【TACOS】VERY RE(タコス ベリーアールイー)
TACOS「VERY RE」
TACOSは、ライトエースやハイエース、カムロードベースなどの色んな種類のキャブコンから、「HANA」といった人気のバンコンまで様々なキャンピングカーを取り揃えている。
その多彩なラインナップの中から今回紹介するのは「VERY RE(ベリーアールイー)」だ。
タコスの「VERY」は以前から存在するが、新たに登場したVERY REはリアエントランスタイプになっており、中央エントランスのVERYとはレイアウトが大きく変わる。
エントランスとギャレーを後部に配置することで、前部のダイネットを広くとっているのが特徴である。
意外とハイエースの標準ボディをベースとしたキャブコンは少なく、VERYはその数少ないキャンピングカーのひとつだ。
VERY RE(ベリーアールイー)
ビルダー:タコス
タイプ:キャブコン
ベース車両:ハイエース標準ボディ
価格:¥6,180,000~
乗車人数:6名
就寝人数:4名
全長:4,990mm
全幅:1,890mm
全高:2,600mm
外装
スマートなデザイン
外装はキャブコン特有のバンクが張り出しておらず、スマートなデザインになっている。
全長は5mを切っており、ハイエースベースなので運転もしやすく扱いやすいだろう。
ボディは元のボディパネルをできるだけ残し、上からFRPシェルを架装する「二重構造」を取っている。これによりボディカットを最小限に抑えることで、ボディの構造強度をより高く保つことに成功している。
エントランス網戸がついているので換気や虫除けもバッチリだ。リアには発電機(ホンダ16i)を収納するコンパートメントが用意されている。
内装
ダイネット
ダイネットは車両前部を全て使用し広々としたスペースになっている。
室内は、白をベースにウッド調の家具が揃えられており、清潔感がありつつ、落ち着く空間になっている。ライトブルーのアクセントで、明るい爽やかな印象だ。
家庭用エアコンが標準装備されており、最後部から前向きに設置されているので、効率的に車内温度を調整できるだろう。エアコンなどの電装系装備を稼働させるためのサブバッテリーや走行充電システムも標準装備されており、100V電源からの外部充電やインバーターもオプションで装備可能だ。
エントランスには傘立て付きの棚を設置しているところにも、TACOSの細かい気遣いを感じるポイントだ。
ダイネット上部には収納がたくさんあり、ハイエース標準ボディベースという限られた車内空間を余すことなく使っている。
ギャレー
リアエントランスタイプは、最後部にギャレーが配置されることが多いが、その場合どうしても奥行きのないコンパクトなものになってしまう。しかしVERY REでは、右側後部に配置することで、調理スペースまで確保した奥ゆきのあるギャレーを実現した。
また、換気扇がコンロ上についているので煙の出る料理も気兼ねなく作れるだろう。
頭上のキッチン収納は、鍋など高さがあるものでも入るスペースになっている。シンクの下にも広めの収納がついている。
ステンレスシンクと一口コンロのコンビネーションユニットがビルトインされギャレースペースを有効活用されている。コンパクトに収まっているので使いやすいだろう。
他には、ちょっとした調味料を置けるラックと冷蔵庫の下に小さな収納スペースが設置されている。冷蔵庫と電子レンジが標準装備でついているのもありがたい。どちらもキッチンの背後に設置されている。
ベッド
ベッドはバンクから繋がるルーフベッドとダイネットを展開してできるベッドがあり、それぞれ2名、合計4名が就寝できるようになっている。
ダイネットの方はテーブルを外してフルフラットのベッドにするが、ダイネットを片付けたりシートを展開したりと少し手間がかかるので2名の使用であればルーフベッドを使うのがおすすめだ。
ルーフベッドは折りたたまれたマットレスを広げるだけでベッドが完成する。普段は車内前方に小さく収まっているが、就寝時にはダイネット上を覆う広さになるので二段ベッドの様な形になる。
マットレスは標準装備。マットレスを広げていくと梯子をかけるフックがあるので、そこに梯子をかけてベッドに登ることになる。
マルチルーム
マルチルームはカセットトイレをセットできるのでトイレルームとしての使用やクローゼットとしての使用に適している。ただ、防水加工はされていないので、シャワールームやサーフボードなどの濡れものを置いておく場所にはできない。上部にはハンガー掛けが、扉には鏡がついているので、ちょっとした化粧室にするのも良いだろう。
また、バンクベッドに登る際に使用する梯子はこのマルチルームに収納されている。梯子はマジックテープで止めてあるので走行中にガタガタすることがない心遣いも嬉しい。
まとめ
TACOSは東京に工場と展示場を持つビルダーである。東京にあるビルダーというのは珍しく、関東に住んでいる方なら実際にキャンピングカーを見に行ったり、何かあった時に相談をしに行きやすいという点でもありがたい。
やはり長年使う大切なキャンピングカーは、近くにビルダーがいるというだけでかなり心強いだろう。
今回紹介した「VERY RE」はコンセプトが「ハイエースを少し大きくしたらこんなにGOODに」というだけあって、少しだけ広く快適になった室内に、扱いやすさも高いというところが魅力的だと思う。
ぜひ一度お店に足を運んでこのキャンピングカーの魅力を体感してもらいたい。