日本一周中の収入は?車中泊旅しながら実際に稼いだ方法を紹介
目次
実際に使った短期・単発のアルバイト紹介サービス
ここでは、日本一周の旅中に私が実際に利用していた短期・単発のアルバイト紹介サービスについてご紹介します。
私たちが利用していたアルバイト紹介サービスは、以下の2つです。
• おてつたび
• デイワーク
どちらのサービスもシンプルで使いやすく、私たちの生活スタイルにはぴったりでした。
訪れる予定の地域でちょうど良い募集があれば応募し、採用が決まれば旅の行程を調整して働いていました。
それぞれのサービスの特徴や、私たちが実際に経験した仕事内容について、詳しくご紹介します。
おてつたび
特徴
• 短期アルバイトと旅を掛け合わせた人材マッチングサービス
• 宿泊場所を勤務先に用意してもらえる
• 1週間程度の短期で勤務ができる
私たちは「おてつたび」を利用して、兵庫の旅館、伊豆のグランピング場、北海道の農場でそれぞれ1〜2週間ほど働きました。
おてつたびは「お手伝いしながら、知らない地域を旅する」をコンセプトにした、人材マッチングサービスです。
宿泊業を中心に、漁業や農業などさまざまな募集があります。
「お手伝い」と言っても、労働時間に対して最低賃金以上の報酬が支払われます。
おてつたびでは、勤務期間中の宿泊場所が提供されるため、滞在費がかからない点がメリットです。
また、「アルバイト×旅」というコンセプトに基づいて、勤務期間中にお休みの日が設けられ、観光も楽しめる点もメリットといえます。
さらに、勤務地によっては、温泉に入り放題だったり、美味しいまかない付きだったりと、他にも特典があるのも魅力です。
私たちが働いた旅館やグランピング場は、まさに温泉入り放題、まかない付きの嬉しい環境でした。
さらに、「おてつたび」を通じて出会ったアルバイト仲間との交流もありました。
北海道の農場は、本州の農場とは比べ物にならないくらい広く、体力的にしんどいと感じることも…。
しかし、その分、仕事を終えるたびに「今日も1日頑張った!」と本気で思えるのが心地よく、健康的で充実した日々を過ごせたことがいい思い出です。
「おてつたび」にはたくさんの魅力がありますが、募集数はあまり多くはなく、仕事の期間や地域が限定されている点はデメリットかもしれません。
今後、利用できる地域や期間が増えることを期待しています。
デイワーク
特徴
• 農業に特化した単発アルバイト紹介サービス
• アプリで簡単に応募できる
• 前日に応募して翌日には働ける場合もある
私たちは、「デイワーク」を利用して、さくらんぼやねぎ、スナップエンドウの収穫を行いました。
デイワークは農業に特化した単発アルバイト紹介サービスで、特に農業の繁忙期に募集が多く出るのが特徴です。
収穫時期が中心ですが、植え付けや収穫後の後片付けなど、さまざまな作業の求人があります。
アプリに登録しておくと、地域ごとに仕事を検索できるため、私たちは1〜2週間以内に訪れる予定の地域で探していました。
応募もアプリから簡単にでき、すぐに始められる点が便利です。
また、募集があれば翌日からでも働けることも多く、旅の予定に合わせやすいのもメリットでした。
山形県でのさくらんぼ収穫では、2mほどのハシゴに登り、木の上にある佐藤錦を収穫しました。
私たちが住んでいる地域にはさくらんぼの木自体ないので、とても新鮮で面白い経験になりました。
また、休憩中には売り物にならないけれど、美味しいさくらんぼをたらふく食べられたのも良い思い出です。
少し傷があるものや、熟しすぎたものなど、味には問題がなく、とても美味しかったです。
勤務先によっては、お給料に加えて、さくらんぼを1人1パックずついただけるところもありました。
訪れる地域の特産物の収穫時期と、旅の予定が合う時は利用すると、なかなかできない貴重な経験ができるかもしれません。
働きながら旅するスタイルで感じたメリット
働きながら旅をしたことで、普通の旅行とは違う経験がたくさんできました。
そのなかでも、私たちが特に感じたメリットは以下の3つです。
• 精神的安心感がある
• 地元の人や同じバイト生と交流できる
• その地域のことがより深くわかる
それぞれのメリットを少し詳しく解説します。
精神的安心感がある
まず大きなメリットは、アルバイト収入があると、精神的に安心できる点です。
少し貯金はしていたものの、手元のお金がどんどん減っていくのは、予想以上に不安になるものでした。
せっかく思い切って旅に出たのに、お金を気にして旅が楽しめなくなるのは本末転倒です。
特に、「おてつたび」では勤務中の宿泊場所やお風呂、食事の費用が一切かからなかったため、のびのびと過ごせた気がします。
このおかげで、働いた分が貯金になり、資金を増やせたのが助かりました。
