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【体験談】24カ国を巡って分かった車中泊旅が大変だった国トップ5

車中泊旅が大変だった国トップ5

キャンピングカーで暮らしながら、ヨーロッパを旅している私たち夫婦。

旅を始めて3年目となる2025年は、これまでで過去最多となる24カ国を車中泊しながら巡りました。

スペインやポルトガルの大西洋沿岸から、バルカン半島、東欧まで。

同じヨーロッパでも、国が変われば車中泊のしやすさは驚くほど違います。

振り返ってみると、絶景や忘れられない体験と同じくらい、「これは想定外だった…!」という出来事もたくさんありました。

治安、車中泊への理解度、インフラ事情、そして国ごとの細かなルール。

ガイドブックやSNSだけでは分からない”リアルな旅の難しさ”は、実際に暮らすように旅して初めて見えてくると感じました。

そこで今回は、2025年に訪れた24カ国の中から、私たち夫婦が「車中泊旅がしにくい」と感じた国トップ5を正直にご紹介します。

キャンピングカーでヨーロッパを旅して3年。私たち夫婦について


ヨーロッパの景色

私たち夫婦は「キャンピングカー暮らし」という夢を叶えるため、2023年にヨーロッパ旅をスタートしました。

イタリアで中古のキャンピングカーを購入し、「働きながら、暮らすように旅をする」をモットーに、ゆっくりと各地を巡っています。

1年目は、まずキャンピングカー生活そのものに慣れることが目標。

長距離の移動は控えめに、イタリアを拠点にサンマリノ・スロベニア・フランスと4カ国を訪れました。

2年目になると、旅のペースに余裕が出てきて、「せっかくなら、もっと遠くへ行ってみよう!」と、ヨーロッパ最北端のノルウェーやフィンランドまで北上。

北欧だけでなく、オランダやベルギーなど西ヨーロッパの国々も巡り、合計14カ国を旅しました。

こうして何カ国も旅していると、新しい発見や驚きが尽きることはありません。

国境を越えるたびに、道路事情や車中泊の雰囲気、文化や習慣など、「同じヨーロッパでも、こんなに違うんだ」と感じる小さな発見の連続でした。

2025年は過去最多の24カ国を訪問


旅した国の地図

旅の3年目となる2025年は「思い切ってさらに冒険しよう!」と決意。

西ヨーロッパと比べてキャンピングカー文化があまり浸透していない、バルカン半島、そして東欧エリアに挑戦することにしました。

この地域では、キャンピングカーで旅をする人はごくわずか。

専用の施設はほとんどなく、車中泊に関する情報も驚くほど少ない――まさに「未知の世界」への一歩でした。

「行ってみないと分からない」。

その思いを胸に、ドキドキとワクワクを抱えながら手探りで走り抜けた1年間。

気づけば、過去最多となる24カ国を巡っていました。

訪れた国は、スペイン、ポルトガル、ジブラルタル(イギリスの海外領土)、アンドラ、フランス、イタリア、スイス、リヒテンシュタイン、ドイツ、オーストリア、チェコ、ポーランド、スロバキア、ハンガリー、ルーマニア、セルビア、ブルガリア、ギリシャ、北マケドニア、アルバニア、モンテネグロ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、クロアチア、スロベニアです。

24カ国を巡る中で、想像以上に車中泊旅が快適だった国もあれば、「正直大変だった」と感じる国もありました。

ここからは、私たちのリアルな経験をもとにした「車中泊しにくいと感じた国」ベスト5をご紹介します。

今回のランキング基準について


車中泊場所の景色

今回ご紹介する「車中泊しにくい国」ベスト5は、あくまで「私たち夫婦が実際に車中泊旅をしてどう感じたか」に基づいた主観的なランキングです。

観光地としての良し悪しを評価するものではなく、キャンピングカーでどれだけ快適に旅できたかを基準にしています。

実際、この中には「観光で訪れるなら最高」「ホテル泊なら何の不便もない」という国もたくさんありました。

基準にしたポイントは以下の通りです。
・車中泊スポットやキャンピングカー向け設備の数、使いやすさ
・無料で利用できるキャンピングカー向け施設の有無
・治安や夜間の安心感、実際に車中泊して感じた安全性
・キャンピングカー文化の有無や、車中泊への理解度
・道路事情や運転のしやすさ
・生活インフラ(スーパー・水・ガスなど)の使いやすさ

