中古キャンピングカーの個人売買は不安?買って1年間乗ってわかったこと【体験談】

中古キャンピングカーの個人売買は不安?買って1年間乗ってわかったこと【体験談】




「希望通りの中古キャンピングカーを見つけるのは大変!」どのようにして探したのか


中古キャンピングカー 個人売買

希望通りのキャンピングカーを見つけ出すのはなかなか大変で時間と労力のいる作業でもあります。

どのようにして中古キャンピングカーを探したか、購入の決め手など私たちのケースを紹介します。

まずは欲しい車の条件や設備、予算などを定めるところから始めました。

キャンピングカーを購入するのは初めてだったので、実際にキャンピングカー暮らしをしているユーチューバーの動画などを参考にしながら、自分たちのスタイルに合いそうな設備を見つけていき、購入条件の中に入れていきました。

私たちの求めた条件は
⚫︎長期旅を予定していたのでキッチン・トイレ・シャワーなどの生活設備がそろっていること
⚫︎(ヨーロッパでの)駐車スペースで困らないために全長7m以内であること
⚫︎トランク(収納スペース)があること
⚫︎2000年以降の車であること(年式が古すぎるとメンテナンスや故障が心配)


まずはキャンピングカー専用の中古車販売店へ行き、実際にキャンピングカーの内装などを見ることから始めました。

インターネットで見る写真だと大きさの感覚が掴めない箇所も多いので実際に何台かキャンピングカーを見るのが大事だと思います。

ディーラーだと展示中のキャンピングカーに乗せてもらったり、スタッフの方が詳しくキャンピングカーの仕様やそれぞれの装備の使い方などを説明してくれたりするので、私たちのようにキャンピングカー初心者で知識があまりない人は先に中古キャンピングカーディーラーへ行って相談してみるのもおすすめです。

私たちは店舗で何台か車を見てから気に入った車に目星を付けて、同じ車種が個人売買のサイトで売られていないかインターネットで探し始めました。

比較的状態の良いキャンピングカーは人気が高く、出品されてもすぐに買い手がついてしまっていたので毎日のようにネットで新規出品車をチェックして、ちょうど予算内で条件に合ったキャンピングカーを見つけた時は機会を逃さないためにすぐにオーナーとメールでやり取りし、直接合って車を見る約束をしました。

2回の訪問で内装、外装、設備などをチェック。

満足のいくキャンピングカーだったので、個人売買で保証がないという不安もありましたが意を決して、購入に至りました。

次の項では今回の個人売買で中古キャンピングカーを買ってみて感じたメリットやデメリット、購入前にチェックした点や注意点も紹介していきます。

個人売買/中古車販売店で中古キャンピングカーを買うメリット・デメリット


個人売買で中古キャンピングカーを買うメリット
⚫︎やはり購入費用を抑えられる
⚫︎オーナーと直接やり取りなのでスムーズに取引ができる
⚫︎ネットに出品されている車の種類が豊富
デメリット
⚫︎購入後の不具合や故障の保証がない
⚫︎個人間の取引の場合、お金トラブルに巻き込まれるリスクがある
⚫︎キャンピングカーの装備についてオーナーもよく知らなくて詳しく教えてもらえない場合がある


中古車販売店/ディーラーでキャンピングカーを買うメリット
⚫︎購入後の保証やアフターサービスがある
⚫︎店舗スタッフがキャンピングカーの仕様を詳しく説明してくれる
⚫︎名義変更などの面倒な手続きもディーラーがやってくれる
デメリット
⚫︎個人売買と比べて割高
⚫︎取扱車種が少なめ
⚫︎納車に時間がかかる


上記にそれぞれのメリット・デメリットを比較しました。

よく考えて自分に合った購入方法を選ぶことが大切です。

中古キャンピングカーを購入前にチェックすべきポイント、注意点


私たちは先ほど紹介したメリットとデメリットを踏まえた上で個人売買を選びました。

ただ、キャンピングカーについては全くの素人だったので最初は個人売買で購入することには不安が残りました。

その不安を少しでも解消するために、購入前にチェックしたポイントと、購入して1年以上たった今だからわかる注意した方がよい点を紹介していきます。

走行距離、年式、サイズ


中古キャンピングカー 個人売買

走行距離が結構いっている車や古すぎるものは、後にエンジントラブルや設備の故障が出てくる可能もあるので避けた方が無難です。

私たちはなるべくディーゼル車で走行距離が10万km以内、2000年以降に製造された車を基準に探し、走行距離5万km、2005年製のキャンピングカーを選びました。

その他、サイズも事前にチェックする重要ポイントです。

大きければ大きいほど内装も広く快適ですが、問題は運転時と駐車時です!

全長7m以上もある車は駐車スペースを見つけるのが難しく、入れない施設もいくつかあります。

高さもあるので高さ制限のある屋内駐車場やトンネルも注意が必要です。

私たちは全長7m以内、高さ3m以内のキャンピングカーを基準に選びました。

日本国内だと平均的な駐車場は5×2.5mなので、基準にするとよいでしょう。

外装のチェックポイントは


中古キャンピングカー 個人売買

車体にキズやサビがないか、コーキング部分が劣化していないかしっかりチェックします。

コーキングが劣化していると雨漏りしてしまうのでよく確認しましょう。

私たちの場合は元オーナーが売りに出す少し前に窓全体をコーキングし直していたのでとても綺麗な状態でした。

タイヤも製造年と磨耗をチェック

7年以上経過しているタイヤは溝がしっかりと残っていても経年劣化が進んでいるので交換した方がよいです。

キャンピングカーは重量があるのでタイヤにかかる負担も大きく、タイヤ選びが重要です。

私たちも購入時にミシュランのオールシーズンタイヤへ交換しました。

内装もちろんチェック


内装 中古キャンピングカー 個人売買

内装では雨漏りによる車内木材の腐食がないかをしっかりチェックしましょう。

中に入った時にカビ臭さはないか、天井や壁だけでなく収納棚の中も扉をひとつずつしっかり開けて中がシミになっていないかを見ます。

中古車なのである程度のキズやシートのほつれなどはあると思いますが、雨漏りによる木材の腐食が後に一番頭を抱えるトラブルになり得るので、その部分をしっかり確認しましょう。

