冬を乗り越える湯たんぽの実力

自宅を引き払った58歳車中泊生活者の愛用品!冬を乗り越える湯たんぽの実力



寝袋と湯たんぽだけで乗り切る冬

バンライフでの防寒方法は色々とあります。

大容量のパーソナル電源やサブバッテリーを搭載して、温風ヒーターや電気毛布、本格的にFFヒーターを実装するなどさまざまです。

特にFFヒーターは、車上生活者からしたら憧れちゃいます。

冬の車中泊 湯たんぽ アイテム

しかし、予算やスペース、管理の手間などを考え(本当は予算がないことがすべてですが)、寅造の防寒は寝袋、湯たんぽが基本で、寒さがヤバい時は毛布とダウンジャケット、防寒パンツを装着するだけです。

とりあえず、この2年は、これで乗り切ってきました。

3年目も乗り切る予定です。

湯たんぽの実力、これいかに

先日、富士山の裾野にある十里木高原に行く機会があったので、新調した湯たんぽを試してみました。

冬の車中泊 湯たんぽ アイテム

この日の十里木高原は最高気温13度、最低気温1度でした。

十里木高原はススキの名所で、毎年11月中旬に車中泊で訪れるのですが、今年はタイミングを逸してしまい、12月に入ってしまい、ススキの見頃は過ぎていました。

冬の車中泊 湯たんぽ アイテム

しかし、写真の通りですが、なんとも言えない幽玄な景色が広がっていました。

車中泊をする十里木高原駐車場は、登山客のために24時間無料で開放されていて、トイレも完備されています。

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30台程度が停められる小規模の観光駐車場ですが、駐車場トイレ横が登山道入口になっていて、休日は大勢の登山客が行き来しています。

大きさは?重さは?値段は?

さて、寅造愛用の湯たんぽを紹介しましょう。

ホームセンターで購入した【トタン製 湯たんぽ 2.6型(土井金属化成株式会社)】です。

大きさは300W×220D×75Hの楕円形で、重さは空の状態で640gです。

水が2.6L入りますので、満タンにした状態の総重量は3240gになります。

重さは空であれば気にならないレベルですが、大きさはそれなりに車内で存在感があります。

ちなみに価格は、楽天で2,380円ですが、他のサイトやホームセンターでも、似たような金額だと思います。

プラスチック製がよい?金属製がよい?

さて、湯たんぽには金属製やプラスティック製、やゴム製のものがあります(詳しく書くと陶器製等もあるようですが、ここでは触れません)。

それぞれのメリット・デメリットを紹介しましょう。

・プラスティック製、ゴム製のメリット、デメリット

プラスティック・ゴム製の湯たんぽのメリットは「ゴツゴツ」していないことです。

寝袋の中での当たり具合がとてもソフトです。これは寝心地を左右するので大切なところかと思いますね。

重さや熱伝導は、金属との違いは多少あっても圧倒的な差はありません。

ゴム製については使わない時にぺったんこになるのでかさばらなくて収納が楽ですね。

さらにゴム製はプラスティック製より当たり具合が良くとても柔らかです。

デメリットは、当然、直火にかけられないところでしょう。

連泊する場合など、使うたびにお湯を入れ替えるのは結構な手間になります。

・金属製のメリット、デメリット

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金属製のメリットは、前述の通り「直火OK」なところです(直火がNGの製品もあるため購入時は要確認)。

寅造の湯たんぽは、直火もIHもOKとなっています。

お湯の入れ替えをしなくて良いのは手間が減るだけではく、こぼして車内を濡らしてしまう失敗を避けられます。

なんといっても冬場の車内は極力濡らしたくないのです、だってとても冷たくなるから。

あと好みの問題ではありますが、レトロ感や独特の存在感も捨てがたい魅力ですね。

デメリットは当たると硬いところで、なにかの間違えで蹴飛ばしたらかなり痛いですよ。

使用時はバスタオルなどに包んで使うと多少マシにはなりますが、プラスティック製やゴム製に比べたらそれでも硬いんです。

収納に関して言えば、ゴム製以外の湯たんぽはかさばるので、結構、邪魔になります。

金属製の湯たんぽは、寝袋の中は何度になるの?朝まで暖かいの?