普通の観光旅行とは異なる、”車中泊目線”で見たときに少し大変だなと感じた国を、ランキング形式でまとめています。

車中泊旅がしにくかった国第5位:ボスニア・ヘルツェゴビナ


ボスニア・ヘルツェゴビナの景色

景色も人も温かい。

でも、車中泊旅としては少しハードルの高い国でした。

日本では、西ヨーロッパに比べると、まだ知名度が高くないボスニア・ヘルツェゴビナ。

私たちも訪れる前は情報が少なく、とくに車中泊旅という視点での体験談はほとんど見つからず、少し不安を感じながら訪れました。

キャンピングカー向けインフラがまだ発展途中


ボスニアで一番大変だと感じたのは、車中泊スポットやキャンピングカー向け設備の少なさ。

有料のキャンプ場でも、グレータンク排水設備やポータブルトイレの洗浄場がなかったりと、快適なキャンピングカー旅が難しい印象でした。

治安面でも少し慎重に


危険な目に遭ったわけではありませんが、夜になると雰囲気が変わる場所も多め。

車中泊アプリの「Park4night」でも、「注意した方がいい」「夜はおすすめしない」といったレビューが散見され、私たちも「ここで車中泊して大丈夫だろうか?」と緊張する場面が何度かありました。

そのため、ボスニア滞在中はワイルドキャンプを避け、有料のキャンプ場や管理された駐車場を優先して選びました。

ボスニア・ヘルツェゴビナの車中泊場所

実際に泊まったのは、なんと個人のお宅の駐車場を車中泊スポットとして貸し出している場所。

何の設備もない駐車場で一泊10ユーロ(約1,800円)でした。

道路事情も場所により難あり


ボスニア・ヘルツェゴビナの道路

道路事情についても、場所によっては舗装が荒れている道も少なくなく、キャンピングカーで走ると少し神経を使う場面もしばしば。

それでも魅力はたくさん


一方で、物価が比較的安く、スーパーやパン屋さん、市場での買い出しは、旅の楽しみのひとつでした。

何より、山あいに広がるのどかな風景、そして何より人の優しさに魅了されました。

車中泊旅がしにくかった国第4位:ギリシャ


ギリシャの景色

「かつては車中泊天国。いまはルールを知らないと厳しい国」に。

少し前までギリシャは、ヨーロッパの中でも“車中泊が自由な国”として知られていました。

ビーチの目の前で目覚めたり、透き通る海を眺めながら朝食をとる。

SNSでも夢のような絶景車中泊の写真がたくさん投稿されていて、私たちも「ギリシャは最高の車中泊体験ができそう」と楽しみにしていました。

ところが、2025年に入ってから状況は一変!

近年、バンライフや車中泊旅をする人が急増し、一部でマナー違反や過度な野営が問題視されるように。

それを受けて、ギリシャではキャンピングカーに対する規制が一気に厳しくなりました。

公共の場でのワイルドキャンプが原則禁止に


現在のギリシャでは、以下のような場所での車中泊は原則禁止。
・ビーチ
・考古遺跡
・森、公園
・一般公道
・その他の公共の場

違反した場合は約300ユーロ(約55,000円)の罰金が科される可能性もあります。

ギリシャの注意看板

いまは公式キャンプ場やRVパークでしか車中泊できない状況に。

キャンプ場は多くが有料で、無料や低価格のスポットはかなり少なめ。

私たちのように低予算で長期車中泊旅をしている人にとっては、以前よりハードルが高くなりました。

場所によっては黙認されているところもありましたが、常にルールを意識しながら動く必要があり自由度はどうしても低くなります。

それでもギリシャの魅力は色あせない


ギリシャの景色

とはいえ、ギリシャの魅力そのものは健在。

水場は比較的多く、給水に困ることは少ないですし、ビーチや街並みの美しさはやはり圧巻!

ギリシャの景色

自由度の高い車中泊旅をしたい人には厳しい環境になりましたが、景色の美しさはトップクラスの国でした。

車中泊旅がしにくかった国第3位:モンテネグロ


モンテネグロの景色

知る人ぞ知る絶景の穴場。

ワイルドな自然が魅力だけど、車中泊には少し工夫が必要。

モンテネグロは、まだ観光地としての知名度は高くないものの、ワイルドな山並みと手つかずの自然が残る“知る人ぞ知る、絶景の穴場”です。

しかし、そのワイルドさこそが、キャンピングカー旅では大きな課題にもなりました。

キャンピングカー向け設備がとても少ない


モンテネグロには、キャンピングカー専用の施設(給水や排水、トイレ洗浄できる施設)が非常に少ないのが実情。

無料で利用できる施設は、ほとんどありません。

そのため、私たちは有料のキャンプ場の利用が中心に。

しかし、多くのキャンプ場はオフシーズンに閉まってしまうため、旅の時期によって計画を立てるのが難しくなってしまいます。

夜間の治安には注意が必要


モンテネグロの景色

治安のいい場所もありますが、場所選びは慎重にしたい国でもあります。

実際、私たちは日中は落ち着いた雰囲気に見えた湖畔で車中泊していたところ、夜中に車に侵入されそうになるという、ヒヤッとする体験をしました。

それ以来、モンテネグロでは管理された有料スポットだけを利用するスタイルに切り替えました。

自然の迫力は唯一無二


モンテネグロの景色

とはいえ、モンテネグロの自然は格別です。

他の国では味わえないような絶景に溢れ、「有名観光地に飽きた」「キャンピングカー旅に慣れている」「一味違う濃い旅をしたい」「冒険したい!」という人には、とくにおすすめの国です。

