【設置・施工例】買い足した軽キャンパーを自分仕様にカスタマイズ!
目次
軽キャンのカスタマイズのコンセプト
王道のカスタマイズなら、ソーラーパネルや容量の大きいサブバッテリー、走行充電システムを付け足していくことになると思いますが、ミニマルな装備なところが逆に気に入っているので、ベースのちょいCam梓と同じくミニマル路線を踏襲しました。
以下で、考え抜いた末のカスタマイズの内容について紹介します。
<カスタマイズした装備 トップ6>
① ポータブル電源:サブバッテリーシステムのミニマル化
② 外部電源コネクター:車外からのAC電力給電により、ポタ電を有効に活用
③ 天井ラック:ちょいCam梓の標準品より、積載性が向上
④ 電源取り出しポート:外部系統とポタ電系統の2ポートを装備
⑤ テーブル:キャンプ用品を流用してサイズを拡大して食事も楽々
⑥ 車中泊でもナビでテレビ:ポータブル電源からナビに電源を給電
ポータブル電源
もしサブバッテリーを装備して、走行充電やインバーターまで搭載するとなると、かなり広いスペースが必要です。
そうはしたくないので最初に考えたのが、サブバッテリーの代替をどうするのかでした。
車中泊をする車においては、停車時(宿泊時)にエンジンをアイドリング運転せずに必要な電源を確保できることが必須です。
そこで筆者が選択したのがポータブル電源のEcoFlow DELTA miniでした。
その特徴を簡単に説明します。
・充電時間:満充電まで1.6時間(短時間で充電される)
・走行充電:シガーソケットから最大8Aで充電(電流値をスマートフォンから変更可能)
・定格出力:1400W(ほとんどの家電製品が使用できる)
・使用可能な家電:IHコンロ、ドライヤー、炊飯器、電子レンジ、オーブントースター、USB(TYPE1-A,C)
・電源容量:882Wh(ミニマルな車中泊では、必要にして十分な容量)
・サイズ:37.8×18.4×24.0cm(多機能なのに、とてもコンパクト)
・重量:11kg(移動や持ち運びが容易)
このポータブル電源にて、サブブバッテリー、走行充電、インバーター(正弦波、1500Wクラス)の機能が集約できます。
スマホから電源給電のON・OFFなど、各種操作が可能なのも便利でいいですね。
外部電源コネクターを設置
バッテリー切れを気にせずに、エンジンを停止した状態で電気機器を使うには外部電源を取り込む必要があります。
そこで、リアバンパーの右側に外部電源取り込み用のコネクターを増設しました。
外部電源からの給電が可能となるため、RVパークやオートキャンプ場の電源付きサイトでポータブル電源の充電や電気機器の使用ができます。
また、EcoFlow DELTA miniは、電源サイトで15Aの外部電源容量が確保できれば、0%の残量から1.6時間で満充電になります。
技あり! パススルー充電と簡易UPS機能とは
そして、このポータブル電源を選んだ最大のメリットが、優れたパススルー充電の機能です。
充電時は、外部電源から本体充電と電気機器に給電(パススルー)し、外部給電が切れると、自動的に約30msで、EcoFlow DELTA miniから給電を開始する簡易UPS機能(無停電電源装置)。
満充電後は外部電源から直接給電となるそうです。
充電完了後は簡易UPSと同じ動作をするので、バッテリーを一切消費することがなく、外部電力経由で電気機器が存分に使用できます。
コンパクトなのにこれ一台で、キャンピングカーの専用設計のサブバッテリーシステムと比べても遜色がない使い勝手です
天井ラックを大きめのものに変更
ちょいCam梓の標準の天井ラックは幌布製でとてもかわいい仕様ですが、積載能力に欠ける部分があります。
そこで、ベースの軽自動車のタウンボックスワゴン用ではなく、タウンボックスバン用の純正アクセサリーである天井ラックを取り付けました。
これは、後部座席のアシストグリップのネジを流用することで、天井部への穴あけ加工などが必要がないため、内装を傷めずに取り付けが可能でとても便利です。
大型の寝袋(夫婦2名分)が楽々収納できます。
デッドスペースを活かして電源を格納
ポータブル電源本体は、テーブルや天井ラックなどの高い部分に乗せてしまうと落下の危険があります。
そこで、シンクのオプションボックスのデッドスペースを活用して収納しました。
結果、標準のベッドエリアを圧迫することなく快適な車中泊ができます。
しかし問題は、メイン電源スイッチや100Vコンセント、USBなどを使う際に毎回収納部のカバーを外す必要があること。
そこで、メイン電源部の化粧カバーを開いて、カバーを外さない状態でメインスイッチのON・OFF、USBへのアクセスを可能としました。
100Vコンセントについては、外部電源系統、ポータブル電源系統のそれぞれについて、簡単な接続が可能となるようにスイッチ付きのコンセント(テーブルタップ)を2カ所に増設しました。
外部電源系統は操作しやすい位置に
リアゲート部分に設置し、ケーブルを2m程度引き出して車外での電気機器の使用が可能にしています。
ポータブル電源のメインスイッチ部とコンセントが見えるように開口部を設けました。
これで、ポータブル電源の操作や電気毛布やUSB機器などの電源を、コンセントから取ることが容易にできるようになっています。
ポータブル電源は、シンクのオプションボックスに収納。
デッドスペースを有効に活用できました。
テーブルを拡張
標準のテーブルは便利ですが、最低限度の広さしかありません。
パソコンでの作業やおやつやデザートなどを楽しむには十分な大きさですが、食事をするには正直窮屈な状態です。
筆者は、テントでのキャンプもするので、その道具類をなんとか車中泊でも流用できないかと考えました。
テーブルは何個か所有していますが、その中でぴったりフィットしたのがモンベルのテーブルです。
既存のテーブルにフレームを固定するだけで、広いテーブルスペースの出来上がりです。
すぐに外すことができるので、就寝時には簡単にベッドスペースの確保が可能です。
これでエンジンを止めてもナビでテレビを視聴可
車中泊での余暇の楽しみ方は様々ですがテレビが見られると、昨今の世の中のリアルな情報などを得ることができ、出先でとても便利。
最近のナビには、フルセグやワンセグの機能が付いているものが多いです。
しかし車のアクセサリー電源からの給電となるため、通常はエンジンがアイドリング状態でないと、長時間視聴することができません(エンジン停止してもアクセサリーキーONで見られますがバッテリーが上がる危険性がある)。
そこで、キャンピングカーでは標準となりつつある、サブバッテリーからナビに電源を給電するしくみをポータブル電源で実現することを考えました。
今回購入したEcoFlow DELTA miniには、12Vのシガライター給電ポートがあるためその電源系統を活用。
タウンボックスワゴンの標準スイッチパネルの空きポートを流用し、純正風に仕上げました。電源を切り替えるリレーを用いることで、キャンピングカー同様の機能となっています。
これならエンジンが停止した状態でも、ポータブル電源のバッテリーが持つ限りテレビを見ることができます。
まとめ
今回は、軽キャンパーを更に便利にするために行ったカスタマイズについて、紹介しました。
個人的な感想ですが、ミニマルな装備でも自分の好みで変更や増設をすることで、快適な居住環境をつくることがことができたと思います。
本格的なキャンピングカーの豪華な電気設備などは、それはそれでとても便利。
しかし、軽キャンパーの限られた空間でも、うまく装備を選んで搭載場所を考えて設置すれば、快適な車中泊が可能です。
どこをどう変えようかと考えるだけでも楽しいので、軽キャンパーに限らずカスタマイズはおすすめです。