【車載冷蔵庫レビュー】スリムな設計でコンパクト!−18℃まで設定可能な本格冷蔵庫「indel B トラベルボックス冷蔵庫18Ⅼ TB18」
目次
「indel B トラベルボックス冷蔵庫18Ⅼ TB18」のスペック
サイズ:高さ 405mm/幅235mm/奥行き565mm
重さ:8.6kg
容量:18L
設定温度:-18℃~+18℃
冷却方式:コンプレッサー方式
電源方式:DC 12V、24V
消費電力:35W
付属品:DC電源コード、ショルダーバンド
冷凍機能:〇
バッテリー保護機能:〇
2Lペットボトル収納可:〇
「indel B トラベルボックス冷蔵庫18Ⅼ TB18」はホワイトハウスキャンパーというビルダーのオンラインショップで取り扱っています。
ネットの写真や口コミだけでは安全性や機能までは分からないことが多く購入するときには不安もありますが、ビルダーの店舗でサイズ違いの「indel B トラベルボックス冷蔵庫15L」が展示されていて、実物を見ながらスタッフの方から事前に説明を聞くことができたので安心して購入ができました。
※現在はスペックが異なる最新モデルを取り扱っている可能性もあるので、購入前には一度確認することをおすすめします。
「indel B トラベルボックス冷蔵庫18Ⅼ TB18」の機能
冷却能力
室温23.4℃で以下の条件で庫内に温度計を入れて検証しました。
設定温度:-10℃
庫内:空
① 15分後:12.7℃(ディスプレイ表示温度:−7℃)
② 30分後:−1.9℃(ディスプレイ表示温度:−10℃)
③ 60分後:−4.4℃(ディスプレイ表示温度:−6℃)
④ 90分後:−5,7℃(ディスプレイ表示温度:−8℃)
⑤ 120分後:−7.2℃(ディスプレイ表示温度:−8℃)
⑥ 150分後:−9.0℃(ディスプレイ表示温度:−10℃)
冷却能力を検証してみると、開始から13分でディスプレイの表示温度が−10℃になり、そこからは稼働停止と再稼働を繰り返す状態になりました。
この状態では温度に波があるので、ディスプレイの表示温度と庫内に入れた温度計の温度には誤差があるようですが、最終的には庫内温度は時間をかけて少しずつ−10℃まで下がっていきました。
試しに−10℃の庫内にアイスを入れて30分ほど経ってから見てみましたが、全く溶けていませんでした。
冷凍庫として使用する場合は温度が安定するまで時間がかかるので、設定温度を最も低い−18℃にし、家でしっかり冷却させてから持って行くのがおすすめです。
消費電力
「indel B トラベルボックス冷蔵庫18Ⅼ TB18」は、小型コンプレッサーを搭載しているため他の18Lの車載冷蔵庫と比較して消費電力が低い(35W)のが特徴です。
実際に車内でサブバッテリーから電力を使用し5時間半ほど冷蔵庫を稼働させても、サブバッテリーのVoltの変動はたったの0.4(12.9→12.5)でした。
騒音
家庭用冷蔵庫と同じコンプレッサー式で、設定温度付近になると稼働停止と再稼働を繰り返します。
騒音測定アプリを使い冷蔵庫に近づけてみると、騒音の大きさは最大42.7dBで平均40.7dBでした。
環境省が公表している騒音の目安の40dB(デシベル)は、図書館の中や戸建住宅地の夜間の騒音程度のようです。
音に敏感な方は少し気になるかもしれませんが、私は実際に使ってみても騒音は気にならずに寝ることができました。
排熱温度
「indel B トラベルボックス冷蔵庫18Ⅼ TB18」の庫内には、放熱させるために排熱口にファンが付いています。
排熱口付近の温度を計測してみると約32℃であり、手を近づけると少し暖かいと感じる程度でした。
しかし長時間使っていると車内が暖かくなることもあるので、特に夏は暑さ対策のためにもしっかり換気をしながら使いましょう。
収納力
庫内のスペースは2つに分かれていて、浅い方は冷凍庫として使用しても内部が凍らない構造になっており、深い方より温度が高めに保たれるようになっています。
実際に飲み物を入れてみました。
庫内内寸(深い方)
高さ:320mm/幅170mm/奥行き264mm
2Lペットボトル:3本
350mL缶:8本
庫内内寸(浅い方)
高さ:160mm/幅170mm/奥行き103mm
350mL缶:3本(横入れ)
500mL缶:2本(縦入れ)
18Lの冷蔵庫のわりにコンパクトで、さらに2Lペットボトルが縦に入るところがお気に入りです。
「indel B トラベルボックス冷蔵庫18Ⅼ TB18」の長所まとめ
消費電力が少ない
他の18L冷蔵庫と比較しても消費電力が少ない(35W)ので、車内のサブバッテリーのみからでも十分利用できます。
2Lペットボトルの縦収納が可能
2Lペットボトルが縦に収納可能な点はかなりお気に入りのポイントです。
コンパクトサイズの冷蔵庫のほとんどは、2Lペットボトルを立てて収納することができませんが、こちらは縦向きにしかも3本も入るので満足しています。
