新モデルも続々登場!ジャパンキャンピングカーショー2020
1月31日から2月2日までの3日間、国内最大のキャンピングカーイベント、「ジャパンキャンピングカーショー2020」が幕張メッセで開催されました。
今年のジャパンキャンピングカーショーは、展示面積が昨年までと比べ拡大され、キャンピングカーの展示台数も300台以上と国内最大級のキャンピングカーイベントとなっています。キャンピングカーの登録台数も年々右肩上がりとのことで業界の盛り上がりを感じますね!
私たちDRIMO編集部も取材に行ってきましたので、早速イベントの模様をお届けできればと思います。
目次
ステージイベント
まずは、メディア向けに発表されたキャンピングカーアワードの授賞式の模様をお届けします。
今回、キャンピングアワードを受賞されたのは、アニメ「ゆるキャン△」の実写版ドラマで主役を演じる女優の福原遥さん。
福原遥さんには、ダイレクトカーズの「Retreat(リトリート)」が贈られました。この車は、キャンピングカービルダーのダイレクトカーズが製作したハイエースベースのバンコンです。「アメリカン Vanlife」をヒントに開発され、壁や天井、床まですべてウッド調に仕上げられた内装が特徴です。
おしゃれなキャンパーにもおすすめの一台ですね!
その他にも、キャンプYoutubeでお馴染みのヒロシさん&べアーズ島田キャンプさんお二方によるトークショーや快適生活研究家の田中ケンさんによるトークショーなど、ステージイベントは盛り上がっていました。
NEWモデル発表
そして、いよいよメインのキャンピングカーを見ていきたいと思います。2020年最初の大型イベントということもあって、各社がNEWモデルの発表と展示を行なっていましたので一部ご紹介できればと思います。
トイファクトリー
まずは、ハイエースのバンコンでお馴染みのトイファクトリーブースで目に飛び込んできたのはGRANACE(グランエース)のポップアップルーフモデルです。
東京モーターショーのTOYOTAブースにも展示され注目を集めていたGRANACEですが、トイファクトリー社によって早くもポップアップルーフ化されていました。こちらはまだコンセプトカーとのことですが、登場が待ち遠しいですね!
さらに、トイファクトリーの主力モデルとなっているBADEN(バーデン)、GT(ジーティー)、LandTepee(ランドティピー)ですが、こちらもNEWモデルの「Casa Home Style Edition」が登場。レイアウトはこれまで通りですが、内装の素材を変更し、温かみのあるナチュラルな車内空間になっています。
ナッツRV
続いては、ジャパンキャンピングカーショーの中でも最大規模の広さを誇るナッツRVブースです。9台のキャンピングカーが出展されていました。
Crea(クレア)やBORDER(ボーダー)といった同社の人気車種がマイナーチェンジされるなど、こちらも2020年モデルが展示されていましたが、その中でも注目したいのが、CRESON VOYAGE(クレソンボヤージュ)の後継となるクレソンの新モデル、CRESON Journey(クレソンジャーニー)です。
シェルや内装のデザインも変更となったフルモデルチェンジです。今回、シェル部分は製造工程から見直して製作されているとのこと。
これまでのクレソンボヤージュのシェルはFRPの一体成型(型を作りFRPを整形する方法)でしたが、クレソンジャーニーはパネル工法(パネルを作り組み立てる方法)に変更した新型シェルを採用しました。
これによって床と天井部分へ断熱材が入ったパネルの使用が可能となりました。断熱効果をさらに高めることでエアコン効率も高まり、結果として消費電力の軽減にも貢献しています。
ダイレクトカーズ
ダイレクトカーズブースには、新モデルキャブコンがお目見え。
ダイレクトカーズと言えば、DOGエースや釣りエース、アルヴェルエースなどハイエースをベースにしたバンコンが思い浮かびますが、昨年にはハイエースキャブコンの「モビリティホーム」をリリースするなど、キャブコンにも力を入れ始めている印象です。
