自宅を引き払って車中泊生活を始めた57歳が困ったこととその対策
目次
失禁なんて怖くない!57歳にもなるとトイレが近くなるのです(衛生面)
正直な話でいきましょう。
50代も半ばを過ぎると、いわゆる「尿もれ」が悩みの一つになりますよね。
こまめにトイレに行かないと、「もれ」では済まずに「漏らしてしまう」ことも。
そのため、車中泊をする際は、無料駐車場や道の駅でトイレに近い場所に停めたいと思うのが自然です。
しかし、誰もが同じことを考えるので、トイレ近くのスペースは満車であることも少なくありません。
尿もれ対策
そこで車内に常備しておきたいのが「尿もれパッド」と「簡易トイレ用凝固剤」です。
尿もれパッドは、夜に不安を感じる時も安心して眠れます。
また「簡易トイレ用凝固剤」は、悪天候で外のトイレに行けない時や、大渋滞に巻き込まれた時の必須アイテムです。
ポリ袋に凝固剤を入れれば、簡単に簡易トイレを作ることができます。
使用後は燃えるゴミとして処理可能です。
ぜひ常備しておきましょう。
また、実際に尿もれしてしまった時は、サクサク着替えてしまえば良いと開き直りましょう。
汚れを拭き取るための大判ボディーシートもあると便利です。
汚れてしまった衣類は臭いの原因になるので、できるだけ早く洗濯して下さい。
「車中泊してみたいけど、実は失禁が心配」って同世代のみなさん、用意があればなんの心配もいりません。ぜひトライしてみてください。
参考商品:尿もれパッド▽
参考商品:凝固剤▽
参考商品:ボディシート▽
眠れるか?眠れないのか?快適な睡眠は大切(車内環境)
車上生活=バンライフでの移動は、車の運転がメインになります。
運転で最も要注意なのは「睡眠不足」です。
車中泊をしている車を見ると、遮光シェードで窓を塞ぎ、灯りが入らないよう工夫しているのをよく見ます。
実際、僕も一時期は目隠しをしていたのですが、あまりキッチリしてしまうと車外の様子がわからず不安になるので、あまりしなくなりました。
また、騒音対策で耳栓をしてみたこともあるのですが、これも外の音があまりにも聞こえない状況は危ないと思い、耳栓の使用もやめました。
あくまで僕の場合ですが、灯りや音は慣れてしまえば気にならず、問題なく眠れています。
しかし、どうしても苦手なのが傾斜です。
特に頭が低い方にあると最初は眠れても、熟睡できなかったり、途中で目が覚めてしまいます。
安眠対策
完全に平らな駐車場は、水はけの関係で少ないため、寝る前に水平を測るアプリを使い、頭の向きを決めています。
車中泊での睡眠は、寝る時の環境だけではなく、車メインの生活で生じる「運動不足」も大敵です。
運転をしていると、移動をしているのでアクティブな気分にはなりますが、実際には身体は鈍っていきがちです。
良質な睡眠には適度な運動が大切です。
僕は車中泊の場所についたら、片道30分くらいの散策をするようにしています。
往復1時間を歩くだけでも、眠りの質がぐっと向上するのを感じます。
散策のためのツールとして、ノルディックウォーキングのポールをいつも車に乗せています。
ノルディックウォーキングは、ただ歩くだけではなく、ポールを使うことで両腕、上半身も動かすため、通常のウォーキングより運動効率が高くなるので、短時間でも気持ちがスッキリします。
水平を測るアプリはこちら▷ポケットバブルレベル
参考商品:ノルディックウォーキングポール▽
車内が臭う、車上生活臭を断つ(車内環境)
車上生活で最大の困りごとと言っても良いかもしれないのが「臭い」の問題です。
車内調理をしたり、ゴミや洗濯物を車内に置いていたりすると、気付かないうちに生活臭が車内に染みついてしまいます。
しかし毎日車の中で生活していると、自分ではわからなくなるのです。「自分の車の臭い」が。
臭い対策でまず有効なのは、定期的に他人を乗せることです。
僕は定期的に友人とドライブをするようにしていて、そのたびに「臭くない?」と確認しています。
生活臭が車内にこもらないようにするには、なるべく車内調理を避けるべきなのですが、そうもいきませんし、車内調理は車中泊の楽しみでもあります。
臭い対策
車内調理をする際には十分な換気をし、調理で出たゴミはしっかりとビニール袋に密閉しておくことが大切。
すぐにゴミを捨てられない場合は、僕はルーフボックスに入れておき、車内になるべく置かないようにしています。
また、消臭スプレーも効果がありますが、一番効果的なのは拭き掃除です。
これは車中泊漫画家の井上いちろうさんの作中で描かれていたので、参考にしています。
車でのんびりする時に、ちょこちょこ窓や壁を拭いています。
・井上いちろう氏
加齢臭対策
車内に染み込んだ車上生活臭とは別に、気をつけたいのが自分自身の体臭です。
50代後半ともなると、若い頃より代謝が落ちるせいか、汗臭さが減り油断しがちですが、自分では気づきにくい「加齢臭」があります。
加齢臭は皮脂成分の酸化が原因で、こまめな入浴が予防につながりますが、車上生活では入浴が疎かになりがち。
自分では汗の臭いを感じなくても、加齢臭を防ぐために定期的に入浴をしましょう。
もし入浴できない時は、ボディシートを使って拭くようにして下さい。
また、車中泊をしながら温泉や銭湯を巡るのも、楽しみの一つにしてみてはいかがでしょうか。
費用を抑えてシャワーを浴びられる場所を見つけるのも、また一興です。
加齢臭は寝袋や毛布にも移りやすいので、こまめに洗濯しておくことがおすすめです。
洗濯できなくても天気の良い日は天日干しをしましょう。
・消臭スプレー
虫対策は手軽に効果的に
車中泊をする場所は比較的自然に近いところが多く、そこで気になるのが虫さんです。
特に「蚊」や「ゴキブリ」は、虫嫌いじゃなかったとしても、衛生面から避けたい害虫ですよね。
ゴキブリ対策
車内で調理をしたり、食事をすることが多い車上生活では、とても避けたい害虫です。
眠る時に車内で見かけてしまったら、とても眠れません。
僕はゴキブリ対策として、スプレー式の防虫剤をドアや窓に散布してあります。
参考商品:ゴキブリムエンダー▽
蚊対策
蚊は伝染病の媒介をすることがあり、日本ではあまり聞かれませんが数年前には、デング熱が話題になったこともありました。
伝染病でなくても、蚊に刺されると痒みで不快な思いをし、朝まで眠れなくなることもあります。
蚊対策に網戸をDIYしている方も多いと思いますが、なにぶん自分は不器用なので、蚊取り線香に助けて貰っています。
つりさげ式の蚊取りホルダーは、車内車外で使用できとても便利です。
さらにスプレー式のワンプッシュ蚊取りもかなり効きます。
参考商品:吊り下げ式蚊取りフォルダー▽
参考商品:おすだけノーマット▽
まとめ
車上生活やバンライフは、自由な旅を求める人にとって魅力的ですが、その分独自の困りごともあります。
一見すると大変そうな課題も、ちょっとした準備と工夫で乗り越えられます。
車上生活は工夫次第でより楽しいものになるので、困りごとがあっても前向きに対策を見つけてください。
自分に合った快適な車中泊を楽しめます。