2人で働けば、1週間以内の短い期間でも10万円ほどの収入になるため「いざというときも働けば大丈夫」という安心感を持ちながら旅を続けられました。
地元の人や同じバイト生と交流できる
次に感じたメリットは、日本各地で働くことで、地元の人や同じようにアルバイトしている仲間と交流できたことです。
ただ観光するだけでは決して会うことのない人たちと出会うことで、旅がさらに充実したものになったと感じています。
「おてつたび」や「デイワーク」先では、10代から60代まで幅広い年代の方と出会えました。
特に、北海道のおてつたび先では、数名のアルバイト仲間と一つ屋根の下で共同生活を送り、まるで家族のように団らんしたり、一緒にゲームを楽しんだりと、勤務時間外も多くの時間を過ごしました。
そのおかげで、関係が深まったと感じます。
日本一周が終わった今でも、交流が続いている人も多く、私たちの居住地に遊びに来てもらったり、逆に訪ねたりと、新たな関係ができました。
また、デイワークでお世話になった農家さんの農産物を、オンラインで取り寄せるきっかけにもなっています。
有名スポットを巡って思い出を増やすことも大切ですが、各地でできたご縁こそが、この旅の最大の収穫だったと感じています。
その地域のことがより深くわかる
おてつたびやデイワークで働いた地域では、その土地をより深く知ることができたのも大きなメリットです。
短期の観光では、有名スポットを訪れるだけで終わってしまい、地域の生活や文化まではわかりにくいですが、仕事を通じてしばらくその地域に滞在することで、ちょっとした移住体験ができ、より思い入れも強くなったと感じます。
スーパーに行ってご当地の食材や調味料を見つけたり、他の地域では見かけないドラッグストアに気づいたりと、日常生活のレベルでその土地のことを知ることができました。
また、一緒に働いている地元の人に、おすすめの飲食店を教えてもらったことが何度もありました。
ガイドブックやインターネットには載っていない、その地域ならではの情報を得られることは、より一層旅を楽しむポイントになったと感じます。
働きながら旅するスタイルで感じたデメリット
旅をして感じたメリットがたくさんある一方、デメリットもありました。
ここでは、働きながら旅するなかで感じたデメリットを紹介します。
• 道具が必要な場合がある
• 旅の期間が長引く可能性がある
それぞれのデメリットを詳しく説明します。
道具が必要な場合がある
勤務先によっては、仕事で必要な道具を自分で用意しなければならない場合があります。
たとえば、農業のアルバイトをするときでは、長靴や軍手が必要になる場合が多いです。
旅の途中で農業に挑戦しようと思ったら、それらの道具を揃えなければなりません。
長靴はかさばりやすく、車内でのスペース確保が必要です。
私たちはコンパクトに折りたためる長靴を使用していたので、スペースの問題は不要でしたが、通常の長靴に比べ、履き心地が劣る点が少し気になりました。
また、宿泊施設で働く場合は、黒のスラックス、白いシャツ、黒い靴などの服装の指定がある場合もあります。
これらを持っていない場合は、新たに購入する必要があるため、思わぬ出費になる可能性もあります。
アルバイトに応募する際は、日程や報酬だけでなく、必要な持ち物についても確認することが大切です。
旅の期間が長引く可能性がある
働きながら旅することで、旅の期間が予定よりも長引く可能性があります。
日本各地で募集があるとはいえ、ちょうど良い場所やタイミングで仕事を見つけるのは簡単ではありません。
たいていは、働く場所や働く期間に合わせて旅の行程の調整が必要です。
私たちも、勤務先が決まったことで、観光したいと考えていた地域を通り過ぎなければならなくなった経験が何度かありました。
どうしても観光がしたい場所については、勤務期間が終わったあとに、同じ場所まで戻って観光することもありましたが、こうした調整が積み重なると、旅の期間がどんどん長引いてしまうことになります。
実際に私たちは、働きはじめたことによって当初1年の予定だった旅の期間を1年半に延長しました。
旅の期間をあらかじめしっかりと決めている人にとっては、合わないかもしれません。
まとめ
今回は、私たちの日本一周の旅の中で得た収入についてご紹介しました。
私たちは「おてつたび」や「デイワーク」を活用して、時々働くことで旅の資金をまかないました。
収入が少しでもあるのと、全くないのとでは、精神的安心感が違います。
また、日本各地で働くことで、普通の旅行では得られない人脈や経験ができたことは、収入以上の財産になったと感じています。
「日本一周旅に憧れているけど、金銭面での不安がある」という方は、旅先で働くことも視野に入れると、新たな出会いがあるかもしれませんよ。