【体験記】冬の温泉巡り&車中泊!静岡SA前泊から山梨・長野1泊2日コース
朝晩の冷え込みが増す季節。温泉と車中泊の組み合わせが最高です。
今回は、先日行ってきた「静岡サービスエリアでの前泊から山梨・長野を巡る2日間の温泉×車中泊旅」を紹介。
ぬる湯の名湯や山あいの秘湯をなんと4カ所。さらに地元グルメや高原カフェまで。
温泉好きで車中泊好きなら、一度は訪れたくなるスポットばかりのはずです。
この冬の車中泊計画の参考にぜひどうぞ。
今回の山梨・長野1泊2日車中泊旅のコース
我が家のキャンピングカーは、日産エルグランドをベースにした「エルグランドジャパン」。
木の内装が特徴で、まるで小さなログハウスのような雰囲気です。

普段からこの車で家族旅行を楽しんでおり、今回は新東名高速道路の静岡サービスエリア(SA)で前泊してから、山梨・長野の温泉を巡る1泊2日の旅に出かけました。
【0日目】静岡SAで前泊

仕事を終えて夜に出発。
今夜は翌朝の目的地に一番近い「新東名高速道路 静岡サービスエリア(上り)」で仮眠をとることにしました。
道の駅と違って24時間トイレや売店が使えるサービスエリアは、夜移動の強い味方。安心して休むことができます。
静岡SAは、広さも十分でトイレも清潔でした。
駐車場は、トラックエリアと一般車エリアがやや離れているため、静かで快適に仮眠できます。
【1日目】ぬる湯と秘湯巡り、地元グルメも堪能
1日目は温泉を2カ所巡り、梨狩りやジビエ料理、地元市場での買い出しと、予定が盛りだくさんでした。
「佐野川温泉」で朝風呂からスタート

朝ご飯は車内で簡単に済ませて、7時45分頃に静岡SAを出発。 1時間ほど走ると、山梨県南部町の「佐野川温泉」に到着します。
朝8時30分オープンなので、朝風呂にぴったりの立ち寄り湯です。
佐野川温泉は、佐野川の清流と山々の緑に囲まれた秘境の湯。
天然の硫黄泉で、露天風呂は自噴。
山梨でも珍しい“天然硫黄泉の源泉かけ流し”を楽しめる貴重な温泉です。
源泉はぬるめで、加温浴槽と源泉そのままの浴槽の2種類。
この2つを行き来しながら入る“交互浴”ができ、長湯しても湯あたりしにくく、朝から体の芯まで温まります。
さらに、湯口から漂う硫黄の香りも本格的。硫黄泉好きにはたまらないお湯です。
駐車場は平置きで60台分あるので、キャンピングカーでもゆとりをもって停められます。
佐野川温泉
住所:山梨県南巨摩郡南部町井出3482-1
入浴料:大人750円、子ども400円
営業時間:8:30〜21:00
詳細はこちら▷やまなし観光推進機構
南アルプスの秘湯「奈良田温泉 白根館」へ

佐野川温泉をあとにして約1時間半。
山深い早川町の一本道をひたすら進み、「奈良田温泉 白根館」に向かいます。
途中の道からは美しい川も見え、ドライブしているだけでも絶景の連続。
標高が上がるにつれてひんやりしてきて、温泉への期待度も上がります。
白根館の湯は、全国でも珍しい高濃度の硫黄泉。
天候や気温によって色が変わる温泉は「七不思議の湯」とも呼ばれています。
キャンピングカーが停めやすい屋根のない駐車スペースは数台分ですが、かなり奥にあるので駐車する車が少なく、混み合うことはないようです。
【温泉の特徴】
・透明からグリーン、白濁など、湯色が変化することがある
・黒や白の湯華
・硫黄の香りが強くなったり弱くなったり
・ツルツル美肌の湯
【泉質】
含硫黄ナトリウム塩化物温泉
源泉温度:47.8°C/PH:9.1
源泉100%かけ流し(加水なし・熱交換により温度調節)
お湯は少しとろみがあり、硫黄臭も濃厚。体を包み込むようなやわらかい湯ざわりです。 まさに”秘湯”という言葉がぴったりでした。
奈良田温泉 白根館
住所:山梨県 南巨摩郡早川町奈良田344
入浴料:大人1,000円、子ども500円
営業時間:10:30〜16:00
詳細はこちら▷奈良田温泉 白根館
湯上がり後は「古民家カフェ 鍵屋」でランチ

白根館から400mほど離れた「古民家カフェ 鍵屋」でランチタイム。
推定築200年以上の古民家をリノベーションしたカフェで、地元野菜を使った料理をゆっくり味わえます。
器も地元作家のもので統一され、細部まで”地産地消”へのこだわりが感じられます。
駐車場は「奈良田の里温泉 駐車場」を利用。
平置きで20台ほど停められるので、キャンピングカーでも安心です。
今回食べたおすすめメニュー
・鹿肉のトマト煮:早川産の鹿肉(ジビエ)をスパイスでじっくり煮込んだ、鍵屋定番の一品。
・ピザ:自家製ベーコンの香りが広がる絶品。
あまりのおいしさに、思わず「ベーコンだけでも売っていますか?」と聞いてしまったほどでした。(残念ながらベーコン単品では販売はしていませんでした)。
古民家カフェ 鍵屋
住所:山梨県南巨摩郡早川町奈良田1064−43
詳細はこちら▷古民家カフェ 鍵屋
秋の味覚・梨を求めて「秋山観光農園」へ

