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【取材】あのALPINEが車中泊用クーラーと専用ポータブル電源を新発売。超小型なのに家庭用より強力!

あのALPINEが車中泊用クーラーを新発売。超小型なのに家庭用より強力!

もう夏の車中泊には、エンジンを切った状態で使える車中泊用クーラーが必需品ではないでしょうか。

ここ数年、車中泊用12VのDCクーラーや家庭用エアコンを設置したキャンピングカーもかなり増えています。

そんな中、カーオーディオやカーナビなどの車載用電子機器を手がける日本の大手ブランド・ALPINE(アルパイン)から、車中泊用の「DCクーラーECOシステム」が新発売。
先発メーカー各社の車中泊クーラーを細かくリサーチして企画開発した結果、超小型なのに家庭用エアコンより強力、それでいて価格はリーズナブルなセパレートタイプの車中泊専用クーラーとなっています。

2026年6月12日に発売されたばかりのアルパインの「DCクーラーECOシステム」について、実際に本製品を企画したアルパインマーケティング株式会社 商品企画開発グループの伊藤正洋さん(以下、アルパインの伊藤さん)から詳しく話を聞きました。

従来の車中泊用クーラーを使う際のモヤモヤを解決


アルパインのECOシステム設置の車内

ここ数年続く猛暑に対応できるように、車中泊用クーラーの普及が進んでいます。
ただし、限られた室内スペースのキャンピングカーや車中泊仕様車に設置する場合、家庭用のセパレートタイプのエアコンだとコンパクトになりつつあるとは言ってもまだまだ室内機も室外機も場所を取ります。

小型で12V駆動の車中泊クーラーだと、サイズはコンパクトでいいのですが、冷房能力が正直十分とは言えないケースもあります。

また、夜でも28℃超えの日が多い昨今の夏にエンジンを止めて長時間家庭用クーラーを使おうとすると、サブバッテリー(車のエンジン始動用とは別に積む、家電などを稼働するためのバッテリー)の電力をかなり消費するので、冷蔵庫や電子レンジ、照明器具も気にせず使いたいとなるとサブバッテリーの増設(追加)も必要。
そうなると費用もかさみます。

さらに言うと、サブバッテリーはDC(直流)なのに対し、家庭用エアコンや冷蔵庫や電子レンジといった家電はAC(交流)。
直流のバッテリーで家電類を使うには、直流を交流に変換する機器・インバーターを介しますが、どうしても変換ロスが発生して効率が良くない。

結果、サブバッテリーの残量を気にしながら、室温を高めに設定せざるを得なくなったりします。
このように、小型の車中泊用DCクーラーにしても家庭用エアコン(の冷房)にしても、車中泊で使おうとすると、なかなか一筋縄ではいかないというのが実際のところではないでしょうか。

そんなモヤモヤを解決するべく、アルパインが企画開発、新発売したのが車中泊専用クーラー「DCクーラーECOシステム」。

DCクーラーECOシステムという製品名には、「コンパクトでかつインバーター制御による省電力+大出力、クーラー専用24VDC電源を直繋ぎするポタ電と走行充電器のシステムによりもっとも高効率でロスのないエコシステムという意味が込められています。」(アルパインの伊藤さん)

電子レンジと同じくらいのコンパクトサイズ


アルパインのECOシステム設置の車内

アルパインのDCクーラーECOシステムの実物を見て、まず驚いたのがサイズ。

↑の写真は、トイファクトリーのPorta Genova(ポルタ・ジェノヴァ)に搭載されている室内機の様子です。
下に置かれている電子レンジと比べるとよくわかりますが、ほぼ同じくらいの大きさに見えます。

寸法は幅525mm × 奥行き160mm × 高さ290mm。

ちなみに国産キャンピングカーに多く採用されている車載用DC12Vクーラー「クールスター(COOL STAR)」が、幅 約650mm × 奥行き 約160mm×高さ 約280mm。
奥行きと高さはほぼ変わらずですが、幅は12cm短いです。

かなりコンパクトなのがわかります。

ECOシステムは室外機も超薄型


ECOシステムの室外機

冒頭で述べた通りDCクーラーECOシステムはセパレートタイプの車中泊専用クーラー。
室内機と室外機が分かれているセパレートタイプは一体式に比べ、冷房能力は高くしやすいものの、クルマに設置する場合は室外機の取り付け場所に困りがちです。