家電などの設備はちゃんと動くか


内装 中古キャンピングカー 個人売買

キャンピングカーは移動する「家」でもあり、車内には冷蔵庫やガスコンロ、水道、トイレ、シャワー、ガスヒーター、バッテリー、ソーラーパネルなど生活のために必要な設備がたくさん備わっています。

購入直後に「動かない!」とならないようにそれぞれの作動状態をしっかり確認しましょう。

水道ポンプも不具合が起きやすい箇所なので水がちゃんと出ているのかをチェックしましょう。

ガスヒーターや冷蔵庫などは普通の家庭用とは違う仕様になっている家電も多いのでオーナーに使い方の説明をしてもらうのを忘れずに。

私たちはガスヒーターの使い方が間違っており、最初の2〜3日は冷たい水でシャワーを浴びる羽目になりました。

最初は「故障?!」とも思いましたが、マニュアル本を見てようやく使い方が間違っていたんだとわかり、正しい使い方を学びました。

このほか給水・排水処理、トイレ処理などキャンピングカーの設備は細かく注意しなければならない点も多いです。

購入前にオーナーからしっかりと仕様や使い方を聞くようにしましょう!

ネットでそのモデルの詳細や口コミをチェック


購入前に同じモデルのキャンピングカーをネットでリサーチすることも忘れずに!

個人売買だとオーナーが車の細かい説明までしてくれない場合もあるのでネットで情報を集めるのが大事です。

古いモデルでもメーカーのサイトにそのキャンピングカーの特徴など残っている場合が多いので見てみましょう。

実際そのモデルに乗っているユーザーの口コミやレビューもあるのでSNSやYouTubeでも情報収集するのがおすすめです。

私たちが中古キャンピングカーを購入した時は、失敗しないために上記で述べたポイントに注意しながら選ぶようにしました。

さらに、購入後に聞いていた状態と違うなど、万が一前オーナーとトラブルになった時のための証拠になるように購入前にキャンピングカーの状態を写真や動画で残すのもひとつの手です。

私たちは長期旅の目的でキャンピングカーを購入したので出発前に整備工場へ預けて、オイル交換や点検をしてもらうことにしました。

必要に応じてタイヤやライトを交換して、安全・安心な状態で旅に出られるようにするのが大事です。

購入後のメンテナンス、1年間乗ってみた結果


中古キャンピングカー 個人売買

購入前に不具合などはないかできる限りチェックしましたが、何といってもキャンピングカー素人ですから最終的には運任せで購入に至りました。

個人売買でぼったくられないか心配でしたが、幸い元オーナーの方も信用できそうな人で特にトラブルもなく、スムーズに取引ができました。

現在、キャンピングカーを購入してから1年以上がたち、車中泊365泊以上、11,000kmを走行し、ヨーロッパ5カ国を訪問してきました。

1年以上使いましたが、エンジントラブルも全くなく、登山好きの私たちは標高2,000m近くまで車で登ることもありますが、問題なく安心して運転できています。

もちろん、車のメンテナンスは欠かさず普通乗用車と同じでエンジンオイル、オイルフィルター、エアクリーナーなどの交換は定期的に行うようにして、長く安全に乗れるように気をつけています。

ただし、「車」の部分はこの1年間特に問題はありませんでしたが、「家」の部分はどうしても経年劣化による不具合や故障がいくつかありました。

一つ目はコーキング部分です。

窓は元オーナーが売りに出す少し前に全体をコーキングし直していたので大丈夫でしたが、シャワールームのコーキングが劣化し、シャワーを浴びるとそこから水が漏れてきたことがあります。

こちらはコーキング材を購入し、コーキングを強化することで改善できました。

それ以外にも水道蛇口からポタポタと水漏れが。

こちらは中の部品のゴムが劣化してしまっていたようで、その部品を交換したら水漏れが直りました。

毎日乗っていると常に雨風や日光に晒されているので、このような経年劣化はよくあること。

日々のメンテナンスをしっかりして対処するしかないです。

個人売買で中古キャンピングカー購入を検討している方へ


私たちはヨーロッパで個人売買を通して中古のキャンピングカーを購入しましたが、購入価格も車の状態と見合っており、1年以上毎日使っても特に不満もなく理想のキャンピングカーに出会えたと思っています。

もちろん中古キャンピングカーを個人で購入するにはリスクも少しあります、私たちのように素人の方はできれば自動車整備士に依頼して一緒に車を見にいってもらったり、車に詳しい知り合いの方に付き添ってもらったりするなどして車の状態を確認してもらうのがよいでしょう。

キャンピングカーは高価で大きな買い物ですが、個人売買の中古車でも状態が良く、低コストで長く乗れる車もたくさんあります。

購入前にしっかりリサーチをして納得のいくキャンピングカーを見つけましょう。