十里木高原の夜の外気温は、当時1℃(ネット調べ)でした。

本当に金属製の湯たんぽは温かいの?と疑っている方もいるはずです。

実際の使い方や温度の変化について紹介しましょう。

カセットコンロで沸かした湯たんぽをバスタオルに包み、寝袋の中に忍ばせて少しおきます。

そんなにポカポカではないですが、ダウンを着て頭まですっぽり寝袋に入れば充分に眠れる温度となっていました。

一晩経って夜明けを向かえても寝袋内の温度は体感変わらずです。

実際の足元にある湯たんぽを触ってもOKな、ぬるま湯くらいの温度になっていました。

今回温度計がなかったため、体感での感想ですが、かなり寒い場所だったにも関わらず朝まで快適に体温を維持できました。

冬の車中泊 湯たんぽ アイテム

さて、実際に何度になるのかを都内に戻り温度計を用意して確認してみました。

湯たんぽ専用のコールテン袋に入れて、バスタオルに包んだ上でのチェックです。

寝袋は冬用ではなく秋春用のあまり厚手ではないものを使用しました。

冬の車中泊 湯たんぽ アイテム

場所:都内東京湾某所
時間:23時〜翌朝6時

冬の車中泊 湯たんぽ アイテム

23時段階
外気温:10度
湯たんぽを入れた寝袋内(10分経過後):20度

冬の車中泊 湯たんぽ アイテム

6時段階

外気温:9度

冬の車中泊 湯たんぽ アイテム

寝袋内温度:21℃

結果、寝袋内の温度は朝まで下がらずに、暖かさを維持していました。

ちなみに、「翌朝に暖かいお湯で顔を洗って」これは湯たんぽ愛好者がおすすめしている湯たんぽのオマケ的な使い方です。

折りたたみバケツに湯たんぽのお湯をあけて顔を洗ってみましたが、いや、これは良いですね。

車中泊だとトイレの水道の冷たい水で顔を洗うのが常なのですが、ぬるま湯はかなり心地よいです、、、とはいっても正直、手間ですが。

湯たんぽ以外の暖かグッズ

湯たんぽ以外にも電気を使わずに熱源となるグッズは、まだまだあります。冬の便利グッズとしてを紹介しておきます。

オイルカイロ 

冬の車中泊 湯たんぽ アイテム

ジッポのオイルカイロが有名ですね。

一時期、寅造も小型のポケットサイズのものを使っていましたが、オイルの取り扱いが手間で最近は放置しています。

でも、コートの内ポケットに入れておくといい感じの暖かグッズですし、見た感じオシャレなので、一つ持っていても楽しいかもしれません。

ポケットサイズだと発熱の持続時間が4時間くらいなので、長時間使用をするのであれば大型のものがおすすめです。

湯たんぽの取扱注意事項

湯たんぽの取扱注意事項としては、低温火傷が怖いです。

これは電気アンカや使い捨てカイロでも同様ですが、低温であるがゆえ、油断して直接長時間触れていると火傷をします。

低温火傷は皮膚の深層まで痛めるので治癒に時間がかかるため、十分注意しましょう。

湯たんぽを使う時はバスタオルなどに包んで、寝袋の中で少し足元から離して触れない距離感で使うのがポイントです。

触れなくても寝袋内は十分に温まります。

冬の車中泊 湯たんぽ アイテム

コンロで直火で沸かす時は湯たんぽの向きに気をつけて下さい。

冬の車中泊 湯たんぽ アイテム

形状的に接触はしないですが、ガスボンベカバーにかからないように置いた方が安全です。

また沸かす時は、湯たんぽの栓は絶対に栓を開けて火にかけましょう。

お湯が湧くと溢れてくるので以下の写真のようにタオルを敷いておくと万が一こぼれても安心です。

冬の車中泊 湯たんぽ アイテム

金属製の湯たんぽはかなり熱くなるので、寅造は焚き火用の厚手の手袋を使っています。

湯たんぽの使用上の注意や豆知識をメーカーの土井金属さんがまとめているので、是非読んで見て下さい。

土井金属化成HP

まとめ

車中泊の冬を乗り切るためには「湯たんぽ」は必需品です。

温風ヒーターや電気毛布といった便利なアイテムはありますが、湯たんぽの手軽さは58歳のバンライフに欠かせなくなっています。

なかでも、金属製の湯たんぽは無骨な感じも好きで、寒さをしのぐのに活躍しています。

今回は寅造直伝の金属製の湯たんぽの魅力や安全な使い方などを紹介しました。

湯たんぽを冬に取り入れると、ぬくぬくした朝を迎えられますよ。

冬の車中泊を共に乗り切りましょう。