キャンプに災害ボランティアにも使える!コイズミ「かるキャンNUGGET」
目次
【コイズミ】かるキャンNUGGET(ナゲット)
今回は東京都板橋区に本社があるコイズミの「かるキャンNUGGET(ナゲット)」を紹介します。
コイズミは、居住スペースが家の形に変形する軽キャンパーなどを、かるキャンシリーズとして発売していますが、その最新モデルが「かるキャンNUGGET」となります。
軽トラベースキャンパーの一種だと考えられますが、就寝場所はルーフテント(ルーフトップテント)。
キャンプ用途だけでなく、災害ボランティアの自活拠点という使い方もコンセプトとしているユニークなモデルです。
かるキャンNUGGET(ナゲット)
ビルダー:コイズミ
タイプ:軽トラックキャンパー
ベース車両:スズキ キャリイ
価格:※中古車をベースに製作。仕様により価格が変動するため要問い合わせ。
コイズミ カルコア事業部/電話:03-3959-1212
乗車人数:2名
就寝人数:2名
全長:3,395mm
全幅:1,790mm
全高:1,475mm
※寸法はベース車・スズキ キャリイの数値
公式サイトはこちら
コイズミ https://www.karucan.jp/tf-karucam/index.html
RVインパクト(DLIVEN)https://dliven.com/
コンセプト
「かるキャンNUGGET」はコイズミと、広島県でカスタムカーパーツ(ブランド名=DLIVEN)を企画・製造・販売しているRVインパクトがコラボレーションして出来上がったモデル。
リフトアップされたワイルドな外観で、キャンプなどのアウトドアレジャーでの使用はもちろんのことですが、「災害ボランティアの現地での自活支援」もコンセプトとしています。
被災地でボランティア活動を行う際、まずは被災者の生活を邪魔しないで支援する必要があります。ボランティアも人間ですから、水も飲むしごはんも食べますが、困っている被災者用のものをいただくわけにはいきません。
そんなときに「かるキャンNUGGET」があれば、自分(ボランティア側)の水や食料や生活用品を数日分積み込んで支援活動に向かえます。
後述しますが、シンクやルーフテントも装備しているので、炊事をしたり寝泊りしたりすることもこれ1台で可能。このような発想の軽トラキャンパーって今までなかったように思います。
基本構成とパーツ
基本構成
DLIVENの軽トラカスタムコンプリートカー「ベビトラK-150」に、同じくDLIVENの「DプロイBOX」を載せ、さらにその上にポルトガル製のルーフテント「ジェームスバロウド」のスペースコンパクトという日本専用モデルを搭載しているというのが基本的な構成。
コイズミは、ジェームスバロウドの日本での総輸入元・販売元でもあります。
ベースとなっている軽トラックはスズキのキャリイで、DA63Tという型式の現行のひとつ前モデルの中古車。「ベビトラK-150」は2インチリフトアップ仕様が車両本体価格68万円から。迫力の4インチリフトアップ仕様で85万円(いずれも税別)からとなっています。
ベビトラK-150
「ベビトラK-150」の標準パーツ構成は、フロントバンパー(グリル一体式)、ボンネットグリル(LEDマーカーランプ付)、スキッドプレート(FRP製)、K-150オーナメントエンブレム、ハニカムメッシュ(グリル用、ABS樹脂製)。
さらにコンプリートオプションメニューとして全塗装18万円~、リビルトエンジン換装30万円~、リビルトミッション(変速機)換装12万円(いずれも税別)~が用意されています。
DプロイBOX
「ベビトラK-150」の荷台に乗っているのが「DプロイBOX」。スチール製の収納ボックスにルーフキャリアが取り付けられています。
ルーフキャリア(高さ370mm)は、通常よく見るものよりも高さがありますが、これは軽トラの荷台に載せた時にルーフキャリアが運転席の屋根とほぼ同じ高さになるようにするためでしょう。
四隅に専用ジャッキ(オプション)を取り付けてスライドさせれば、簡単に荷台に載せたり降ろしたりできるしくみとなっています。
収納部分は防水&ロック機構で、キャンプ道具や着替えなどの荷物をしっかりガード。
進行方向左前側(助手席側)の扉を開けると、スライド式のキッチンが内蔵されています。
その後ろの扉の中はすべて収納庫。オプションで、後部に耐荷重100kgのスライド式収納棚、運転席側に跳ね上げ式扉を追加することもできます。
着替え、食料に水、コンロなどの調理器具、発電機またはポータブル電源、簡易トイレなど、必要なものをなんでも積んでおけるので、フットワークを軽くしたい人にぴったりですね。
DプロイBOXの標準販売価格は68万円(税別)、積み降ろし用専用ジャッキは12万円(税別)となっています。
DプロイBOX
外寸:W1,400mm×H750mm(内、キャリア370mm)×L1,880mm
標準販売価格:68万円(税別)
※スズキ キャリイに限らず軽トラックの標準荷台であればどのメーカーでも搭載可能。
ジェームスバロウド スペースコンパクト
キャンプでも災害ボランティアでも、寝泊りする場所が必要です。軽トラックだと屋根があるのは運転席と助手席部分だけなので眠るのは無理。そこで、手軽に快適に眠れる場所として、かるキャンNUGGETにはルーフテントが搭載されています。
ジェームスバロウドの「スペースコンパクト」というポルトガル製のモデルで、長さ1,980mm×幅1,300mm×高さ335mm(いずれも展開前の外寸)。幅1,300mmのスペースコンパクトは、日本専用で軽自動車にも取り付けやすい大きさです。
コンパクトといっても展開時の内寸は長さ1,960mm、幅1,280mm、高さ480mmと1,430mmなので、標準的な体型の大人なら二人は十分寝られます。
屋根が固いハードシェル型で、上側のシェル引き上げるだけで簡単にテントになります。天井には、ソーラーで動く換気ファン、開いている時のテントを安定させる支柱のロック機構を標準装備。
フロアにはジェームスバロウド全モデルに共通の良質なインナーウレタン製マットが敷かれていて、寝心地も期待できそうです。
スペースコンパクトの価格は42万6,800円(税込)。オプションで車体色と同じカラーにすることもできます。
ジェームスバロウド スペースコンパクト
外寸:長さ1,980mm×幅1,300mm×高さ335mm(いずれも展開前)
価格:42万6,800円(税込)
まとめ
カスタムパーツとカスタムカーを組み合わせて、コイズミがプロデュースしたコンプリートカーとも言える「かるキャンNUGGET」。
災害ボランティア活動時の心強い拠点になってくれそうです。また、「ソロキャンにもいいな」と素直に思いました。
キャンプ場に到着したら、軽トラのあおり(荷台の囲み板)を水平に開いてテーブル代わりにして、DプロイBOXの中から必要なものを出して並べておく。
スライドキッチンも引き出しておいて、気が向いたときにお茶を飲んだり料理したり……。
帰る時は、とりあえず出していた荷物を収納スペースにしまい込んで扉を閉めて、荷台のあおりを立てれば、撤収作業完了です。
また、普段は専用ジャッキで一体になっているDプロイBOXとルーフテントを外しておけば、アゲ系(車高上げ)のワイルドな軽トラとして、日常使いがOKなのも嬉しいところ。
使い勝手の良さと見た目のカッコ良さを両立している新しい提案ですね。