【体験談】魅力あふれる風車の国オランダ車中泊旅!低コストで楽しむには少し難しい?
目次
オランダってどんな国?
オランダはヨーロッパの西北部に位置し、ドイツとベルギーに隣接しています。
面積は4万2,000平方キロメートルで、ほぼ九州と同じ大きさです。
国土の4分の1が海面より低く、水路が発達したオランダは『水の都』としても知られ、町中には水路が張り巡らされています。
家の裏庭に運河が流れ、ボートを自家用車のように使っている家庭も多く見られました。
オランダは平坦な地形で坂が少ないため、自転車を交通手段として利用する人が多く、『自転車大国』としても有名です。
また、国土の約45%が農地として利用されており、あちこちで放牧された牛や回る風車を見ることができます。
自然と人々の暮らしが見事に調和した、のどかで美しい風景が広がる国です。
オランダの絶対に外せない観光スポット
首都のアムステルダムは見どころいっぱい
首都のアムステルダムは、観光スポットがたくさんある絶対に外せない場所です。
街中には運河が流れ、古いレンガ造りの建物が並ぶ美しい景観が魅力的です。
アムステルダムには1日では回りきれないほどの美術館や博物館があり、中でも有名なのが『ゴッホ美術館』と『アンネ・フランクの家』です。
『アンネ・フランクの家』は文学作品の『アンネの日記』の舞台となった場所で、現在は博物館として一般公開されており、内部を見学することができます。
さらに、アムステルダムは美味しいグルメも盛りだくさん!
アルバートカイプマーケットでは、オランダ名物のチーズやストロープワッフルなどを食べ歩きながら、ゆったりと街を散策しながら観光を楽しめます。
キャンピングカーでアムステルダムを観光する場合の注意点
アムステルダム中心部は、『Low Emission Zone(低排出ゾーン)』に指定されており、古いディーゼル車などの通行が禁止されています。
また、道幅が狭く広い駐車場も少ないため、キャンピングカーでの進入はおすすめできません。
さらに、観光客が多く集まる首都や大都市では、スリや車上荒らしなどの被害が起きやすいため注意が必要です。
中心地から離れた有料駐車場やRVパーク、キャンプ場にキャンピングカーを停め、バスや電車などの公共交通機関で市内にアクセスするのが賢明です。
私たちも、アムステルダムの中心部から電車で30分ほど離れた場所にある、老夫婦が営む小さな牧場兼RVパークにキャンピングカーを停め、そこから徒歩と電車で中心部まで移動しました。
移動に少し手間はありますが、周囲はのどかな農業地帯で安全性が高く、防犯対策としても有効だと思います。
可愛い風車村の「Zaanse Schans(ザーンセスカンス)」
ザーンセスカンスは、首都のアムステルダムから15kmの場所にあり、カラフルな風車が12基も並ぶ美しいスポットです。
かつては発電や穀物の粉挽き、油の絞りなどに使われていた風車も、現在ではその数が減少しましたが、今も風車小屋の中を見学したり、風車に関する博物館を訪れたりして、当時の暮らしぶりを知ることができます。
風車村には実際に動く可愛らしい風車だけでなく、17〜18世紀の町並みが再現されています。
伝統的な木造家屋が立ち並び、チーズ工房やチョコレート工房、伝統工芸のワークショップや博物館、さらにはお土産屋さんまで揃っており、ぶらぶらと1日中散策しても楽しみが尽きない場所です。
オランダならではの風車小屋と、のどかな田園風景が広がるザーンセスカンスは、素敵な場所なので、ぜひ訪れてみてください。
ただし、ザーンセスカンスの駐車場はキャンピングカーの駐車が禁止されています。
そのため、私たちは徒歩20分ほど離れたスポーツセンターの駐車場に車を停め、そこから歩いて向かいました。
人気観光地では、キャンピングカー駐車が禁止されている場所もあるので注意しましょう。
⚫︎ザーンセスカンス風車村への入場は無料ですが、博物館など施設ごとに入場料がかかる場合があります。
気になるオランダの車中泊事情は?
オランダは小さい国ですが、キャンピングカーを利用する旅行者がとても多いです。
ヨーロッパには自然の中でのワイルドキャンプや、無料の公共駐車場で車中泊が許可されている国も多いですが、オランダでは基本的にキャンピングカー専用スポット以外での車中泊は禁止されており、違反すると罰金が科せられる可能性もあります。
無料で車中泊ができるキャンピングカー専用駐車場は、オランダ全土でも数箇所しかなく、他国と比べると非常に少ないため、低コストで車中泊の旅をするのは難しいのが現実です。
ただし、有料のRVパークやキャンプ場はたくさんあり、とても充実しているので、お金を払えば快適な車中泊の旅が可能です。
RVパークの料金はピンキリで、1泊25ユーロ〜65ユーロ(約4,000円〜10,000円)程度で、観光スポットの周辺では特に高額になることが多いので、注意が必要です。
低予算で長期の車中泊旅をしている場合は少し厳しいですが、計画的にプランを立てることで、オランダ全土を巡る短期の旅は十分に可能です。
私たちも、無料スポットと有料のRVパークをうまく利用していきながら、10日間のキャンピングカー旅を楽しむことができました。
車中泊スポットはいつも使っている「Park4night」のアプリで見つけ出しています。ヨーロッパ車中泊では欠かせない神アプリです。
Park4nightのアプリを紹介している記事はこちら▷ 【車中泊でヨーロッパ一周中】車中泊スポットはどうやって見つける?車中泊に便利なスマホアプリ3選【日本でも使用可!?】
オランダの道路事情
オランダの高速道路は通行料がかからず、整備も行き届いているため、快適なドライブが楽しめます。
オランダのドライバーは速度制限を守り、安全運転をする人が多く、大型のキャンピングカーでも安心して運転をすることができました。
ただし、アムステルダム周辺やベルギーとの国境近くには、通行料が必要な橋がいくつかあるので、利用する際はご注意ください。
まとめ
オランダは、至るところに愛らしい風車小屋があり、平坦でのどかな農地が広がる、ドライブには最高の国です。
有料のキャンピングカー施設は充実していますが、無料の車中泊スポットは限られているため、コストを抑えた長期の旅には少し工夫が必要かもしれません。
しかし、オランダは比較的小さい国なので、アムステルダム周辺などを観光する場合は、3日〜1週間もあればオランダの魅力を十分に満喫できます。
これからの季節、冬にはキラキラとした華やかなクリスマスマーケットが街中を彩り、春の3月末から5月には、チューリップ畑が一面に咲き誇ります。
どの季節に訪れても異なる魅力を味わうことができるのでぜひ、オランダ旅行のプランを立ててみてください。