軽自動車は赤字?ボディタイプごとに利益率の差が!SUVが流行るワケも納得
SUV人気の背景には利益率の高さがある?
そんななか、現実的な選択肢として近年注目されているのがSUVです。
ある業界関係者は、SUVの利益率の高さについて次のように話します。
「近年トレンドとなっているSUVは、正確には『クロスオーバーSUV』と呼ばれ、セダンやコンパクトカーと共通のプラットフォームを用いて開発されたものです。
いわゆる『クロスカントリービークル(クロカン)』のような圧倒的な悪路走破性能はありませんが、セダンやコンパクトカーに比べて特別感、プレミアム感を演出しやすいというメリットがあります。
SUVは、セダンやコンパクトカーよりも若干割高になるのがふつうですが、それでもSUV人気の高い現在では飛ぶように売れています。
一方、プラットフォームをはじめ多くの部品はセダンとコンパクトカーと共有しているため、製造コストはそれほど上昇しません。
結果として、SUVは利益率が高くなるのです」自動車メーカーも企業である以上、より多くの利益を出すことが求められます。
利益を多くするためには販売価格を上げることが最もシンプルかつ有効な方法です。
軽自動車がいくら売れ筋といっても、300万円や400万円といった価格設定にすれば、購入する人は激減するでしょう。
しかしSUVであれば、それ以上の価格であってもユーザーの支持を集めやすく、人気モデルになり得ます。
消費者の人気を集めているSUVですが、その人気の背景には、メーカーにとってたくさん売りたいモデルだからという事情もあるようです。
ライター:清水 圭太
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