【AtoZ】Amelia Light(アメリア ライト)
【AtoZ】Amelia Light(アメリア ライト)
今回の記事ではAtoZ(エートゥゼット)が制作している『Amelia Light(アメリアライト)』を紹介する。
アメリアライトは、もともと2005年にハイエース・スーパーロングをベース車としてリリースされたAmelia(アメリア)をダウンサイジングして作られたバンコンタイプのキャンピングカーで、2019年に久しぶりにモデルチェンジされたアメリアと同時にラインアップされた。
ハイエースタイプのバンコンといえば、アメリアのようにワイドボディやスーパーロングを採用している場合も多いが、アメリアライトは標準ボディのハイルーフをベース車としている。
小回りの効く高い機動力と広い車内スペースのどちらもを絶妙なバランスで確保しているのが特徴だ。
コンパクトな標準ボディでありながら、どのようにして圧迫感のない使い勝手の良い車内空間を作り出しているのか、早速観ていこう。
Amelia Light(アメリア ライト)
ビルダー:AtoZ(エートゥゼット)
タイプ:バンコン
ベース車両:トヨタ ハイエース標準ボディハイルーフ
価格:¥4,210,000~
乗車人数:6名
就寝人数:大人2名 子供1名
全長:4,695mm
全幅:1,765mm
全高:2,240mm
公式ホームページはこちら
外装
外装の特徴としてまず気になるのが天井の高さだろう。標準ボディのハイエースが全高1,980mmなのに対し、アメリアライトはベース車にハイルーフを採用しているので2,240mmと260mmほど高くなっている。
そして、車右側には「エクステンションボックス」と名付けられたオリジナルの出窓が付けられており、ハイルーフによる「高さ」とエクステンションボックスによる「幅」で広々とした車内空間を実現しているのだ。
また、このエクステンションボックスは空間の拡張だけでなく、高断熱のボックスにアクリル二重窓を採用することによって、車内の快適度を向上させるのにも一役買っている。
内装
レイアウト
アメリアライトでは2種類のレイアウトから選択することが可能だ。まず上の写真のType1は、居室部分とリア部分がパーテーションで区切られる作りになっている。
着替えやオプションのポータブルトイレを使用する場合など、リア部分をプライベートな個室として使いたい方はこのタイプがいいだろう。
Type2は居室とリアを区切るパーテーションがないパターンのレイアウトだ。個室を用意する必要がなく開放感を求めたいのであれば、Type2がオススメとなる。
ダイネット
車内の居室部分はインテリアコーディネーターのMako氏がデザインしており、「爽快・軽快・雄快に、快い空間でアクティブライフを」をコンセプトに誰にとっても快く使えるスタイリッシュで快適な空間となっている。
カラーバリエーションはネイビーベースの「Cielo」とブラウンベースの「Tiera」の2種類から選択することが可能だ。
そして、アメリアライトの内装部分の大きな特徴の一つが、ダイネットを構成しているセカンド・サードシートにある。
セカンドシートに前向きで3人が座れる「ドライブモード」(走行中サードシートは使用不可)、5名でテーブルを囲める「リビングモード」、1,200mm×1,930mmのベッドが広がる「フラットモード」の3つのモードにアレンジすることが可能で用途に合わせて簡単に展開することができる。
また、セカンドシートは無段階調整可能なREVOシートを採用してあるので、長時間の車移動が苦にならない自分の好きなシートポジションを取ることが可能だ。3点シートベルトになっているので、チャイルドシートも装着できる。
ベッド
前述したダイネットのところでも触れたが、アメリアライトではセカンド&サードシートで展開できる大人2名が就寝可能な1,200mm×1,930mmの家庭用セミダブルベッドサイズのフロアベッドがメインベッドとなる。
リアのハイマウントベッドは大きさ的に大人が寝るのには少し窮屈なので子供用と割り切ったほうがいいだろう。
ギャレー
アメリアライトのギャレーは車の最後部左側に用意されている。
引き出して車の外でも使用可能な伸縮式のシャワーヘッド付き蛇口で、給排水タンクは19Lとなっている。
この位置に蛇口があるとアウトドアアクティビティで汚れた道具なども簡単に洗うことができるので、車内に汚れを持ち込まなくて済み、嬉しい。
右側はオプションの電子レンジやポータブルトイレが設置可能な収納庫になっており、天板は作業スペースとして使用可能。
ちなみに、18Lの冷蔵庫は標準装備で、サードシート横のキャビネットに収納されている。
電装系
105Ahのサブバッテリーと走行充電が標準装備されているが、外部電源や1500Wのインバーターはオプションとなっている。電子レンジを使用したい場合はインバーターは必須となるのでご注意いただきたい。
また、空調設備としては、冬の車旅に必須と言われているFFヒーターはオプションで選択することが可能だが、冷房設備に関しては用意されていない。
まとめ
今回はAtoZのアメリアライトを紹介した。ハイエース標準ボディハイルーフということもあり、取り回しが良く車内の開放感もあるので非常に扱いやすいキャンピングカーとなっている。
用途によって簡単にアレンジできるセカンドシートやサードシートも使いやすく、チャイルドシートが装着可能な点やハイマウントベッドの仕様を見ると、特に小さいお子さんのいるご夫婦にとっては理想的な一台と言えるかもしれない。