キャンピングカーでの防災備蓄品を徹底公開(日用品編)
前回は防災を意識した、食料の備蓄についてご紹介しましたが、今回は防災対策のグッズを紹介します。
もともと防災意識がそこまで高い訳でもなく「何かあったらその時はその時だ」と考えていた私ですが、なぜ防災意識が強くなったかと言うと、昨年旅先で大型台風が接近した際に「これは避難しなければまずいかも‥」と、実際にハラハラした経験があったからです。
「避難先に自力で行ける準備」と「実際に避難生活になってしまったら」の意識で用意しているグッズをご紹介させていただきますね。
ライト
昨年は台風15号によって千葉県で大規模な停電が発生し、続く台風19号も各地に浸水被害などをもたらし停電が発生しました。
夜間、街灯が消えた街は、それはそれは真っ暗です。
暗闇の道には、強風で飛んできたガレキや木、自転車などが倒れ、ガラス片が散らばっている場所もあるかもしれません。
普段の歩き慣れた「いつもの道」も、災害時には「いつもの道」ではなくなってしまうのです。
そのような状況で避難、移動しなくてはならない場合も考慮し、ライトは必ず用意しておきましょう。
我が家では3種類のライトを用意しています。
複数個あれば電池切れの心配も減りますし、待機組と移動組で別れた場合でもそれぞれで使用できます。明かりがない真っ暗闇は不安ですからね。
それでは順番にライトのご紹介をしていきます。
虫よけ機能も備えた、ランタンタイプのライトです。(※正しくは、寄ってきた虫を引き付けて捕らえて離さないタイプです)
もともとはアウトドアを意識して購入しましたが、ランタンの様に引っ掛けられるし、テーブルの上にも置けるので、拠点での使用にも向いています。USBで充電可能です。
登山でもよく使われるヘッドライトです。こちらは乾電池式。
ヘッドバンドでしっかり固定されるので動いても落ちることはないですし、頭の上から頭の動きに合わせて光が動くので、足元を照らすのにも遠くを見るのにも使えます。
装着時はあまり格好いい物ではないかも知れませんが、ヘッドライトであれば両手が使えるので、物をどかしたり、荷物を運ぶ際にも使え、大変便利です。
我が家で断トツに活躍しているのが、キャップライトです。普段から帽子を被るので、クリップで装着して使用するこちらのタイプは、特に気軽に手軽に使えます。
USB充電式で、基本的には常にカバンかポケットに入っています。
こちらも両手が使えるタイプなので災害時でも安心ですし、キャンプや観光先の洞窟などでも大活躍です。
手動ラジオ
避難が長期化すると、スマホの充電ができずに情報収集が難しくなる可能性があります。そんな時は、ラジオがあると、少しは周りの状況も知れて安心ですね。
我が家が使っているのは、電池や充電要らずの手回しで動くタイプで、ラジオの他にライトにもなります。
最近ではソーラーパネル付きで携帯の充電ができるタイプの物もあり、幅広く活躍してくれること間違いなしでしょう。
ポータブルバッテリー
以前長期停電エリアの支援に伺った際に「携帯の画面がつかないだけで不安・ストレスにつながる」とお話を聞かせて頂きました。
現在、我が家が使っているポータブルバッテリーはとても簡易的な物ですが、手のひらサイズのソーラーパネル付きのポータブルバッテリーを見つけ、我が家も購入検討中です。
ただ、比較的重量・サイズがあるようなので、持ち運びのシミュレーションが必要かもしれません。
紙類
ティッシュはもっぱら箱がないタイプを愛用しています。理由は簡単で、箱の分がかさばるからです。
ただしティッシュの箱も火種にできると考えると、箱入りの物でも良いのかもしれません。
トイレットペーパーは倍巻きの物を愛用しています。同じ荷物になるなら、少しでも長く使いたいからです。
ちなみにこのままバッグに入れると邪魔になるので、うちではつぶして形を変えています。
生理用品・大人用オムツ
