おすすめのカーチャージャーとは?充電規格をわかりやすく解説
こんにちは、渡辺です。
今回は「運転中にスマホからPCまで様々な機器を充電したい」という方向けに、運転好きの筆者おすすめのカーチャージャーをご紹介します。
さらに、カーチャージャーを選ぶ際の注意点も解説していきます。
というのも、この充電関係というのは非常にややっこしい!
いざ購入しようと通販ページを見てみると、
「Power Delivery」やら「Quick Charge」やら「PowerIQ」なんてワードが出てきて、
「なにそれ、美味しいの?」状態に・・・。
そんな横文字ばかりで、「何が何だか良く分からない!」という方に、この辺りのややっこしい話もサクッと分かりやすく解説していきたいと思います。
目次
無数にある充電規格から覚えておきたい3規格
充電機器には各メーカー毎に無数の規格が存在しています。
その中からカーチャージャーでよく耳にするPower DeliveryとQuick Charge、PowerIQに絞って説明していきます。
Power Delivery
充電器界隈でよく見かける Power Delivery。略して「PD」と呼ばれるこれは、USB-IFという非営利団体が策定した規格のことです。
昨今幅を利かせてきたUSB-Cコネクター、ケーブルとセットで使用することにより、最大100W(20V/5A)の電力供給が可能となりました。
要するに「僕、充電パワーがすごいですよ!」って事です。
加えてUSB-Cで統一すれば今まで「PCはこれでスマホはこっち、タブレットは…」といった、充電する各デバイスによってケーブルを使い分ける必要がなくなり非常にスマート。
近年発売されているデバイスはPD対応しているものが多く、これから一気に普及していく規格となるのは間違いなさそうです。
注意点は充電器、ケーブル、デバイスの全てがPD対応していないとPDの恩恵を得られないという点です。
自分のデバイスがPD対応しているか確認してから購入することをおすすめします。
この調子でiPhoneもライトニングからUSB-Cになってくれると、さらに使い勝手がよくなって助かるんですが…。
Quick Charge
アメリカのQualcomm社が策定した充電規格であり、略して「QC」とも呼ばれています。
Androidスマホの一部に対応している充電規格で、ちょっと前までは結構主力な規格でした。
ですが、現在は前述したPDに置きかわり始めている感があります。
ちなみにGoogle社は業界標準となっているPD推しで、「QCやその他の規格はPDの互換性を損なう!けしからん!」という姿勢で排除の方向で動いている様です。
こちらも充電器、ケーブル、デバイス全てがQC対応でないと恩恵を受けられないのでご注意ください。
PowerIQ
充電界隈で一気に勢力を伸ばしたAnker社の独自規格です。
これまで解説したPDやQCと違い、充電の規格というより、接続する機器に応じて最適かつ最速な電力を供給してくれる規格です。
PowerIQ 3.0ではPDにも対応した為、接続するデバイスに応じて「これはPDですよ〜」とか「こちらはQCでーす」と最適な動作を切り替えてくれます。
なので充電器に関してはPowerIQ3.0であれば充電する機器側はPDでもQCでも問題ありません。
PowerIQが最適最速に充電してくれます。
おすすめカーチャージャー
それでは個人的におすすめのカーチャージャーを2つ紹介していきます。
「え、最強のチャージャーを教えてくれればいい?」
そう思われるかもしれませんが、実は使用する機器がそれほど高電力を必要としない場合、ハイパワーのチャージャーを使ってもあまり意味がないのです。
例えば、スマホしか充電しないのにPCが充電可能な高出力チャージャーを使っても、最大充電速度が決まっているので、そこから速度は変わりません。
しかもチャージャー自体も高価になってきます。ですので、自分が普段使用する機器にあったものを選ぶのが一番良いのです。
Anker PowerDrive+ III Duo
ひとつ目はAnkerの「Anker PowerDrive+ III Duo」です。
こちらはPCも充電したい方向けの製品になっています。
PowerIQ3.0搭載機なので、PDでもQCでもチャージャー側で判断し適切な充電をしてくれます。
ポートはこれから主流となっていくであろうUSB-C。
自宅などで使用している機器がUSB-Cである場合は互換性があって使い勝手がいいですね。
片方のポートは最大30W、もう片方も最大18Wの高出力で、2台同時に充電してもキッチリ数値通り出ます。
30WはMacBook Airの純正充電器と同じ出力なので、2時間ほどでフル充電が可能です。
ちなみにMacBook Pro13は純正充電器が61Wなので本製品では電力不足ですが、筆者のMacBook Pro13で試してみたところ、30分でバッテリー容量45%から70%へと25%の回復を見せました。
これくらいのスピードであればかなり実用的ですね。
スマホは18Wポートで十分なのでこちらに接続すればOK。
また、iPhone8以降のPD対応機種は高速充電が可能で、30分で約50%まで充電することができます。これは急いでいる時には非常にありがたいですね。
ただ前述した通り、PCなどの高い電力が必要な場合でなければ30Wの出力は活かしきれません。
そのような用途でなければわざわざ選ぶ必要はないかと思います。
Anker PowerDrive 2
こちらはPowerIQに対応したUSB-Aポートを2つ搭載しています。
小型ながら24Wの高出力を備えていて、なおかつ千円ちょっとで買えるコスパの良さが魅力です。
実際、MacBookも「Anker PowerDrive+ III Duo」よりは充電時間がかかるものの、およそ4〜5時間で満充電が可能となっており非常にバランスが取れています。
スマホの充電スピードも「Anker PowerDrive+ III Duo 」と変わらないので、PCの高速充電を求めてない方はかなり満足度の高い製品かと思います。
高出力カーチャージャーで快適なドライブを!
「規格がいろいろあってよくわからないし、結局どれも同じなのでは?」
そう思って適当に購入したカーチャージャーをずっと使用している方も多いのではないでしょうか。実際、僕もそうでした。
しかし、規格などについて理解し、高出力のカーチャージャーを選んで使用するようになってからは、充電時間が圧倒的に短くなりました。
ちょっとした運転時間でもみるみる充電してくれるので、車で出かける時の充電切れはまず心配いりません。
車旅やドライブがとても快適になるので、まだ使用したことがない方はぜひ試してみてください。