キャンピングカーの中で過ごすサラリーマン

キャンピングカー通勤したら職場仲間からの印象が変わった話。



読者の皆様、こんにちは。エジイです。

コロナ対策をしながらの日常、いかがお過ごしでしょうか。

私は、幸いなことに身のまわりに特段のトラブルはありませんでしたが、テレワーク併用ですっかり肥えまして、夏服が入らなくなってしまいました。

摂取するカロリーに対して、単純に運動量が足りない証拠ですね。体重、ウエストともにプラス3という結果です。

それはさておき、コロナ禍の中、自宅のキャンピングカーを使って通勤した日々が続きましたので、その感想などをご紹介したいと思います。

キャンピングカー通勤でコロナ対策


緊急事態宣言中は、勤め先がテレワーク、直行直帰、自家用車通勤を許可してくれました。

自家用車通勤に関しては、我が家はステーションワゴンとキャンピングカーの二択が出来るものの、嫁様はキャンピングカーの運転歴がありませんので、おのずと私がキャンピングカー出動に。

都内は錦糸町への通勤なのですが、その周辺は、平置きかつ車高3m程度の出入りを満たし、収納台数が多く、最大料金設定がある時間貸し駐車場の数は限られています。

条件をすべて満たす駐車場は数が少ない上、最大料金の設定がなく高くなる傾向になるので、なるべく安くて人気のある駐車場に停めるため、早朝出社を繰り返すことに。

キャンピングカーの中で過ごすサラリーマン

早朝5:30出発が日常化しましたが、キャンピングカーならではの醍醐味で、到着後は出勤時間まで窓を開けて寝たり、資格の勉強をしたりしておりました。

その点で、キャンピングカーは「働く家」として大変重宝しました。「これが新しい生活スタイルになるのもアリだな」と、早々とクセになりましたね。

その駐車場は時間貸しの割に広々としていたので、周囲の迷惑にならない場所で、スーツ姿のまま車に積んでいた縄跳びまでしていました。参考までに、縄跳びを1分続けるのは大変です。完全にナメていました。コロナ太りが気になる方は、ぜひチャレンジしてみてください。

日によっては同僚も同じ駐車場を使っており、出勤までの間、すぐに所在が分かる我が家のキャンピングカーの中で雑談やらもしていましたね。

出勤までのルートは、都心の錦糸町にミスマッチなキャンピングカーを、さらにキャンピングカーに似合わないネクタイ、ワイシャツ姿で運転していたため、通行人からの注目をモロに浴びまして、「なんでキャンピングカーが錦糸町にいるの?」「えっ、あの人ヤバくね?」みたいな空気をヒシヒシと感じましたね。

見た目は遅いクルマですから、高速では嫌な割込みもありました。

また、春先だけあって、キャンピングカーでの高速走行ではやはり強風に苦慮することも。千葉から大きな河川も渡るため、怖い思いをしたことも多々ありました。

過去に、強風時は首都高湾岸線を避けて京葉道、首都高小松川線を選ぶと述べましたが、どちらも怖いことに違いはありません。

シングルタイヤとなっている後輪の履き替えや足回り強化を、真剣に考えるきっかけにもなりました。

勤務先でのキャンピングカーお披露目


都内の駐車場に停まるキャンピングカー

勤務先の最寄り駅に近い人気の駐車場で、停めている位置次第では勤務先の社屋からもキャンピングカーが見えるため、社内でも話題になってしまっておりまして、今後はキャンピングカーを所有するための社内アドバイザーにでもなろうかと思うほどです。

退勤時にハンドルをさばく姿を同僚に見られてしまい、「男の中の男!」と冷やかし混じりのコメントをいただいたことも。

よっぽどデコトラならぬデコキャンピングカーにでもしてみようかと感じました。

このコロナ禍で、実はまったくのインドア派である私が、社内ではものすごくアウトドアが趣味な人になった訳です。

勿論、決して羽振りが良いわけではなく、10年フルローン、17年落ち中古、走行距離11万キロというスペックをアピールし、10年は乗るぞ宣言、原資は保育園無償化になった分から捻出しているといった、慎みを持った振る舞いも欠かせません。

