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【体験記】高知・徳島、室戸岬~鳴門!秋の車中泊1泊2日旅おすすめスポット紹介

高知・徳島旅

四国で車中泊旅をしたいという人は必見。

私たちは2023年4月からハイエースのキャンピングカーで愛犬とともに気ままな車中泊を楽しんで約2年半。

今回は、室戸岬、徳島南部、鳴門を巡る「1泊2日」の旅に出かけてきました。

各地のスポットで感じた魅力や、実際に利用した車中泊場所も詳しく紹介しています。

ペットと一緒に出かけたい人にもぴったりのルートなので、秋の車旅の計画にぜひ役立ててください。

徳島1泊2日の車旅、今回のルートは




今回の1泊2日の車中泊旅は、のんびり移動しながら四国・徳島南部の魅力に触れられるコースにしました。

旅の目的は、地域のグルメを楽しみつつ、四国を代表する有名スポットを巡ること。

そして、まだ訪れたことのない道の駅を巡るドライブも楽しみたいと考えました。

奈半利駅入口

出発地点に選んだのは高知県の奈半利駅。

豚福亭の外観

ここを拠点にしたのは、地元で評判のとんかつ屋さんをぜひ訪れてみたかったから。

豚福亭の詳細はこちら

奈半利駅周辺の雰囲気や食事処を楽しんでから、有名な景勝地・室戸岬方面へと車を走らせました。

その後は最御﨑寺や御厨人窟といったパワースポットを訪問。

夜は道の駅宍喰温泉で車中泊し、温泉や地元の食を楽しみながらゆっくりと疲れを癒しました。

翌日は厄除けで有名な薬王寺に参拝し、旅の終点は道の駅くるくるなるとや道の駅いたので地域の魅力に触れながら過ごしました。

このルートは1泊2日でも無理なくゆったりと回れる距離感で、愛犬連れや車中泊初心者にも優しい環境が整っています。

地元グルメ、自然、歴史、そして車中泊の快適さを兼ね備えた理想的な秋の四国旅としておすすめできるコースです。

四国南部に行くなら外せない室戸岬灯台


室戸岬灯台

今回の旅のハイライトの一つが、高知県室戸市にそびえる「室戸岬灯台」です。

太平洋を望む絶景スポットとして知られ歴史的にも重要なシンボルです。

室戸岬の先端、標高151mの場所にあり、灯台のレンズの大きさは直径2メートル60センチと日本最大級。

周囲の雄大な海岸線と荒々しい岩礁のコントラストがとても印象的です。

室戸岬灯台周辺

晴れた日には青く広がる海と空が果てしなく続き、撮影スポットとしても人気を集めています。

駐車場は灯台近くに広く整備されており、車中泊には適しませんが、日中の観光や撮影に最適です。

景色

私たちは灯台周辺の景観をゆっくり楽しんだ後、付近の散策路を歩いて海風を感じながらのんびり過ごしました。

ただし犬連れの場合は、足元の岩場が滑りやすい場所もあるため、注意が必要です。

また、毎年11月1日に近い土・日に行われる「灯台まつり」の日には、灯台の内部を一般公開しています。

通常は内部公開されていませんが、外観だけでも十分に見応えがあります。

入場無料で自由に見学可能です

周辺にはトイレや休憩所も整備されているため、観光の合間に立ち寄るのに便利。

秋の澄んだ空気の中、自然と歴史が融合する室戸岬灯台は、旅の始まりにふさわしい清々しい体験となりました。

次の立ち寄り地への期待を高めてくれる、まさに四国の海の玄関口です。


室戸岬灯台
住所:高知県室戸市室戸岬町6939
料金:無料
駐車場:無料
詳細はこちら室戸市観光協会「室戸岬灯台」



室戸岬灯台のすぐそば!最御崎寺(ほつみさきじ)


最御崎寺入口

四国八十八ヶ所霊場の第二十四番札所である最御崎寺(ほつみさきじ)は、高知県室戸市の室戸岬灯台のすぐそば。

標高約165メートルの山上にあり、太平洋の大パノラマを望む絶好のロケーションが魅力です。

この寺は真言宗豊山派に属し、弘法大師空海が西暦807年に建立した歴史あるお寺。

空海がこの地で虚空蔵求聞持法という修行を行ったと伝えられており、本尊として虚空蔵菩薩が祀られています。

「最(ほつ)」は「最果て」、つまり最も遠い場所を意味し、四国の果てに位置するお寺の名にふさわしい由来です。

山門をくぐると立派な阿吽の仁王像がお出迎え。

本堂や大師堂、多宝塔、護摩堂、鐘楼堂、霊宝殿など多くの建造物が荘厳な雰囲気を醸し出しています。

「空海の七不思議」と呼ばれる伝説が数多く残されており、訪れる人々の興味を引きます。

紅葉の季節には境内周辺の木々が色づき、さらに美しい景観を楽しめます。

山の静けさに包まれながらの散策は、心を落ち着かせ、歴史と自然の豊かさを感じられるひととき。

ここも犬連れで訪れる際は、敷地内でのマナーを守り、他の参拝者の迷惑にならないよう注意が必要です。

駐車場は普通車37台分。

無料(マイクロバスは一部有料)で利用できます。

最御崎寺は、歴史を感じながら壮大な太平洋のパノラマを楽しめる、四国車中泊旅の見どころの一つだと感じました。


最御崎寺
住所:高知県室戸市室戸岬町4058-1
電話:0887-23-0024
料金:参拝無料
駐車場:無料(普通車37台)
詳細はこちら四国八十八ヶ所霊場会



まだある室戸岬のパワースポット・御厨人窟(みくろど)