持ち運びが楽
他メーカーの18Lの車載冷蔵庫は重さが10㎏を超えるものもありますが、こちらは重さが8.6㎏と比較的軽量です。
付属のショルダーバンドを使用すれば、空の状態なら女性でも楽に持ち運びができます。
ライト点灯で夜間でも利用可
蓋を開けるとライトが自動点灯するので、夜間でも庫内がしっかり見えます。
後部座席の足元に収納可
わが家の愛車は普段2人で使っているので、冷蔵庫は後部座席の足元に置いていますが、スマートなデザインなのでたとえ後部座席に人が座っていてもスペースには余裕がありました。
「indel B トラベルボックス冷蔵庫18Ⅼ TB18」の短所
大きめの容器は入れ方に工夫が必要
コンパクトな設計で容量は決して大きくはないので、入れる物によっては入れ方に工夫が必要になる場合もあります。
庫内の幅が170mmなので、飲み物を入れてさらにお寿司などの大きめのパックを入れる時は容器が斜めになってしまうこともあるので注意が必要です。
助手席の足元に置くことはできない
わが家の愛車にとっては少しサイズが大きいので助手席の足元に置くことはできません。
就寝時にのみ助手席に置くなどしてベッドスペースを確保しています。
スマホでコントロールできない
アプリを使ってスマホから温度設定や電源のON/OFFができる車載冷蔵庫もあるので、その機能が付いていたら便利と思いました。
AC電源アダプターが付いていない
DC電源アダプターのみの付属なので、そのままでは家のコンセントでは使えません。
もし変換アダプターが最初から付いていると便利と思いました。
わが家では家でも使えるようにAC-DC変換アダプターをネットで購入し使っています。
「indel B トラベルボックス冷蔵庫18Ⅼ」以外の候補となった冷蔵庫
F40C4TMP 車載冷蔵庫 18L
・電源:DC 12V-24V/AC 100V-240V
・本体サイズ:幅324mm/奥行478mm/高さ413mm
・本体重量:10.5kg
・容量:18L
・消費電力:45W
・冷却方式:コンプレッサー冷却方式
・設定可能温度:-20℃~+20℃
DC、ACいずれの電源コードも付属されており、さらに専用のスマホアプリを使って電源を入れたり温度を変更したりもできます。
車載冷蔵庫Qrey YCD15
・電源:DC 12V-24V
・本体サイズ:幅235mm/奥行565mm/高さ360mm
・本体重量:10kg
・容量:15L
・消費電力:35W
・冷却方式:コンプレッサー
・設定可能温度:-18℃~+10℃
スリムでかつ軽量であるため、小型車にも使い勝手が良いです。
しかし容量が15Lしかないので我が家にとっては小さく、また2Lペットボトルも立てて入れることができません。
車載冷蔵庫の購入時に確認すべき項目まとめ
私達が車載冷蔵庫を購入する時に気を付けていた項目です。
購入を検討されている方はぜひ参考にしてみてください。
サイズ&形状
車に乗せるので冷蔵庫のサイズや形状(縦型や横型)の確認はとても重要です!
外出時と車中泊それぞれの場合で、冷蔵庫用に車内にどのくらいスペースがあるのかを事前に確認。
容量
冷蔵庫に何を入れたいか、どのくらいの容量が必要かを事前に確認が必要です。
消費電力量
車で使う時にはサブバッテリーやポータブル電源などから電気を供給して使用することになるので、長時間稼働させることを想定して消費電力や使用するバッテリー容量を事前にしっかり確認。
重量
家で冷蔵庫を冷やしてから車に乗せたり、キャンプなどでは外に持ち出すこともあるので冷蔵庫の重さを確認。
静音性
車中泊で使用する場合もあるので、快適に眠れるような静音設計かを確認。
電源方式
電源方式には主に車のシガーソケットで使用できるDC電源と家のコンセントで使用できるAC電源があるので、付属の電源コードを事前に確認。
設置場所
効率的に冷却が行えるように、排熱口を塞がないようなスペースが確保可能か確認。
安全性&保証
ネットで購入することが多いですが、店舗に直接連絡するなどして安全性や保証の有無を確認。
まとめ
大自然の中で冷えたビールを飲むのが私達夫婦にとっての至福のひとときです。
車載冷蔵庫の購入でさらに快適な車中泊ライフを過ごすことができるようになったため、冷蔵庫のありがたみをしみじみ感じています。
わが家の冷蔵庫は18Lとコンパクトなので、たくさん食材がある場合は生ものを優先して冷蔵庫に入れ、腐りにくい食材は別のクーラーボックスに入れるなどの工夫をして使い分けています。
冷蔵庫には種類やサイズが豊富にあるのでどれを購入すべきか迷ってしまいます。
特にミニバンタイプや軽キャンなどのライトキャンパーの場合は、運転時と就寝時での設置場所や消費電力などの事前確認がとても重要です。
購入前にしっかり様々なシチュエーションを想定した上で最適な冷蔵庫を探してみては思います!