生理用品は、普段はゴワつかないスリムタイプが好みですが、有事の際には気軽にトイレにいけないと思うので、大きいサイズを用意しています。
断水してしまったら、もちろんトイレも使用できません。そこで我が家では簡易トイレの代わりに、大人用オムツを用意しています。
キャンピングカーやプライバシーが確保されている場所であれば簡易トイレも使用できますが、そうでない場合では場所を選ぶ必要があります。その点、オムツなら一度セットしてしまえば場所も選ばず、2、3回は持ちこたえられます。(※オムツの含有量と、個人のお小水の量に左右されます。)
なので最悪の場合は大人用オムツも視野に入れておいた方が良いでしょう。
ただ、いきなり使うのはかなり、かなり抵抗があります。寝たきりになってもオムツを嫌がった祖父母の気持ちが、よく分かります。
ちなみに私は持病の兼ね合いでトイレを我慢できないので、長時間出掛ける時はこれを使っています。それでも未だに抵抗があります。
でも実際に、長時間動けないお仕事をされている方が活用していると聞いてからは「仕事でも使っている人がいる」という安心感から、抵抗心が薄れました。
これは早めに練習をして、違和感に慣れておかれると良いでしょう。
万能ナイフ
万能ナイフはご存知の通り、多様なツールがついたナイフです。
ナイフの他にも、缶切り、栓抜き、ドライバー、ピンセットなどがついており、様々な機能をコンパクトに携行できるので災害時に持っていると、大変心強いです。
どこにどのナイフが収納されていて、どういう用途なのか、そしてストレスなく出して、しまえるか。
事前に確認し、普段から使い慣れておかれるのが良いでしょう。
ライター
さて私事ですが、旅を始めてからアウトドアに触れる様になり、火起こしができるようになりました!が、有事の際はきっとそんな余裕はないと思うので、あると安心な火です。
昔ながらのライターで十分だとも思いますが、チャッカマンであれば、手元から離れた所で火をつけられるので、つけにくい所にも安心して点火できますね。
軍手や皮手袋
避難時に割れたガラスや道路を遮る物をどかすのにも使えて、温めた食事の容器を持つのにも便利な軍手。
多めに持っておくと重ねて使えるので安心度も上がりますね。
ボディーシート
やはり有事の際はお風呂には入れないことを前提に、ボディーシートを用意してあります。
何日もお風呂に入れない状況で、少しでもサッパリできるだけで多少リフレッシュするのではないかと考えています。
水のいらないシャンプー
うちでは水のいらないシャンプーの液体タイプと、拭くシートタイプの両方を用意しています。
最初液体タイプを所有していて、実際にたまに使っています。そして最近シートタイプの物を見付けたので購入しました。
大人が自分で使う場合には液体タイプが安価で良いと思います。
ただし注意書きに「目に入らないように、直接頭に掛けないこと」とあるので、万が一目に入ってしまった時のことを考えたら、お子さんやご自分でできない年配の方には液体タイプは不向きかもしれません。
そしてこちらが拭くシートタイプの物です。
比較的厚手で拭きやすいです。髪の毛そのものよりも、ペーパー越しに地肌をゴシゴシできるので、どんな年齢層にも使いやすい印象です。
髪を直接触れたくない場合も、これだとペーパー越しなので、衛生的にも良さそうですね。
まとめ
いつ起こるか分からない災害は、季節も時間も関係なく襲います。
しかしメディアで紹介される防災グッズは種類も多いですし、備える敷居が高くなってしまっている気もします。
そこで我が家では季節問わず、必要最低限ではありますが、このようなアイテムを常に揃えています。ご家庭によって、また性別・年齢ごとに必要な物は異なるでしょう。
まずは防災の意識の敷居を下げ、本当に自分が必要な物を必要最低限準備して備えられてはいかがでしょうか。
有事の際には欲しい物が購入できなくなるでしょう。今から少しずつ、常日頃から備えるようにしませんか。