ランチのあとは北杜市方面へ。途中の「秋山観光農園」で、旬の洋梨を購入しました。
我が家は 「洋梨の試食 ・お土産用ラ・フランス2個もぎ取り ・洋梨ジャム 」がセットになった「ラ・フランス狩りコース」を選びました。
農薬をできるだけ抑えて、ていねいに育てられた洋梨は、今まで食べた中で一番の美味しさ。
収穫から約1カ月熟成させた実は香り高く、甘みが濃厚でした。
もぎ取った洋梨は冷蔵庫で熟成中。
「1カ月寝かせるのがベスト」とのことで、旅のあとまで楽しみが続きます。
帰ってからも余韻を味わえる、“一度で二度美味しい”観光農園です。
車はお店の方の指示に従って近くの川沿いに停めました。
訪れる際は、お店の方に駐車場所を確認するといいでしょう。
秋山観光農園
住所:山梨県南巨摩郡富士川町小室5879
詳細はこちら▷秋山観光農園
「ひまわり市場」で地元の味を買い出し

食事の後はさらに車を走らせ、地元で人気のスーパー「ひまわり市場」へ。
ここはテレビでも紹介されるほど有名で、観光客にも人気。
特に地元食材やワイン、ソーセージがおすすめのようでした。
駐車場も広く屋根もないので、安心して停められます。

夜は外食ではなく、ひまわり市場で買ったお惣菜で車中飯。
メンチカツやビールなどを調達しました。
ひまわり市場
住所:山梨県北杜市大泉町谷戸2008
詳細はこちら▷ひまわり市場
「道の駅こぶちさわ」で 車中泊

夕方、今回の車中泊場所である「道の駅こぶちさわ」に到着。
温泉施設「延命の湯」が併設されており、車中泊旅には理想的なロケーションです。
私たちは翌朝も温泉に入る予定があるため、「延命の湯」はスキップ。
夕食は、ひまわり市場で買ったお惣菜を電子レンジで温めていただきました。
木に包まれた車内で、家族みんなで乾杯。山の夜は静かで、冷たい空気が心地よかったです。
駐車場は広いですが、土日は混雑しており8割ほど埋まっていました。
満車にはならないものの、ややキチキチな印象です。
道の駅こぶちさわ
住所:山梨県北杜市小淵沢町2968−1
詳細はこちら▷道の駅こぶちさわ
【2日目】八ヶ岳の湯と高原カフェで締めくくる
すでに2カ所の温泉に入りましたが、2日目もさらに2カ所の温泉を巡りました。
八ヶ岳の湯「渋御殿湯」で朝風呂

朝食は、ひまわり市場で買った食パンに秋山観光農園の洋梨ジャムを添えて。
フルーティーな香りが朝の空気にぴったりです。
道の駅こぶちさわから1時間ほど走ると、長野県茅野市の「渋御殿湯」に到着します。
八ヶ岳登山口に佇む老舗旅館で、400年以上の歴史をもつ湯治場。
泉質は単純酸性硫黄泉で、源泉は冷泉。
そのままでは入れないほど冷たいので、加温浴槽でしっかり温まってから冷泉に入る交互浴スタイルです。
八ヶ岳の冷たい空気とともに、朝風呂を堪能できます。
駐車場は4台ほどですが、私たちが行ったときは混雑はしていませんでした。
渋御殿湯
住所:長野県茅野市北山5520−3
営業時間:午前10時から午後3時まで
※西の湯のみ利用できます。
料金:日帰り利用、大人1000円・小学生800円・幼児500円
詳細はこちら▷渋御殿湯
森の中の宿「辰野館」で締めの湯

最後の立ち寄り湯は、渋御殿湯から車でわずか10分、森に囲まれた一軒宿「辰野館」。
静かな宿で、湯船から見える木々の景色が心を癒してくれます。
泉質は単純酸性冷鉱泉で、ここでも加温・冷泉の交互浴が楽しめます。
駐車場は10数台分。問題なく駐車できました。
辰野館
住所:長野県茅野市豊平4734
立ち寄り湯の営業時間:外来入浴の方は11:00~16:00
料金:大人1,650円 小学生1,100円 幼児350円
詳細はこちら▷辰野館
霧ヶ峰の「ころぼっくるヒュッテ」でランチタイム

温泉を満喫したあとは、霧ヶ峰高原へドライブ。
山の上にぽつんと佇む「ころぼっくるヒュッテ」は、登山者や旅人に人気の山小屋カフェです。
休日は行列必至なので、1時間ほど待つ覚悟で訪れるのがおすすめ。
ホットコーヒーとボルシチなどを注文し、窓の外に広がる草原を眺めながらほっとひと息。
特に「プレミアムはちみつトースト」は、はちみつがジュワッと染みて絶品でした。
駐車場は「車山肩駐車場」を利用します。
台数は多いですが、休日は混雑しています。
今回はなんとか駐車できました。
ころぼっくるヒュッテ
営業時間:9時から15時30分
住所:長野県諏訪市 霧ヶ峰車山肩
詳細はこちら▷ころぼっくるヒュッテInstagram
旅を終えて
冬のキャンピングカー旅は、寒さと引き換えに、温泉のありがたみや星空の美しさを何倍にも感じられる特別な体験。
車中泊なら宿を予約しなくても、思い立った時に温泉へ行ける自由があります。
そして、車内でくつろぐ時間までもが旅の一部に。
今回も大満足の車中泊旅でした。