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【海外リゾートバイト体験談】イタリアで4カ月働いてみた!キャンピングカー暮らしと仕事のリアル
私たち夫婦は、キャンピングカーで暮らしながらヨーロッパを旅し、これまで3年半で32カ国を巡ってきました。
そんな私たちが今年の夏、旅を一時中断し、イタリアのサルディーニャ島にあるリゾートホテルで4カ月間働くことに。
海外のリゾートホテルでは、どんな仕事をするのか?慣れない環境で働くのは大変だったのか?そして、旅を続けるための資金は確保できたのか?
今回は、イタリアでのリゾートバイトの仕事内容や実際の生活、キャンピングカーで寝泊まりしながら働いた体験を紹介します。
旅を続けるために、旅の途中で働いてみる。
そんな選択肢もあるんだと、新しい旅のカタチを考えるきっかけにしてください。
3年半続けたヨーロッパ車旅を中断!リゾートバイトを決めた理由

私たち夫婦は、人生最大の冒険をするために、2023年にヨーロッパでキャンピングカー旅をスタートしました。
フランスやイタリア、スイスといった人気の国から、北欧のノルウェーやフィンランド、東ヨーロッパのアルバニアやルーマニアまで、これまでに訪れた国は32カ国。
各地の美しい景色や文化、現地の暮らしに触れながら、自由気ままな旅を楽しんできました。
月の生活費は約17万円!節約しながら続けてきた車旅

もちろん、旅を続けるにはお金が必要です。
旅の資金のベースになっているのは、日本で働いて貯めたお金。
さらに、旅先でも動画編集や記事執筆の仕事を続け、収入を得ながら旅をしてきました。
できるだけ長く旅を楽しみたい私たちは、普段から節約を意識しています。
食費や日々の出費を工夫し、1カ月の生活費が1,000ユーロ以内(約17万円)に収まるようにやりくりしてきました。
ヨーロッパでのキャンピングカー旅の生活費の相場は、月1,200〜2,000ユーロ(約20〜35万円)ほどです。
ただし、訪れる国や滞在する場所、外食や観光の頻度などによっても必要な金額は変わってきます。
私たちの1カ月の生活費を公開した記事がこちら
円安と物価高で旅の費用が増加
そんなふうに低コストで旅を続けてきた私たちですが、2026年に入ってから、これまで以上にお金のことを意識するようになりました。
大きな理由は、円安に加え、燃料費や物価の上昇が続いていることです。
私たちが旅を始めた2023年1月、ユーロ円相場は月平均で1ユーロ約140円でした。
その後、円安が進み、2026年には一時約188円まで上昇。
例えば、1,000ユーロを日本円に換算すると、3年前は約14万円だったのが、今では約18万8,000円も必要になります。
さらに、ディーゼル燃料も1リットルあたり1.60ユーロ(約284円)から、2.20ユーロ(約390円)ほどに上昇。
キャンピングカーで移動する私たちにとって、燃料費の値上がりは大きな痛手です。
スーパーで買う食材も以前より高くなり、毎日節約を心がけていても、生活費を抑えるのが難しくなってきました。
キャンピングカーの維持費や故障への備えも必要
そして、忘れてはいけないのが、車のメンテナンス・維持費です。
定期的な点検やメンテナンスはもちろん、長く乗っていれば突然の故障や修理が必要になることもあります。
旅先で大きなトラブルが起きたときのために、ある程度資金を確保しておかなければなりません。
「このまま同じペースで旅を続ければ、いつか資金が足りなくなるかもしれない…」
そんな不安を感じるようになりました。
旅を長く続けるために、4カ月間のリゾートバイトを決意
そこで思いついたのが、旅を一時中断して「リゾートバイト」をすることでした。
これまでは旅をしながら動画編集や記事執筆の仕事をしてきましたが、今回はひとつの場所に滞在し、まとまった期間働いて資金を貯めるという選択です。
旅をやめるのではなく、これからも旅を安心して続けていくために、現地で働くことを決めました。
リゾートバイトとは?働く場所に選んだのは、イタリア・サルディーニャ島

リゾートバイトとは、観光地のホテルや旅館、レストランなどで、一定期間働く仕事のことです。
夏は海辺のリゾートホテル、冬はスキー場など、季節に合わせた求人が多く、住み込みで働ける仕事もあります。
日本でもよく知られた働き方で、宿泊費や食費が用意される求人もあり、生活費を抑えながらお金を貯められるのが魅力です。

