キャンピングカーにエアコン、実際どうなの? デメリットも含めて考察!
年々暑くなる日本の夏。
地球温暖化のせいかわからないけれど、ここ数年は下手したら10月でも30℃超えなんてこともあります。
「高原など涼しい地域に行く」「換気しながらファンで空気を循環させる」など、さまざまな涼をとる工夫はありますが、『キャンピングカーの快適性や自由度』を真に活かすには、エアコン装備はもはや必須といっても良いかもしれません。
涼しいのはわかるけれどデメリットはないのか、
後付けはできるのか、
最近のキャンピングカーのエアコン事情はどうなっているのか、
本記事では、エアコン装備について考察してみました。
目次
キャンピングカーにエアコンが標準装備される時代
一昔前のキャンピングカーにおいては、エアコンは居住スペースを大きく広く架装したキャブコンや輸入車の専売特許でしたが、ごく最近は徐々にバンコンにも搭載されるようになってきました。
しかもオプションではなく標準装備されて発売されるモデルも多く、「これからキャンピングカーを買うならエアコンは当然付いている」という流れのようです。
国産キャンピングカーでの主流は家庭用エアコン
国産キャンピングカーの場合、主流は家庭用エアコン。
ユーザーとしては、家で使っているのと同じようなエアコンが自宅と比べたらかなりスペースの小さいキャンピングカーで使えるのですから、涼しくないわけがありません。
しかし、家庭用エアコンを装備したからといって、いつでも・どこでもエアコンが使用できるわけではないのです。
キャンピングカーの電源問題
エアコンに限らず電化製品をキャンピングカーの中で使おうとすると付いてまわるのが電源問題です。
自動車にはエンジンをかけたりする用にバッテリーが必ず付いていますが、これだけではキャンピングカーの居住部分で使う家電などの電力を賄うにはまったく足りません。
そこで追加のバッテリー(サブバッテリー)を付けることになります。
しかし、サブバッテリーがあれば安心してエアコンが使えるということでもありません。
実際にはエアコンと同時にテレビをつけていたり、冷蔵庫を稼働させていたりすることもあるでしょう。
家とは違い、キャンピングカーの電源は有限なのです。
しかし、サブバッテリーにもコンパクトで大容量なリチウムイオンバッテリーが登場し、さらにソーラーパネルもお手頃価格でより大きな発電量を得られるものが出てきました。
これらを併せて使用すれば、家庭用エアコンでも比較的、長時間の使用が実現しそうです。
外部電源を確保できれば……
また大容量のサブバッテリーやソーラーパネルがなくても、外部の電源を確保することでエアコンを使用できます。
うれしいことに、オートキャンプ場やRVパークでは電源コードをつないで、キャンピングカーの中にAC100Vを直接取り込むための設備がある場合がほとんどです。
キャンピングカー側にAC100Vの外部電源取り込みソケット(外部電源取り込み口)を設けていれば、AC100Vで稼働する家電製品の電力をまかなえるので、電気供給の心配はいらなくなります。
キャンピングカーの中で家庭用エアコンはじめ、電子レンジや家庭用テレビ、ドライヤーなどをバッテリー切れの心配をせずに、自宅にいるのと同じように使用できます。
家庭用エアコンを取り付けた場合のリスクは?
ここでキャンピングカーに家庭用エアコンを搭載するリスクのお話もしておきましょう。
本来、家庭用エアコンは地面がフラットな場所で使用することが前提の設計になっているので、車が傾いた状態で家庭用エアコンを使用すると、エアコンの排水がオーバーフローしキャンピングカーの中に漏れることがあります。
また、室外機から室内機に向かうホースを曲げて施工している場合、そこからガス漏れを起こすリスクもあります。
漏れていくペースは個体差がありますが、家庭用エアコンのガス漏れはキャンピングカーにはつきものですので、エアコンのガス補充も必要になります。
ただ、フィルターの掃除くらいは自分で行ったらいいと思いますが、新車購入時に付いていたもエアコンであればビルダーさんにメンテナンスの相談をできるはずなので、ホースやガスについては定期的にチェックしてもらうのがいいでしょう。
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