御厨人窟

御厨人窟(みくろど)は、四国霊場の聖地として知られる室戸岬のパワースポット

室戸岬の険しい海岸線に位置するこの洞窟は、弘法大師空海が修行したと伝えられており、神秘的な雰囲気が漂っています。

この洞窟は、空海が一心不乱に百万遍の真言を唱え、精神と肉体を極限まで鍛えたと伝えられる場所。

海岸線のそばの岩肌をえぐるように大きく開いています。

洞窟の中から見える青い空と大海原を見つめながら悟りを開き、その体験から「空」と「海」を自らの名に選んだとも言われています。

御厨人窟の洞窟

人工的なライトアップはなく、自然光のままの神秘的な空間が広がっています。

足元は滑りやすい岩場のため、訪れる際は歩きやすい靴が必須。

犬連れの場合はリードをしっかり持ちましょう。

駐車場は洞窟の入口付近に無料で数台分用意されています。

御厨人窟は、歴史的な背景に加え、自然の雄大さと静けさを体感できる場所。

秋の車中泊旅に立ち寄りたい癒しのスポットです。

御厨人窟
住所:高知県室戸市室戸岬町
駐車場:数台分あり
料金:無料
詳細はこちら室戸市HP



車中泊は「道の駅 宍喰温泉」で


道の駅 宍喰温泉外観

今回の車中泊場所は徳島県と高知県の県境にある「道の駅 宍喰温泉」を選びました。

豊かな自然に囲まれた車中泊スポットとしておすすめです。

道の駅 宍喰温泉外観

隣接する「ホテルリビエラししくい」の温泉施設は、旅の疲れを癒せる場所として人気があります。

館内には売店や産直市場、情報コーナーがあり、新鮮な地元の魚介や野菜を手軽に購入可能。

レストランや休憩スペースも充実しているため、ドライブの合間の休憩にも最適です。

そして注目したいのが館内にある鉄道巨大ジオラマ。

四国の鉄道や風景を精巧に再現したもので、子どもから大人までが楽しめます。



さらに、ここには日本で唯一とされる「DMV(デュアル・モード・ビークル)」のバス停があります。

DMVとは道路と鉄道の両方を走行できる特殊車両で、阿波海南駅から鉄道区間を走行した後、道路区間に切り替えて道の駅宍喰温泉にアクセスします。

鉄道ファンや公共交通マニアにとって大きな魅力のある場所です。

道の駅宍喰温泉の駐車場

車中泊利用者にとっては、24時間利用可能なトイレと広めの駐車場(普通車29台、大型3台、身障者用1台)があるため安心。

温泉施設「ホテルリビエラししくい」にはジャグジー、寝湯、サウナなど多彩な設備が揃い、泉質は肌に優しいナトリウム炭酸水素塩泉。

秋の夕暮れに広がる海を眺めながらの入浴や、朝の温泉でのリフレッシュはまさに贅沢な体験です。

道の駅宍喰温泉の駐車場

近隣にはプライベートビーチもあり、愛犬との散歩にも適しています。

海風を感じながら過ごせる静かな環境で、愛犬もリラックス。

周辺の散策や温泉、地元グルメも満喫でき、心身ともに満足度の高い車中泊を堪能しました。


道の駅 宍喰温泉
住所:徳島県海部郡海陽町久保字板取219-6
TEL:0884-76-3442
営業時間:9:00〜18:00
定休日:無休
駐車場:普通車29台、大型3台、身障者用1台(無料)
道の駅 宍喰温泉詳細はこちら道の駅四国地区公式ポータルサイト
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ホテルリビエラししくい
営業時間:6:30~9:00、12:00~21:00(最終受付20:00) [定休日] 無休
料金:大人800円、小人400円、3歳以下は無料
温泉の詳細はこちら▷ホテルリビエラししくい



厄除けで有名な薬王寺(徳島県美波町)