実は、ヨーロッパにもこうした季節限定の仕事があり、夏のリゾート地では5〜9月ごろにスタッフを募集するところもあります。
今回、私たちが働く場所に選んだのは、イタリアのサルディーニャ島。
実は、2年前にキャンピングカーで訪れたことがあり、そのときに島の魅力にすっかり惹かれてしまいました。
美しい海に囲まれ、リゾート地でありながら、どこか落ち着いた雰囲気もあるサルディーニャ島。
にぎやかな観光地というより、隠れ家のようなリゾートの雰囲気が、私たちのお気に入りです。
リゾートバイトはお金を貯めやすい?
私たちがリゾートバイトを選んだ理由のひとつは、働いて得た収入を貯金に回しやすいことです。
今回の仕事では、ホテル側が食事と宿泊場所を用意してくれるため、普段の旅と比べて生活費を大幅に抑えられます。
さらに、仕事をしている間はキャンピングカーで長距離を移動する必要がないため、燃料費も大幅に抑えられます。
休日の過ごし方などによって出費は変わりますが、給料のほとんどを旅の資金として残せるのが大きなメリットです。
給料は国や地域、職種、勤務時間によって異なりますが、サルディーニャ島では月に1400〜2000ユーロ(約24〜35万円)ほどが目安。
経験やスキルによっては、さらに高い収入を得られることもあります。
応募から1週間以内に即採用!イタリア語での面接に挑戦

まずはインターネットで「リゾートバイト募集」と検索し、勤務地や職種、ホテルの条件などを確認しながら、働く場所を探しました。
いくつかの求人を見たなかで、特に気に入ったのが今回働くことになったリゾートホテルです。
「ここで働いてみたい!」と思い、思い切ってこのホテル1カ所だけに応募してみることに。
すると、すぐに返事が来て、1週間以内にビデオ面接を受け、採用が決定!
面接はもちろんイタリア語。
私たちはイタリア語がほとんど話せず、挨拶や簡単な言葉がわかる程度だったので、頑張って勉強して面接に挑みました。
無事に採用してもらえたことに驚きましたが、思っていたよりもスムーズに話が進んだことが印象的でした。
夫は日本で10年以上、寿司職人として働いていた経験があり、その経験を生かしてホテル内のレストランで寿司シェフを担当することに。
一方、私は未経験ながら、ホテルの客室清掃を担当することになりました。
言葉も仕事も不安はありましたが、それでも採用してもらえたので、精一杯頑張ろうと思いました。
誰でもイタリアでリゾートバイトはできるの?
私たち夫婦は日本国籍ではなく、EU加盟国のパスポートを持っているため、イタリアでも働くことができます。
一方、日本国籍の人がイタリアで働く場合、就労ビザなどの就労できる在留資格が必要です。
そんななか、2026年4月から日本とイタリアの間でワーキングホリデー制度が始まりました。
18〜30歳の人であれば、一定の条件を満たすことで最長1年間イタリアに滞在しながら働くことが可能に。
海外で暮らしながら働いてみたい人にとって、リゾートバイトはひとつの選択肢になるかもしれません。
リゾートバイト中もキャンピングカー暮らし!ホテルの寮を使わなかった理由

4カ月間、リゾートホテルで働くことになった私たち。
その間、旅の相棒であり、家でもあるキャンピングカーをどうしていたのかというと、実は働いている間もずっと車内で暮らしていました。
ホテル側がスタッフ用の宿泊先(寮)を無料で用意してくれていましたが、私たちが選んだのは、住み慣れたキャンピングカーでの生活です。
寮が職場から少し離れていたことに加え、やはり自分たちの家で過ごすのが一番落ち着くと感じたからです。
幸い、ホテルのすぐ隣に大きなキャンプ場があり、徒歩約5分の好立地。
しかも、キャンプ場の利用料金はホテル側が負担してくれることになり、4カ月間、宿泊費をかけずにキャンピングカーで暮らすことができました。
キャンプ場は広々として開放感があり、トイレやシャワーなどの設備も整っていました。
仕事が終われば自分たちの家へ!キャンピングカーでの生活