車中泊旅がしにくかった国第2位:セルビア


セルビアの景色

手つかずの田園風景と文化、人々の温かい歓迎が魅力。

だけど、車中泊旅には少し計画性が求められます。

セルビアは、観光地化がまだ進んでいない国のひとつ。

どこまでも広がる田園風景や山間部、古い街並みなど、のどかで落ち着いた旅を楽しめるのが魅力です。

道ですれ違う見知らぬ人も、温かく親切に迎えてくれる雰囲気が印象的でした。

しかし、キャンピングカー向けの設備が少ないのが、車中泊旅の大きな課題に。

都市部以外ではキャンプ場がほぼ見つからない


首都や大型都市の周辺にはいくつか有料キャンプ場がありますが、一歩郊外に出ると、施設がほぼ存在しない状況。

私たちの車は給水なしで約4日間旅できますが、セルビア滞在はその範囲内で収め、周辺国でキャンピングカー施設を利用しながら、計画的に移動しました。

治安は悪くはないが場所選びがポイント


セルビアの駐車場

セルビアは全体として治安が悪い印象はありませんが、大都市では少し注意が必要だと感じました。

一方、山間部や田舎など自然の中の落ち着いた場所は、安心して過ごせる場面が多かったです。

事前準備が大事


キャンピングカー旅に関する情報はあまりなく、少し不安もあります。

ですが、事前に訪れる場所や車中泊スポットを調べておけば、十分に楽しめます。

「自然やローカル文化に触れながら、落ち着いた車中泊旅を楽しみたい」という人に、ぜひ訪れてほしい国です。

車中泊旅がしにくかった国第1位:北マケドニア


北マケドニアの景色

2025年に旅した24カ国の中で、私たちが「一番車中泊旅が難しかった」と感じた国が、北マケドニアでした。

その理由は大きく4つ
1、車中泊旅に関する情報の少なさ
2、キャンピングカー向け施設が圧倒的少ない
3、同じように旅をしている人がほとんどいない
4、夜間の車中泊が少し不安

夜になると雰囲気が変わる


実際に走ってみても、治安が極端に悪いわけではないものの、夜になると雰囲気が変わり、人の視線が気になる場面も。

都市部、小さな町、のどかな田舎道までさまざま巡りましたが、「ここなら安心して眠れそう」と思える車中泊スポットが非常に少ないというのが率直な印象でした。

旅人がほとんどいない心細さ


北マケドニアの景色

さらに、私たちが訪れた時期は他のキャンピングカー旅人をほとんど見かけず、不安を感じた理由のひとつです。

夏のハイシーズンであれば多少違うのかもしれませんが、少なくとも私たちが滞在した時期は “孤独な旅” という感覚が強かったです。

そのため滞在中は、有料のキャンプ場を中心に利用。

設備が整っている場所を見つけられれば、安心感は段違いです。

「観光」としては刺激がいっぱいの国


北マケドニアの景色

ここでお伝えしたのは、あくまで「車中泊旅」という視点での話です。

観光という視点で見ると、これまで旅してきたヨーロッパとはまったく違う世界が広がっており、毎日が新しい発見の連続でした。

キャンピングカー旅には事前準備と停泊場所選びがとても重要な国ですが、そのハードルを越えた先には、他ではなかなか出会えない風景と体験が待っています。

【まとめ】車中泊しにくくても、訪れる価値あり!


今回ご紹介した「車中泊旅が大変だった国トップ5」は、あくまでキャンピングカーで暮らしながら旅をするという視点で選んだランキングです。

治安面やキャンピングカー向け施設の少なさといった理由から、どうしてもバルカン半島の国々が上位に並ぶ結果となりました。

しかし、決して「行くべきではない場所」という意味ではありません。

むしろ、どの国にもそれぞれに素晴らしい魅力があり、現地の人々から温かく迎えてもらった経験は、今でも強く心に残っています。

今回「旅しにくい」と感じた理由の多くは、専用施設の少なさや情報不足、車中泊文化の違い、国ごとのルールによるものでした。

だからこそ、こうした国を旅する際は、事前の情報収集やルート・停泊場所の計画がとても重要になります。

一方で、少し大変だったからこそ得られた学びや気づきも多くありました。

観光地化されすぎていない風景、素朴な町並み、ゆっくり流れる時間、そして人々の優しさ。

スムーズに旅ができる国では味わえない体験が、確かにそこにはありました。

Luana

登山、キャンプ、旅が大好きな夫婦です。 日本を飛び出し、イタリアで中古キャンピングカーを購入し、ヨーロッパ一周中です。自然の絶景スポットが好きで、観光ガイドブックには載っていないヨーロッパの絶景スポットをキャンピングカーで周りながらをたくさんお届けします。 旅の様子はInstagram、YouTubeでも発信しています、よかったらご覧ください!