そんな、ダイレクトカーズが今回発表したのは、TOYOTAカムロードがベースのキャブコン「TRIP(トリップ)」
ダイレクトカーズのキャブコン第2弾となるこの車は、シンク、IHコンロ、冷蔵庫、大型テレビなどに加え、トイレや温水シャワールームまで装備されています。
これまでハイエースのバンコンという限られた空間を使った架装を数多く手がけてきたダイレクトカーズですが、その技術やノウハウをバンコンと比べて圧倒的な広さを持つキャブコンに詰め込んだ「トリップ」は一見の価値ありです。
バンテック
続いてはバンテックブースです。こちらも毎回、広くて高級感のあるブースでとても目立ちます。今回、バンテック社からは「CORDE BUNKS(コルドバンクス)」が大幅バージョンアップです。
今回で4代目となるコルドバンクスは、ロゴや外装デザインも一新され、より洗練された印象に。コルドバンクス自慢の後部3方向からアクセスできるリア大型収納庫など長所はそのまま引き継がれています。
内装はシートや壁のカラーが変更され、シンプルながらモダンで落ち着きのある、バンテックらしいラグジュアリーな空間に仕上がっています。ちなみにバンクベッドのマットは、革調とファブリックのリバーシブル仕立てです。
また、家庭用エアコンが標準装備となり、その他にもハンガーをかけるのに重宝する長押(なげし)や、さらにはキャンピングカーには必ず常備されているコロコロ粘着カーペットクリーナー専用の収納スペースを設けるなど、リアルに「使うこと」を考え尽くされた装備が満載です。
M.Y.Sミスティック
M.Y.Sミスティックのニューモデルはトレーラーです。ミスティックの人気モデルといえば、アメリカンキャンパーのような外装の「REGISTRO(レジストロ)」や「REGISTRO OWL(レジストロアウル)」ですが、そのシェル部分をそのままキャンピングトレーラーにしたような可愛いデザインの「REGISTRO Cuco(レジストロ クコ)」
このトレーラーの大きな魅力は可愛い見た目もさることながら、480kgというその重量。このサイズであればけん引免許も必要なく、さらには軽自動車で牽くことも可能とのこと。
キャンピングトレーラーというと免許の問題や運転の難しさ、ヘッド車のパワーの問題などもあり、ちょっとハードルが高いイメージがありますが、この車であれば自分でも問題なく運転ができそうだと思わせるトレーラーです。
内装もレジストロのようなウッド調のデザインで秘密基地感がたっぷりです。小さなトレーラーですが、運転席が無い分、スペースは想像以上にゆったりしています。価格も230万円台〜と非常に魅力的。このトレーラーを牽いて車旅に出かけることを考えるとワクワクしますね!
Hobby(トーザイアテオ)
最後にご紹介するのがトーザイアテオブースのHobby製トレーラー、「460SFf Excellent」です。ドイツのキャンピングカーメーカーHobbyのトレーラーを輸入販売するトーザイアテオ社。
今回、本国ドイツから日本に初上陸したモデルが「460SFf」です。全長は675cmと間近で見ると大きくて迫力がありますが、ヨーロッパ製のトレーラーなので、重量は1,187kgと軽く、普通車でもけん引可能です。
内装の特徴として、これまでHobbyのラインナップにはなかった、ダブルベッドを前方中央に配置したレイアウトです。
これまでのHobbyのダブルベッドは左右片側に寄っていましたが、中央に配置することで両サイドからベッドにアクセスでき、夫婦など2人で寝ている時に相方を起こさずにベッドへの出入りが可能です。このとても贅沢なレイアウトはHobbyトレーラーの広い居住空間が為せる技ですね。
まとめ
3日間で66,000人以上の方が来場した、ジャパンキャンピングカーショー2020。今年も見どころ満載でひとつの記事では書ききれないほどのイベントとなっていました。
これから春、夏に向けても全国各地でキャンピングカーイベントが開催されますので、ぜひ実際に足を運んでみてください。