日中はホテルで働き、仕事が終わればキャンピングカーへ。
食事は毎食ホテルの社員食堂で済ませていたので、キャンピングカーでは主に寝泊まりをして過ごしました。
実際にこの生活を送ってみて、よかったと感じたのは、自分たちの空間で過ごせることです。
キッチンもベッドも、自分たちが使いやすいように整えた空間。
仕事が終わってキャンピングカーに帰ってくると、ホッとします。
ホテルの寮で暮らすのとは違い、周囲を気にせず、プライバシーもしっかり確保でき、自由度が高いです。
給排水の管理や夏の暑さなど、大変だったことも
もちろん、いいことばかりではありません。
まず、欠かせないのが給水や排水、トイレの管理です。
私たちは週に1回、給水タンクへの水の補充や排水タンクの処理、トイレの洗浄などを行っていました。
また、車両の状態を維持するため、週に1回はキャンピングカーを少し走らせたり、洗車したりするようにしていました。
そして、何より大変だったのが暑さです。
私たちのキャンピングカーにはエアコンがないため、サルディーニャ島の暑い夏は、日中に車内へ熱がこもってしまいます。
車内がかなり暑く、寝苦しい夜もありました。
それでも、自分たちの家で暮らしながら働けたことは、私たちにとって大きなメリットでした。
キャンピングカーだからこそできた、私たちらしいリゾートバイト生活だったと思います。
イタリアのリゾートホテルで4カ月間働いてみた!仕事内容や勤務時間は?
私は客室清掃を担当!語学に不安があっても働けた

私が担当したのは、ホテルの客室清掃です。
勤務時間は朝9時から夕方5時までで、1日7〜8時間ほど。
主な仕事は、客室やバス・トイレの清掃、ベッドメイキング、タオルやアメニティの交換などです。

最初は覚えることも多く大変でしたが、仕事の流れがわかってくると、基本的には一人で黙々と作業を進められるようになりました。
職場はイタリア人だけでなく、ネパール出身者など、さまざまな国籍のスタッフが働いていました。
スタッフ同士の会話では、簡単なイタリア語や英語を使い、身振り手振りを交えながらコミュニケーションを取っていました。
また、ホテルには海外からの宿泊客も多く、お客様とのやりとりでは英語を使う場面もありました。
私の英語も完璧ではありませんでしたが、みなさん優しく接してくれたので、何とか対応することができました。
実際に働いてみて感じたのは、最初から語学が完璧でなくても、周囲に助けてもらいながら仕事を覚えていけるということ。
言葉に不安はありましたが、少しずつ仕事にも慣れ、海外で働く貴重な経験になりました。
夫は寿司シェフとして活躍!1日10〜11時間のハードな勤務

一方、夫はホテル内のレストランで寿司シェフとして働いていました。
勤務時間は私とは大きく異なり、朝と夜に分かれたシフト制。
日中に数時間の休憩があり、トータルの勤務時間は1日10〜11時間ほどとハードでした。
寿司を握るだけでなく、和食や中華料理、アジア料理と洋食を組み合わせたフュージョン料理など、幅広いメニューを担当していました。
勤務先は4つ星ホテルで、レストランはブッフェ形式。

寿司をはじめ、さまざまな料理が並び、日本で培ってきた技術を生かしながら、イタリア料理や地中海料理など、新しいジャンルの料理を学ぶ機会があったそうです。
また、スタッフ同士のやりとりは主にイタリア語でしたが、お客様への接客では英語を使うことが多かったとのこと。
ほかのシェフはイタリア語しか話さない人も多かったため、英語で対応できる夫はお客様とのコミュニケーションを任されることもありました。
料理の腕だけでなく、語学力も職場で役立っていたようです。
海外リゾートバイトは想像以上にハード!4カ月間働いて大変だったこと

実際に4カ月間働いてみて、想像以上に大変だったのが、体力面と勤務時間です。
力仕事や体を動かす作業が多く、慣れない仕事に加えて、サルディーニャ島の夏はとにかく暑い!
毎日汗びっしょりになりながら動き回り、思っていた以上に体力が必要な仕事だと実感しました。

