キャンピングカー
中古のアメ車キャンピングカーを購入!納車までの1ヵ月はトラブルの連続!

旧いアメ車はやはりいろいろ大変。納車前にしっかり確認が必要!
30年落ちのアメ車、しかも大型のキャンピングカーを買ってしまった筆者。
雰囲気抜群、ゆったり広々スペースなのが気に入ったから購入したのですが、やはり旧いアメ車。
トラブルは覚悟していたものの、納車前から登録・手続きに関することでいろいろありました。
そこで本記事では、旧いアメ車(のキャンピングカー)に興味があるけど、実際トラブルなくすんなり購入できるか心配という人に向けて、筆者の体験を紹介したいと思います。
2台目の愛車は30年落ちのアメ車キャンピングカー

中古で購入したボンゴブローニイを車中泊仕様にDIYして約4年間、車中泊旅を楽しんできた私たち夫婦ですが、このたび2台目の愛車を購入しました。
車中泊仕様にDIYしたボンゴブローニイで4年間車中泊旅を楽しむ中で、少しずつ出てきた不満。
それを解消するために、もっと大きな車をDIYして旅をしたい!と思うようになってきたからです。
そんなときに出会った車に一目惚れ。新しい愛車は、なんと30年落ちのアメ車のキャンピングカー!
「FORD E350 Coachmen VanCamper 19’RD」
全長5.95m×幅2.09m×高さ2.96mとかなり大きな車体で、大きさや広さは申し分なし。
購入価格は車両本体が90万円、諸費用が約30万円で合計120万円。
身長184cmの筆者が車内で立てる中古のキャンピングカーが、100万円台前半で手に入るチャンスは滅多にありません。
購入したのはキャンピングカーは専門外だという普通の中古車販売店。
下取り車として引き取ったため、安価で出品しており、その代わり車検に通る程度の整備だけの現状渡し、という条件でした。
キャンピングカーとしての内装がかなり傷んでいると感じましたが、どうせすべて取り外してDIYする予定なので問題なし。
即決で購入を決めました。
次のページ▷▷▷【アメ車の購入から納車まで、トラブル続きだった内容をご紹介します。】
購入~納車までのドタバタあれこれ
ところがここから納車までの1ヵ月間、トラブルの連続。
何があったか、紹介したいと思います。
「車検証記載の情報」と「実車の状態」が違っていた

購入を決めて中古車販売店の事務所で契約の手続きを始めたところで、最初のトラブルが発生。
中古車販売サイトに記載されていた車両情報や下見の際の説明では乗車定員6名となっていましたが、車検証には乗車定員10名と記載されていたんです。
なぜそうなっていたのか。
結論として、前オーナーがシートを取り外して、構造変更をしないまま乗っていたのだろうということに。
ただこれは、もともと運転席と助手席以外のシートは全て取り外して、2名乗車に構造変更する予定でいたので特に問題なし。
とりあえず残っているシートの数に合わせて構造変更して登録してもらうということにして、そのまま契約を済ませて帰宅しました。
8ナンバー取得をあきらめ、1ナンバーで登録することに

さらに購入の翌日、販売店からの電話で次のトラブルが発生します。
後部に残っていると思っていたベッド展開できるシートが、実は分解されてしまっていて、車体に固定されていなかったのです。
必要なパーツもいくつか無くなっており元の状態に戻すのは難しいとのこと。
中古車販売店の担当者が運輸支局に問い合わせたところ「これを8ナンバーで登録できるところまで直すのはかなり大変。ただし、貨物車両としてならこのままでも登録可能」と言われたので、1ナンバーで登録したいと相談されました。
キャンピングカー専門の販売店であれば、なんとか対応してくれたのかもしれませんが、なにしろキャンピングカーに不慣れな販売店さん。
無理を言っても納車が遅れるだけだとあきらめて、ひとまず1ナンバーの貨物自動車として登録して、納車してもらうことになりました。
自動車保険に入れない?

