居住性バツグンの軽キャブコン!マックレーの「ディアラジュニア・アカシア」

本当に必要なものを残し、最低限の設備を搭載!お手頃価格を実現した軽トラベースのキャブコン
キャンピングカーへの憧れはあっても、高額で諦めている人も多いのでは。
そこで今回は、基本的な機能や設備は持ちつつも、低価格を実現したマックレーの「ディアラジュニア・アカシア」をご紹介します。
最も安いグレードは298万円(税別)から。
ルームクーラーや冷蔵庫などはオプションになりますが、それぞれの旅のスタイルや予算に合わせて必要な設備をプラスできるので、これからクルマ旅を始めたい人には最適な1台になるかもしれません。
ディアラジュニア アカシア
ビルダー:マックレー
タイプ:軽トラベースのキャブコン(普通車扱い)
ベース車両;ニッサンNT100クリッパートラック
乗車定員:4名
就寝定員:大人3名(バンクベッドで子ども1〜2名も就寝可能)
全長:3,800mm
全幅:1,760mm
全高:2,500mm
参考価格: 298万円(税別)
公式サイト:マックレーHP
軽キャンピングカーでも立って歩ける!広い室内空間と基本性能の確かさが魅力

エアロ部のトロピカルブルーはオプション。標準色はライトグレー。
キャンピングカーは年々豪華な設備が施され、高額になりつつあります。
まるで自宅のリビングにいるような贅沢で快適な設備を備えています。
ただしその分、価格は高騰。キャンピングカーは高嶺の花になり、なかなか手がでない存在になっています。
そんな現状に一石を投じそうなのが、今回ご紹介する「ディアラジュニア・アカシア」です。
クーラーや冷蔵庫、FFヒーターなどはすべてオプションですが、その分、価格を抑えています。
一方、キャンピングカーに求められる居住性や断熱性能、基本となる電気設備など最低限必要な設備は十分に備えています。
軽トラベースのコンパクトサイズのキャブコンですが、室内の高さは172cmあるため、立ったまま室内を移動でき快適に過ごせます。

ソファ部分を展開すると、軽ベースのキャブコンとは思えないクィーンサイズの広いベッドに。
またダイネット部のソファを展開すると、幅160cm×長さ183cmもあるクイーンサイズのベッドが出現。大人3人まで就寝可能です。

加えてバンクベッドも長さが160cmほどあるので、子どもなら十分に寝られます。
バンクベッドにスライド式の延長ベッド(オプション)を付ければ、長さが185cmになるため車前方へ足を伸ばして、大人2人が寝られる空間も実現できます。

外装はFRPでつくられた一体型のボディーシェルを採用。
つなぎ目がない丈夫な構造で雨漏りに強いといった長所もあります。
さらに床や天井、壁には厚さ15mmの断熱材を入れ、冷え込むバンクベッド部分にも断熱材を張り込むなど、基本性能に手抜かりはありません。
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将来の拡張性を考え、電気設備のアップグレードを検討しよう

エアコンと冷蔵庫、キッチン正面と左上のバンクベッド脇の窓はオプション。豊富な収納を上部とソファ下に用意。
大型のエントランスドアには網戸を標準装備。安価なモデルとはいえ、使い勝手に配慮した作りになっています。
軽ベースとはいえ、さすがキャブコンだけあって室内は広いスペースを確保しています。

ベッド展開後でもテーブルは使用可能です。
停止時には大きなテーブルを挟んで向かい合わせに座れる余裕の広さです。このソファを展開するとダイネット部分がすべてベッドになる仕組みです。
また豊富な収納も目を引きます。キッチンに向かって正面と左上部には収納棚を用意。

収納棚には戸が付いていませんが、転落防止用の板が付いています。紐やバンドを張ってさらに転落防止をしたり、DIYで戸を付けたりしてもいいでしょう。

右側にはタオルや衣服を吊せるハンガーパイプもあり、使い勝手に配慮してあります。さらにソファの下も収納スペースとして活用できます。
標準装備では車の左右に1つずつアクリル2重窓が設けられ、目隠しになるロールスクリーンと網戸も付いています。
キッチン正面の窓はオプション設定です。開放的な窓と天井部に取り付けられたLEDダウンライトによって、室内は十分な明るさが確保されています。

キッチン部分には丸形のステンレスシンクと蛇口を装備。

清水と排水タンクはそれぞれ10リットルで、 車の後部から簡単にアクセスできます。

冷蔵庫はオプションで容量は15リットル。
オプションになりますが、専用の換気口ギャラリと専用DCコンセントの電源設備を導入しておけば、サイズ的に収まる上開きの冷蔵庫をネットなどで購入して設置することも可能です。

キッチン左側には縦型のルームエアコンも設置できますがオプションです。
エアコンはRVパークなど外部電源が利用できる場合の利用を想定しています。走行時にも利用したいのであれば、大容量オルタネーターを備えるオプションも用意されています。

キッチンには集中スイッチパネルがあり、電圧計や携帯電話の充電に重宝するUSBが2口、シガーソケットがまとめられています。
その横にはAC100Vコンセントが2口あり、こちらも外部電源利用時に使える仕様になっています。
これからの季節は暖房設備も重要ですが、オプションでFFヒーターが用意されているものの高価な設備です。
多くのクルマ旅愛好者が行っているように、家庭で使っている小型のセラミックヒーターなどを持ち込めば、代用できるでしょう。
このように現在の快適なキャンピングカーには、多くの電気設備が盛り込まれています。
クーラーや冷蔵庫、ヒーターは絶対に必要な設備とはいえないまでも、ゆくゆくの導入を考えるのであれば、電気設備についてはビルダーと相談してアップグレードしておいたほうがいいかもしれません。
「ディアラジュニア・アカシア」にはサブバッテリーとして70Ahの鉛バッテリーと走行充電システムが標準で付いていますが、場合によってはリチウムイオンバッテリーとインバーターをオプションで導入しておけば拡張性が保てます。
納車後のカスタマイズで少しずつ設備を追加することも可能

運転席と助手席はリクライニング可能なアームレスト付き。助手席は水平まで前に倒せて荷物置場にも。オプションだがレカロシートへの変更も可。
「ディアラジュニア・アカシア」の開発コンセプトは、「基本に戻ってシンプルに」。
「コロナ期までは豪華な設備を搭載したキャンピングカーが人気でしたが、現在は物価高騰や先行き不安などで状況が変わりつつあります。そうした中でアカシアは、最低限の装備にして、まずはキャンピングカーを手に入れてもらえるような低価格でのご提案なのです」とマックレーの小川雅彦店長は言います。
安さの理由は、基本構造は大切に守った上で、家具などの仕上げ工程を簡素化し、標準装備を減らしたから。
そのためオプションの設定が多くなっています。
「アカシア」は標準装備車のままでも工夫次第で快適なクルマ旅ができる仕様になっていますが、週末などを利用した短い旅を重ねることで、自分にとって本当に必要な設備も見えてくるはず。
「納車後のカスタマイズにも対応可能」(小川店長)ということもあり、少しずつ設備を追加しながら、自分らしい1台を作り上げていくこともキャンピングカーの楽しみ方の一つだと思えるのですが、どうでしょうか。