車中泊ブームの影「こんな車中泊者はイヤだ!」実際に遭遇した迷惑行為
目次
実際に目撃した海外車中泊の迷惑行為
外で用を足し、トイレットペーパーもポイ捨て!
多くのキャンピングカーにはポータブルトイレが備えられており、公衆トイレが近くになくても快適な車中泊が可能ですが、問題はトイレを搭載していない車です。
特にバンコンや改造車の場合、車内にトイレがないことが多く、そのような車中泊者が外で用を足してしまうことがあります。
特にヨーロッパでは公衆トイレが少なく、あったとしても有料の場合が多いため、木陰や茂みなどに隠れて用を足す人が少なくありません。
ある日、車の後部窓を開けるとそこには見知らぬ人の立ちション姿が…。
人目から隠れるためか、高さがあるキャンピングカーの後ろを利用したようで、その現場を目撃してしまったのです。
公共の場とは言え、私たちの家でもある車の真後ろでそんな行為をされるのはとても不快で、何とも言えない気分になりました。
特に海辺や川辺、山間部など自然に囲まれた車中泊スポットでは、トイレがない場所が多いため、外で用を足す人が増える傾向があります。
さらに、使用済みのトイレットペーパーがポイ捨てされ、草木の間にゴミが散乱していることもよくあります。
これは環境に悪影響を加え、他の車中泊者や地域住民にとっても大迷惑です。
外で用を足すことは避け、公衆トイレの有無を事前に確認してから車中泊スポットを選びましょう。
もし車にトイレが備えられていない場合は、緊急時用に携帯トイレを持参しておくと安心です。
排水タンクを開けっぱなしで下水が垂れ流し…
キャンピングカーには、シャワーやキッチンなどで使用した水を溜める「排水タンク」があります。
この排水タンクの水は、RVパークやダンプステーションなどの専用施設で処理する必要があります。
しかし、近くに処理できる場所がなかったり、単に「面倒」という理由から、排水タンクを開けっぱなしにして走行中に垂れ流したり、草むらに流したりする人をたまに見かけます。
いくらトイレの汚水ではなく生活排水であっても、石鹸カスや皮脂などの汚れが溜まることで、異臭を放つことがあります。
周囲の人々を不快感を与えるだけでなく、自然環境にも悪影響を与えてしまいます。
排水処理は必ず指定された場所で行うことが大切です。
パーキングスペースを守らない!禁止エリアに駐車、過度な車中泊場所の占拠
ヨーロッパでは、キャンピングカー専用の車中泊エリアが設けられている場所は多いですが、利用ルールや時間制限が設けられている場合があります。
しかし、ルールを守らない車中泊者をたまに見かけます。
車が大きいからと言って、指定エリア外に駐車したり、隣のエリアを占拠し、外にテーブルや椅子を出して、ピクニックやバーベキューをしたりと、過剰にスペースを利用している方がいます。
こうした行為が増えると、他の旅行者が駐車スペースを確保できず、トラブルの原因に。
その結果、せっかく整備されたキャンピングカー専用スペースが利用禁止になったり、キャンピングカーが歓迎されなくなる可能性があります。
各施設のルールをしっかり守り、迷惑になるような連泊は控えましょう。
トイレ汚水の不適切な処理「排泄物がそのまま残されているなんてことも!」
車内のトイレで出た汚水は、カセットトイレのタンクや、ブラックタンクに溜められます。
これらは排水タンクと同様、専用のダンプステーションで適切に処理する必要があります。
汚水処理施設はさまざまで、清潔に保たれている施設もあれば、不適切な利用の結果、悲惨な状態になっている施設もあります。
中には、固体の排泄物がそのまま放置されていることもあり、汚すぎて利用をためらうほどです。
こうした行為は、周囲の環境を汚染するだけでなく、次に利用する旅行者にも迷惑をかけてしまいます。
汚水処理場はみんなが使う場所なので、使用後は必ずホースを使って周囲に水をかけるなど清掃を行い、きれいな状態を保つようにしましょう。
また、排泄物を分解し、消臭する専用の薬剤もあるので、必ず使用しましょう。
音楽やアイドリングの騒音や不快な匂いで大迷惑!
冬になると「寒くてヒーターを使いたい」「日照時間が短くてソーラーパネルが充電されないため電力確保したい」などの理由から、車中泊中のアイドリングが増加します。
しかし、アイドリングによるエンジンの騒音や排気ガスが周囲に迷惑をかけるだけでなく、環境に悪影響を及ぼします。
私たちは音楽やアイドリング音など「騒音」に対してはそこまで気にならないのですが、排気ガスの「ニオイ」がどうしても耐えられません。
特にキャンピングカーはディーゼル車が多く、排気ガスの臭いが非常に強く、窓を閉め切っていても隣の車から漏れてきて、気分が悪くなることも。
アイドリングは一酸化炭素中毒の要因になってしまい、とても危険です。
夜間の音楽や話し声には注意し、非常時以外でのアイドリングは控えましょう。
【番外編】レンタルキャンピングカーには要注意!
これは迷惑行為ではありませんが、私たちが気をつけているのが「レンタルキャンピングカー」です。
初めてレンタルする方は、キャンピングカー特有のシステムや大型車の運転に慣れていないことが多く、アクシデントやトラブルが起こりやすいです。
実際、何度かレンタル車によるヒヤリとする場面を目撃したことがあり、それ以来、注意するようにしています。
例えば、外開きの窓を閉め忘れたまま出発し、隣に停まっていた他のキャンピングカーに窓が当たってしまい、相手の車に傷をつけてしまったケースがあり、ドライバー間でトラブルが発生したのです。
それ以外にも、サイドオーニングを開く際に周囲を確認せず、木の枝に引っかけて壊してしまったり、駐車中に障害物に当たってしまったりと、経験不足が原因でちょっとしたアクシデントを起こしやすいです。
もちろん、すべてのレンタル利用者がトラブルを起こすわけではありませんが、注意深く見守る必要があります。
レンタル車は会社のロゴが入っていたり装飾がある場合が多く、比較的見分けがつきやすいです。
レンタルキャンピングカーを見かけたら「初心者マーク」をつけた車と同じ感覚で接し、通常よりも車間距離をとるなど、安全運転を心がけることが大切だと感じています。
みんなが楽しい車中泊を継続できるように、マナーは守りましょう
車中泊をする際は、周囲への配慮を忘れず、迷惑行為を避けることが大切です。
たった1人の無神経な行動が、他の旅行者や地域住民に悪影響を与え、快適な車中泊ライフを損ねてしまうことを忘れないようにしましょう。
マナーやルールをしっかり守ることで、みんなが快適な車中泊旅を楽しめることにつながります。