2度の車中泊DIY経験から学ぶ!快適な車内作りと失敗回避の方法
目次
車中泊仕様車DIYでよくある失敗ポイントとその対策
1回目の車中泊仕様車のDIYではなかなか最適な形にするのは難しいということは伝わったかと思います。
とはいえ、なるべく失敗したくない、1度で最適な形に近づけたい、と思う方も多いでしょう。
そこで、ここからは筆者が1回目のDIYで失敗したポイントとそれに対する対策を具体的に紹介していきます。
失敗ポイントを理解し、対策をすることで1回目のDIYでも成功にぐんと近づくはずです。
筆者が1回目のDIYで失敗したポイントは以下の5つ
・ベッドの高さのミス
・テーブルのサイズ・高さ
・収納スペースが足りない
・就寝時のマットレスの不快感
・走行中に引き出しが開いてしまう
ベッドの高さのミス
筆者が1回目でDIYしたベッドは高く設定しすぎたため、ベッドの上に座って調理や読書などの活動をしていると天井に頭がついてしまうというミスをしてしまいました。
原因としてはベッド下の収納を大きくとるためにベッドの高さを高めに調整したのですが、あえなく撃沈。
車内で快適に過ごすためにはベッドに座った時の天井の高さはしっかりと考えておくべきでした。
さらに、ベッドの骨組みが完成した段階では「高さがいい感じ」と思っていても、マットレスを置くと5cm以上高さがプラスされることも計算していませんでした。
そのため、座った時に頭上が窮屈になるといった失敗につながってしまいました。
【対策】マットレスをのせてちょうどいい高さにする
ベッドの仕組みにもよりますが、ベッドの枠ができて完成ではありません。
マットレスを置いた状態で座っても天井に頭がつかないように計算することが重要です。
特にマットレスの厚さを計算していないと思ったよりも高さが高くなってしまうといったことも考えられます。
作りながら何度も座って確認するようにしましょう。
車内のテーブルのサイズ・高さ
筆者が1回目で作ったテーブルは高く作り過ぎて、テーブルで調理器具を使用すると天井が温かくなってしまうほどの高さでした。
そのため、危険を感じてテーブルのリニューアルを決行。
車内での調理を考えている方は、カーテンや天井、周りに置いてあるモノへの燃え移りなど、火災に注意することも重要になります。
安全に調理できるスペースの確保と同時に、天井までの距離もしっかりと確保することがポイントです。
また、画像のように天板は広い方がいいと思い、折り畳み式の天板で広さを手軽に変えられるように設計しました。
しかし、逆に広すぎてあまり高頻度で使わなかったため撤収。
さらに、折り畳み式の天板があるとテーブルの下に収納したものを出し入れするたびに、テーブルを上げ下げする必要があるため手間に感じることも多いのがネックです。
【対策】火器使用時に危険がない高さにする
現在使用しているテーブルのサイズは横幅91×奥行30cm、高さは約60cmです。
比較的調理もしやすく、スムーズに食事をとることができます。
天井までの距離も65cmほどあるので、調理をしていても天井が熱くなることはありません。
もちろん調理中は目を離さないなどの注意点は忘れてはいけませんが、調理にかかる負担も圧倒的に軽減しました。
また、テーブル下の収納スペースも持っている収納ケースがぴったりと収まるように設計し、収納のストレスを軽減しています。
グッズ収納をしているケースがすでにある場合は、サイズが合うように設計するのもいいでしょう。
収納スペースが足りない
1回目に制作した車中泊仕様車は収納スペースが少なく、車中泊グッズを積むとベッドの上がものであふれかえっている状態でした。
車内で快適な時間を過ごしたいはずが、車内で寝転がるにはまず荷物をどけてからでないとできないなど、毎回収納スペースに悩まされていました。
どうしても衣食住を車内で完結させるためグッズが増えてしまいがちな車中泊。
収納スペースの使いやすさやサイズ感は、車内で快適にすごせるかどうかに直結する重要なポイントになります。
【対策】収納スペースは大きく作る
収納スペースは大きい分には全く問題ありません。
季節によっても布団や毛布などの持って行くものが変わってくるので、収納スペースは大きく作っておくと汎用性も高く使い勝手がいい車内が作れます。
特にベッド下のデッドスペースは大きなものも収納できる場所なので、使用する車中泊グッズに合わせて設計するようにすると失敗しません。
テントやタープ、イスなどの長いものもベッド下であればスマートに収納できるのでおすすめです。
また、衣類などあまり外から見られたくないものは、スライド式の収納スペースを設置して隠してしまうというのもいいでしょう。
収納スペース兼テーブルとしても使えるアイデアは車中泊では人気のようです。
就寝時のマットレスの不快感
画像は1回目のDIYで使用していた厚さ5cmほどのマットレスですが、薄さによる不快感と就寝時にずれていくのが毎回の悩みでした。
マットレスが薄く背中にベッドの骨組みを感じて痛い、翌朝も腰痛で起きるなど薄さによる影響は大きくありました。
さらに、マットレスが縦方向にずれて腰の部分に隙間ができてしまう、という経験もよくありました。
マットレスの上では就寝時はもちろん、他の活動中も長い時間過ごすことが想定されるので、はじめから10cmほどの厚さがあり、ずれない工夫をするのもポイントとなります。
【対策】厚めのマットレスとずれ防止策
現在はマットレスも10cmと分厚いものに変更し、さらにずれないように壁とテーブルで左右をしっかりと固定できるように変更。
マットの薄さやずれを気にすることも減り、翌朝までぐっすり寝られるようになりました。以前悩まされていた腰痛がでることもありません。
さらに、手軽にマットのズレを解消したい場合は、マットレスの下に滑り止めシートを入れるのも有効です。
滑り止めシートを入れるだけでもマットレスのズレは圧倒的に軽減できます。
(使用中のマットレス:類似品)
(滑り止めシート)
走行中に引き出しが開いてしまう
最後に筆者が1回目のDIYで失敗だったポイントは、スライド式の収納スペースの引き出しが走行中に開いてしまうという点でした。
信号で停車するたびに後ろのドアに「ガタンガタン」と当たってしまい、ドアに傷ができてしまいました。
スライド収納が完成して満足していたのですが、やはり走行中に収納が開いてしまうのも気になってしまう…細かいポイントではありますが、こうしたちょっとしたポイントを意識するだけでも車中泊仕様車の完成度もぐんとアップするので気になるところはしっかりと工夫しておくのが良いでしょう。
【対策】引き出しのロック装置の取り付け
車中泊仕様車では上記のように走行中に収納スペースが開いてしまうなどのトラブルは多いようです。
ホームセンターで見つけられる簡単に取り付けられるパーツですぐに解決できるので、走行中のスライドや引き出しの開閉が気になる場合はロックをしておくのがいいでしょう。
まとめ:失敗を避けて車中泊仕様車DIYを楽しもう!
車中泊歴6年以上と車中泊仕様車を2回制作してきた筆者が経験した、車中泊仕様車DIYでの失敗や対策を具体的に紹介してきました。
DIY初心者でも快適な車中泊仕様車を作ることはもちろん可能です。
とはいえ、車中泊仕様車を作る上での失敗ポイントを知っておくことでさらに快適な車内に近づけることができるでしょう。
筆者が車中泊仕様車を作る前に知りたかった情報をギュッとまとめてきました。
ぜひ、車中泊仕様車をこれから作るというかたは参考にしてみてください!