自動車保険の契約に関しては、ボンゴブローニイで契約している保険会社と同じでいいよね、と油断していたのですが、ここにも落とし穴がありました。
ネットで見積もりを出そうとしてクルマの情報を入れると、「ネットではお見積もりできません」と表示され、電話で申し込みするように案内が出てしまいます。
何度か試しても結果が変わらないため、コールセンターに電話。
すると、その保険会社では1ナンバーのクルマは最大積載量250kgのものまでしか新規契約できないことがわかりました。(8ナンバーも新規契約不可)
ただし、現在契約中のボンゴブローニイの保険を新しいクルマに引き継ぎ、満期まで保険に加入することは可能。
その場合も満期の際に継続の契約はできないとのことでした。
納車日が迫っており、しかも納車日に運転する予定もあったため、とりあえずボンゴブローニイの保険を購入したアメ車のキャンピングカーに引き継ぎ、ボンゴブローニイは新規で自動車保険を契約し直すことに。
後から調べてみると、8ナンバーや1ナンバーの車は取り扱っていない保険会社が意外と多いようです。
乗り換えや2台持ちでのキャンピングカーの購入を検討中の方は、現在加入している保険会社が購入予定の車両にも対応しているか、事前に確認しておきましょう。
引き渡し当日は「超ハードスケジュール」な長い1日

いろいろありましたが、ついに引き渡しの日がやってきました。
しかし、ちょっとした事情で車庫証明が交付されるのが納車当日となってしまい、車庫証明が取れていないため登録ができない、登録ができていないため任意保険に入れないとなり、さまざまな手続きがすべてこの1日に集中することに。
警察署で車庫証明の交付を受けるところからスタートして、すべての手続きを1日で終わらせなければなりません。
この日の流れを簡単に説明すると、以下の通り。
1. 朝1番で警察署に行き、車庫証明を受け取る
2. 運輸支局で販売店の人と合流して、車庫証明を含めた書類一式を渡す
3. 車の登録を済ませナンバープレートをつける
4. 運輸支局の駐車場で納車
5. 保険会社に車検証の写真をメールで送り、電話で自動車保険の引き継ぎを行う
6. ネットでボンゴブローニイの保険契約の手続きをする
7. はじめての左ハンドル、大きな車両を運転して帰宅
アメ車のキャンピングカーを購入した販売店と相談してなんとか予定日に納車できるように考えた、かなり強引なスケジュール。
ここまでトラブル続きで当日も不安いっぱいでしたが、この日はスムーズに手続きが進み、無事に納車を終えて帰宅することができました。
中古のアメ車キャンピングカーを購入。納車までの1ヵ月はトラブルの連続!まとめ

とにかくバタバタといろいろなことがあった1ヵ月でしたが、トラブルの原因は大きく分けると「手続きに関するもの」と「登録に関するもの」。
手続きに関するトラブルは、筆者の油断が原因です。
事前にしっかりと下調べしておけば、回避できたものばかり。
車庫証明の取得や自動車保険への加入などは、ボンゴブローニイを購入した際にも経験していたため、簡単にできると油断していました。
そしてもう一つの車両の登録に関するトラブルは、キャンピングカーに不慣れな販売店で購入したことが大きいといえます。
6名乗りのキャンピングカーとして売りに出ていた車が、2名乗りの貨物車としてしか登録できない状態。
筆者の場合は過去にボンゴブローニイをDIYした際に登録に関しても調べて多少の知識はあったので、それならそれで貨物車登録でなんとかしようと切り替えることができました。
もともと夫婦2人での車中泊旅用にDIYするつもりで、乗車定員を2名にする予定でいたのも幸いでした。
でもこれ普通に車を買うときであれば、かなり大きなトラブルですよね。
日本でもかなり普及してきた印象のあるキャンピングカーですが、まだまだ「特殊な車」であることに変わりありません。
しかもどんな使われ方をしてきたかわからない旧いアメ車。
よほど知識に自信がある人は別ですが、やはりキャンピングカーの取り扱いに慣れた販売店で購入する方が安心だと、改めて実感しました。