さらに、基本的に休みは週に1日ほど。
忙しい時期には休みが取れず、10連勤以上もありました。
疲れがどんどん溜まり、心が折れそうになることも……。
夫婦で休みが合わない日も多く、2人でゆっくり過ごす時間もなかなか取れませんでした。
言葉や文化の違いにも苦労
言葉や文化、習慣の違いにも戸惑いました。
職場では、自分の意見をはっきり伝えるスタッフが多く、最初はそのストレートな言い方に驚くことも。
「ちょっと言い方キツイな…」と感じる場面もありました。
それでも、黙っていては何も伝わりません。
途中からは、間違ってもいいから自分の言葉で伝えることを意識するようになりました。
仕事の忙しさはある程度覚悟していましたが、実際に働いてみるとやっぱりハード。
何度もくじけそうになりましたが、4カ月間と期間が決まっていたこともあり、何とか乗り越えることができました。
目の前に美しい海があるのに……休日は疲れて観光どころではなかった

そして、少し心残りだったのが、休日の過ごし方です。
ホテルの目の前には美しい海が広がり、近くには素敵なビーチもたくさんあります。
せっかくサルディーニャ島に滞在するのだから、休日にはあちこち出かけて島を満喫できると思っていました。
ところが、いざ休みになると、溜まった疲れを取るだけで精いっぱい。
キャンピングカーでゆっくり過ごすことがほとんどで、海に遊びに行けたのも数回だけでした。
目の前に美しい海があるのに、なかなか遊びに行く余裕がなかったのは、少し残念でした。
4カ月間のリゾートバイトで旅の資金は貯まった?実際の収支と結果

今回、リゾートバイトを選んだ一番の目的は、これからもヨーロッパでキャンピングカー旅を続けるための資金を確保することでした。
ホテル側が食事と宿泊場所を用意してくれていたため、生活費をほとんどかけず、給料の多くを貯金に回せると思っていました。
ところが、実際に生活してみると、思っていた以上に出費もありました。
旅をしていなくても、保険料や税金、携帯電話代などの固定費は変わらずかかります。
さらに、毎日一生懸命働いていると、やっぱり自分へのご褒美も欲しくなるもの。
仕事終わりにお菓子やデザートを買ったり、休日にはおいしいご飯を食べに出かけたり。
日用品の購入も含め、ちょっとした出費が積み重なり、思っていたよりも毎月お金を使っていました。
それでも、旅をしながら動画編集や記事執筆をしていた頃と比べると、収入は大きくアップ!
4カ月間しっかり働いた結果、旅を続けるための資金を貯めることができました。
何より大きかったのは、お金の面で少し余裕が生まれたこと。
キャンピングカーで長く旅をしていると、突然の故障や予期せぬトラブルで、まとまった出費が必要になることもあります。
そんなときに備えるお金を確保できたのは、私たちにとって大きな安心材料になりました。
今後は再び、動画編集や記事執筆などのリモートワークをしながら、ヨーロッパのキャンピングカー旅を続ける予定です。
これまでと同じように日々の出費を工夫しつつ、必要なときには無理に節約せず、旅を楽しんでいきたいと思います。
【まとめ】旅を続けるために、途中で働くという選択肢もある
4カ月間のリゾートバイトは、大変なことも多かったですが、楽しいことや学びもたくさんありました。
初めてのイタリアでの仕事。慣れない環境、長時間の勤務、言葉や文化の違い。
体力的にも精神的にも大変で、何度も心が折れそうになりましたが、夫婦で何とか4カ月間やり切ることができ、今は大きな達成感を感じています。
働く前に一番不安だったのは、言葉の壁です。
最初は「イタリア語を猛勉強しなきゃ!」と意気込んでいましたが、実際の職場にはさまざまな国籍のスタッフがいて、海外からの宿泊客も多く訪れていました。
そのため、言葉を完璧に話せなくても、周りの人が理解しようとしてくれたのです。
言葉が完璧でなくても、仕事に対する姿勢や、一生懸命取り組む気持ちは、相手に伝わるのだと実感。

仕事を通して新しいことを学び、自分の語学力やコミュニケーションについて考えるきっかけにもなりました。
慣れない環境に思い切って飛び込んだからこそ得られた経験がたくさんあります。
もちろん、仕事は決して楽ではありませんし、働く場所や仕事内容によっても環境は大きく変わります。
それでも、まとまった資金を確保できたことで、これからの旅に向けて少し安心できるようになりました。
旅を続けるために、旅を一時中断して働いてみる。
旅のスタイル、仕事のスタイルはひとつではありません。
もし資金面の不安から長期旅行を諦めかけている人がいたら、旅の途中で働くという選択肢も考えてみてはいかがでしょうか。