定年退職後にキャンピングカー旅を考えている人へ。経験者がメリットを教えます。
目次
キャンピングカー購入に当たって、よくある疑問に答えます
これからキャンピングカーを購入しようと考えるといろいろわからないことや疑問点、不安があると思います。
他のキャンピングカーオーナーのことはわかりませんが、私が思うキャンピングカー購入に当たってよくありそうな疑問に答えたいと思います。
キャブコンかバンコンか
キャンピングカーには大きく分けてバンコンとキャブコンという2タイプあります。
バンコンは、外装(ボディ)はそのままで内装を改造してキャンピングカーの設備をいろいろと取り付けたタイプ。
キャブコンは、荷台部分のボディを切断して外装ごとキャンピングカーに架装したタイプです。
筆者が乗っているキャピングーカーは、ファンルーチェというキャンピングビルダー(メーカー)のセレンゲティ。
ハイエースをベース車としたキャブコン(キャブコンバージョン)です。
現在の新車価格は1,173万7,000円(税込)~。
私はキャブコンしか乗ったことがないのでバンコンとの比較はできませんが、「キャブコンでよかった」と思っています。
キャブコンのメリットは、「寝られる車」じゃなくて、「快適に過ごせる車」であること。
天井が高いので室内でかがむ必要がなく立って歩けるし、マルチルームやトイレも備わっています。
就寝時も妻がリビングのベッド、私がバンクベッドと別空間で休むことで、お互い旅の疲れを癒せます。
個人の感想ですが、定年後に長期旅に出るなら余裕の空間があるキャブコンがおすすめです。
修理費用・メンテナンス費用はどうか
キャンピングカーを購入して13年が経過し、走行距離も14万キロを超えました。
北海道で冬期も普通に使っているので、融雪剤の影響を受けて、錆があちこちに出ています。
また、それまでは大きな故障はなくて快適だったのですが、10年過ぎたあたりから故障が目立つようなってきました。
エアコンのコンプレッサー交換30万円、ブレーキオイル漏れ5万円、ブレーキディスクカバー劣化交換4万円とけっこう修理費がかかるようになっています。
運転、取り回しはしやすいか
普通の乗用車に乗っていた人がキャブコンタイプのキャンピングカーに乗り換えた場合、運転についてはちょっと慣れが必要だと思います。
特にバックするときは、バックミラーだけでは何もわからないので、バックカメラを付けることをおすすめします。
私はバックミラータイプのドライブレコーダーを取り付けて、常に後方を監視しています。
車庫入れも、車両感覚がつかめるまでは安全なところで練習が必要。
屋根の高さは、運転していると全く意識しなくなってしまうので走行中は常に注意しています。
今回の旅でも途中で高さ制限3メートルのトンネルが目の前に現れて「こりゃいかん!」と急停止して、Uターンしました。
あのときは、焦りました。
キャブコンは全高が高い(セレンゲティは全高2,870mm)ので、高架下とかトンネルとか通れないところはたくさんあります。
車幅(セレンゲティは全幅2,100mm)もミニバンよりは大きいので、危険なところには近づかないほうが無難です。
駐車場でも、施設や出入口から多少遠くても停めやすいところを選んだほうが賢明ですね。
旅費は公共交通機関と比べて節約できるか
今回の31連泊のキャンピングカー旅でわかったことがあります。
キャンピングカー旅は宿泊費を含めて、公共交通機関やホテル・旅館を利用するより、経費を抑えられます。
一緒に旅する人数や宿泊日数が多くなると、その差は大きくなると思います。
今回のキャンピングカー旅では一度もホテルなどには泊まりませんでした。
お風呂は日帰り入浴施設を利用。
食事は車内調理で済ませることで、食費をかなり節約できました。
また、交通費も抑えられます。
キャンピングカーだと駐車料金とガソリン代こそかかってしまいますが、できるだけ有料道路を使わないようにすれば、飛行機や電車、バスを乗り継いだ場合と比べて交通費も節約できます。
まとめ
キャンピングカーは動く家と言われますが、長期間のキャンピングカー旅をするほどその通りだと実感します。
室内で休憩する、泊る、食事する、くつろぐ、そのまま移動もできる。
全部キャンピングカー1台で完結。
とにかくラクで自由に過ごせます。
私の経験から言って、キャンピングカーは定年後の長旅におすすめだと思います。