大体床下に取り付けることが多いですが、家庭用エアコンの室外機だともともと車に設置することを想定していなので地面すれすれで、走行中に段差などで擦りやすかったり、雪の多い地域では融雪剤の影響も受けやすかったりします。

その点、DCクーラーECOシステムの室外機はあらかじめ車の床下に取り付けることを前提にした超薄型設計。
例えばハイエースだとバンパーの高さよりも内側(上側)に引っ込んだ状態で取り付けられるので、運転中に「室外機を擦ったらどうしよう」という心配が大幅に軽減されます。

車載専用に設計されているからこそのメリットと言えるでしょう。

専用ポータブル電源で稼働!サブバッテリーの残量を気にせず使える


ECOシステム専用のポータブル電源

アルパインの車中泊用のDCクーラーECOシステムは、室内機と室外機、専用のポータブル電源、専用の走行充電器のセットで、冷房設備として独立しているため、サブバッテリーの電気を使いません。

これだと「ほかの(サブバッテリーで動く)家電を使い過ぎたから、クーラーを控えめにしないといけない」という事態にならないメリットがあります。

前述したように走行充電システムもセットになっているので、運転中に勝手に充電。
ソーラーパネルが付いているキャンピングカーなら、エンジン停止すると自動でソーラー充電に切り替わって手間いらず。

クーラーを使いたいときに、バッテリー残量が足りないということになりにくいシステムです。

取り外せば家庭用のポータブル電源にも


また、ポータブル電源としてクーラー以外のさまざまな電化製品にも使えるようにAC・DCコンセント、USBソケットを用意。
メインバッテリーが上がって動かなくなった車のエンジンをかけるジャンプスタートもできるので、非常用電源としても心強いです。

セルは信頼性の高いリン酸鉄を採用し、高温は55℃まで動作可能、0℃以下では自身を温めてから充電を可能にするプリヒート機能も搭載されています。

家庭用エアコンより強力。設定室内温度24℃で一晩使える


アルパインのECOシステム

室内機はコンパクト、室外機は薄型、ポータブル電源で稼働する、ということで気軽に使えるのはいいのだけれど、気になるのはちゃんと利くのか、車中泊時に長時間使えるのかですよね。

安心してください。アルパインの車中泊用のDCクーラーECOシステムは性能面もよく考えて作られています。

まず冷房能力が2.6kW。
よくキャンピングカーに採用されている家庭用エアコン・ダイキンのリソラは2.2kW(6畳用)ですから、DCクーラーECOシステムの方が強力です。

「トイファクトリーのPorta Genovaのような断熱処理されているキャンピングカーなら、寒いくらい利きます。外気温28℃で設定室内温度24℃にして(ポータブル電源だけで)10時間稼働できることも実験して確かめているので、大体一晩持つと言っても言い過ぎではないと思います」(アルパインの伊藤さん)
※車両の断熱施工の程度や湿度、バッテリーの状態などによって稼働時間は変化します。

気になる価格は?


コンパクトで、強力。
サブバッテリーへの影響もない。しかも長時間使えるDCクーラーECOシステム。

これだけ車中泊用クーラーとして死角がないと、気になるのは価格です。

DCクーラーECOシステムは室内機(リモコン付き)と室外機、ポータブル電源の基本セットが69万3,000円(税込)。
基本セットに加えて、ハイエース用のブラケットと配管、走行充電器も含まれるハイエースパッケージが79万2,000円(税込)。

配管と取り付け工賃は別となります。

「取り付け工賃はビルダーさんや取り付ける車によって変わってきますが、10万~20万円。DCクーラーECOシステムと工賃を合わせて100万円いくかいかないかを目安にしてもらえるとよいと思います」(アルパインの伊藤さん)

性能を考えるとリーズナブルな価格設定ではないでしょうか。

全国のアルパインスタイルと取扱店で取り付けできる


アルパインのECOシステム設置の車内

発売されて間もないDCクーラーECOシステムですが、すでに全国の取扱店で設置できます。

まずアルパインの直営店であるアルパインスタイル(仙台・福島・埼玉・千葉・東京・横浜・名古屋・大阪・広島・福岡)の10店舗。
さらに北海道・東北・関東・中部・関西・九州に合わせて24の取扱店があります。(2026年10月9日現在)

興味がある人は、「自分の車に取り付けられるのか」、「費用はいくらになるのか」を問い合わせてみてはいかがでしょうか。

※アルパイン・DCクーラーECOシステムの取扱店はこちら
※アルパイン・DCクーラーECOシステムの公式サイトはこちら

DRIMO編集部

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