薬王寺

2日目は徳島県美波町にある薬王寺へ。

四国八十八ヶ所霊場の第二十三番札所であり、特に厄除けの寺として全国的に知られています。

正式名称は「醫王山無量寿院薬王寺(いおうざん むりょうじゅいん やくおうじ)」で、高野山真言宗の別格本山に当たります。

創建は神亀3年(726年)。

行基菩薩が聖武天皇の勅願を受けて建立したと伝えられ、弘仁6年(815年)には弘法大師空海が厄除けのために薬師如来の座像を刻み、開基しました。

空海が42歳の厄年に祈願したことから、厄除けの根本祈願所として篤い信仰を集めています。

文治4年(1188年)の火災で堂塔が焼失しましたが、本尊の薬師如来像は自ら飛び去って難を逃れたという伝承も残っています。

その後、後醍醐天皇の命で堂宇が再建され、新しい本尊が彫られましたが、古い本尊も後ろ向きに厨子に入り「後向き薬師」として秘仏とされています。

境内には厄除けの象徴である「男厄坂」(42段)と「女厄坂」(33段)があり、一段ごとに薬師本願経が埋められています。

お賽銭を供えながら階段を登り、厄を落とす体験ができるということで参拝者に人気です。

また、薬王寺のシンボルともいえる瑜祇塔(ゆぎとう)では真っ暗な地下を歩く戒壇巡りが体験できます。

トイプードルのお遍路

秋は境内が紅葉で彩られ、歴史と自然が調和した散策スポットとしても魅力的です。

私たちが訪れた際には、白装束をまとったトイプードルのお遍路さんと遭遇。

かわいらしい姿に気持ちが和み、忘れられないひとときになりました。


薬王寺
住所:徳島県海部郡美波町河内字寺前20
電話:0884-77-0023
駐車場:無料駐車場あり
料金:参拝無料
詳細はこちら薬王寺



鳴門に到着。「道の駅くるくるなると」


道の駅くるくるなると

2022年4月29日に徳島県鳴門市にオープンした「道の駅くるくるなると」は、四国の東の玄関口に位置する新しい道の駅。

四国で89か所目、徳島県内では18番目の道の駅とのことです。

名前の「くるくる」には、鳴門海峡の渦潮の動きと「千客万来」の願いが込められています。

道の駅くるくるなると施設内

「体験型食のテーマパーク」として、地元特産の鳴門金時やれんこん、鯛などを使ったグルメや農産物マルシェ、お土産品が充実。

道の駅くるくるなると物産展

訪れる人々の食欲と好奇心を満たします。

建物は鉄骨造で、延床面積は約2,900平方メートル。

駐車場は普通車約160台、大型車約15台を収容できます。

神戸淡路鳴門自動車道鳴門ICと徳島自動車道徳島ICの間にあり、アクセスの良さも魅力。

鳴門観光や渦潮クルーズの拠点としても便利です。

道の駅くるくるなるとの外

施設内には、鳴門市の眺望を楽しめる屋上デッキや屋上ジップラインといったアクティビティスペースもあり、家族連れで1日中楽しめます

お子様向けの遊び場や多世代交流広場も整備されており、子連れ旅行にも優しい環境です。


道の駅くるくるなると
住所:徳島県鳴門市大津町備前島字蟹田の越338-1
TEL:088‐685‐9696
駐車場:普通車約160台、大型車約15台、身障者用3台
営業時間:9:00~17:00(店舗により異なる)
定休日:年中無休
詳細はこちら道の駅くるくるなると



2021年開業!県内最大級の「道の駅 いたの」


道の駅 いたのの駐車場

旅の終わりにもう1カ所、道の駅に立ち寄りました。

徳島県板野郡板野町にある「道の駅いたの」は、2021年に開業した県内最大級の道の駅。

道の駅 いたの足湯

広大な敷地には特産物直売所、レストランや軽飲食コーナー、地域情報コーナー、足湯、ドッグラン、レンタサイクルなど、多彩な施設が整備されています。

全国初となる移動式水素ステーションやEV急速充電器も設置され、環境に配慮した取り組みも進められています。

駐車場は普通車約309台、大型車9台分を収容可能。

24時間利用できるトイレも完備しています。

さらに高速バスの停留所も併設され、交通アクセスも良好。

周辺には四国八十八ヶ所霊場の第三番、第四番、第五番札所があり、温泉施設「あせび温泉やすらぎの郷」や大型公園「あすたむらんど徳島」も近いため、観光や休憩の拠点として人気です。

今回ここでは車中泊しませんでしたが、次回の四国車中泊旅では宿泊地として利用したいと思えるスポットでした。


道の駅 いたの
住所:徳島県板野郡板野町川端字中手崎39-5
TEL:088-612-8817
駐車場:普通車約309台、大型車9台、身障者用4台(無料)
営業時間:8:30~18:00(一部施設により異なる)
定休日:年始
詳細はこちら▷道の駅 いたの



今回紹介した道の駅はどこも車中泊可


キャンピングカーのベッドで寝る犬

今回の1泊2日四国・徳島南部の車中泊旅では、ゆったりとした時間の中で各地の魅力を存分に味わうことができました。

私たちが泊まった道の駅宍喰温泉はもちろん車中泊可で、無料駐車場・24時間トイレあり。

道の駅くるくるなるとと道の駅いたのも、車中泊可とのことです。

今回のルートには安心して車旅ができる環境と施設が整っているので、車中泊初心者でも快適に楽しめるはず。

四国の美しい自然と歴史、そして地域の「今」を実感できるおすすめの秋の車中泊旅プランとして、自信を持っておすすめできます。

tsukushi

2023年4月に念願のキャンピングカーを購入。大型犬との のんびり旅を満喫中。 道の駅に寄り道したり、温泉でリフレッシュしたり、 旅先で見つけた素敵な場所や、愛犬との気ままな旅をお届けできたらと思います!