必ず蓋を開けておく(しめたまま火にかけると爆発します)。
◯コンロで火にかける時は寒くても窓を開けてしっかりと換気する。
◯使う時にはタオルなどでくるんで直接触れないようにする(火傷します)。

使用している商品はこちら▽

まとめ

関東の都市部や郊外でも港や道の駅があるようなエリアであれば、たいがいの寒さは、 重ね着、寝袋、湯たんぽで防寒できると思います。

ただ、山間の登山道入口の無料駐車場や高原やダム湖の駐車場は、防寒対策を駆使しても危険なくらい冷え込むことがありますので、天気予報などしっかりとチェックして下さい。

また「この寒さヤバいかも」と思ったら、さっさと 撤退しましょう。

僕は冬場は南房総や南伊豆など比較的、冷え込みにくいエリアを選んでいます。

耐えられない くらい冷え込むところは雪や路面凍結などもあり、おちおち安心して 過ごせないですからね。

それではみなさま、無理せず、呑気に楽しめる車中泊で、この冬もお楽しみ下さい。