実際あれこれ工夫してフルローンでお金をやりくりしているのですが、余裕がある人だと思われてしまっていないか心配でもあります。

そんなこともあって、周囲には「標準的な新車価格程度で、相当年式が落ちた、程度の良い中古キャンピングカーを探せば、夢は叶う」と吹聴している次第です。

それにしても、キャンピングカーを所持することの副次的なメリットは公私ともに多々あるのではと常々思っておりましたが、今回のキャンピングカー通勤においても、社内で人的交流の幅が広がったと感じました。

何かとキャンピングカーを所持していることがイジられネタになるなど、仕事や職場のコミュニティ形成に良い作用があることでも、所持する価値は大いにあったのではないでしょうか。

職場の社長、上席、多数の同僚にランチや一服のついでにお披露目したのですが、皆さんキャンピングカーという存在はご存じではあるものの、実際に車内を見る機会はほとんどなかったようで、「動く家だ」「寝られる!」など、さまざまな反応が返ってきました。

中には勘違いして土足のまま上がってしまう方もおりましたが、「どこでも行ける、泊まれる」キャンピングカーを身近に感じ、欲しくなったという人もいました。

ほとんどの人が口にした「夢があるねえ」という一言も印象的でありました。

その中で唯一、自分の上席のみが災害対策への有用性を意識していました。

私自身も、全国で大きな被害となった台風による停電が起こった時や、猛暑、真冬などに、避難場所として使えるキャンピングカーがあることは安心感がありますし、地震の前触れかと言われる異臭騒ぎなども話題になる昨今では、ガソリンは常時満タンにして有事に備えております。

世間一般的にはキャンピングカーは道楽のための乗り物だと受け止められておりますが、国土が狭くて災害の多い日本では、もっと普及しても良いのにと思われてなりません。

キャンピングカーはあくまで家族のための車両であり、あまり社用には使いたくないものの、今後、個人的な関係での日帰りBBQやゴルフコンペ等の会社行事にも活躍の場が広がりそうです。

それに、もともとコロナ対策とは関係なく、事前申請をすれば自家用車を社用に使えて、ガソリン、高速代金も支給されるのですが、仕事柄、工事を伴う現場に出向くことも多いので、顧客や現場次第では、益々出動回数が増えるかもしれません。

毎日キャンピングカーで通勤をした感想


都内の交通風景

やれテレワークだ、在宅勤務だ、と叫ばれる中、仕事の都合もあって、月曜から金曜の毎日を、通勤のためキャンピングカーで走ることになりました。

前述した通り、同僚との交流のためのネタには良かったのですが、正直、走行への配慮やスピード管理のストレス等を考えると、乗用車と比べてはるかに面倒くさいとも初めて思いました。

会社にドアツードアで通勤できるのは確かに楽は楽なのですが、今まで電車の中で通勤時間の8割を座って寝たり出来ていたので、正直気疲れしてしまうこともありましたね。

たまたま仕事上でキャンピングカーを会社近くの駐車場に一泊させたまま、トヨタ旧型サクシードの社用車で帰路につく機会があったのですが、気兼ねなく走らせたり動かしたりできることに、「なんて良い車両なんだ」と感じた次第。

キャンピングカーとはそもそもの目的が違うので比べるものではないと思いますが。

駆け出しの社会人だった頃、運転に抵抗があった私に、当時の上席が「車をスニーカーだと思うようにしたら苦にならない」と言ってくれたのですが、まさに商用車はスニーカーのような扱いやすさ。車に体がフィットしていました。

キャンピングカーは家族を乗せてレジャー目的で走ってこそなのかもしれません。

まとめ


キャンピングカーを通勤に使うと交流の幅は広がりますが、世間の「キャンピングカーはレジャーのための贅沢品」という目で見られるのが地味にツラかったこともまた事実。

しかし、実はキャンピングカーはとても実用的で、災害対策にも有用である他、家屋や普通自動車と違って、市場価値が大幅に下落しにくい貴重な動産であるとも思います。

ローンを少額で抑えられるのなら、金銭面のデメリットは得られるメリットと相殺されるでしょう。

キャンピングカーの価値が見直され、世間一般にもっと普及することを期待したいと思います。

最後までご覧下さり、有難うございました。