ヨーロッパで1年間車中泊旅してかかった費用を大公開!リアルな生活費&燃料代はいくら?

ヨーロッパで1年間車中泊旅してかかった費用を大公開!リアルな生活費&燃料代はいくら?



【1年間の費用を大公開】この1年間でかかった費用の内訳は?

食費

食材

1年間で4,400ユーロ(約72万円)、月々の平均額は約6万円でした。

この中には飲料水の購入も含まれています。

費用を抑えるために、毎日自炊を心がけており、車中泊生活でも栄養が偏らないように野菜や果物を取り入れて、バランスの良い食事を意識しています。

キッチン

また旅先では各国の名物食材やご当地グルメを使って料理を作ることも楽しみのひとつです。

スーパーに並んでいる商品は国ごとで異なり、その違いを発見するだけでもワクワクします。

スーパーでの食材探しは、その国の文化や味覚を感じられる、旅の中で欠かせない楽しみです。

外食費

食事

1年間の外食費は900ユーロ(約14万円)、月々の平均額は約1万円でした。

食事は旅の楽しみのひとつ!

普段は自炊を中心にしつつ、月に1〜2回はその国ならではの味を求めて外食を楽しむこともあります。

ただし、日本のようにお手頃価格で美味しいご飯屋さんやファミレスが豊富ではなく、ヨーロッパのレストランは全体的に高額です。

2人で食事をすると8千円ほどかかってしまうこともあり、外食の回数は控えるようにしています。

燃料代(ディーゼル)

ガソリンスタンド

1年間の燃料費は2,000ユーロ(約32万円)、月々の平均額は約2万6千円でした。

走行総距離は約13,000kmで、燃料にはディーゼルを使用しています。

移動距離は月によって大きく変動し、多く移動した月もあれば、ほとんど移動しなかった月もありました。

他の車中泊者と比べると、スローペースな旅スタイルと言えるかもしれません。

また、国によって燃料価格に大きな差があります。

そのため、わざわざ燃料の安い隣国まで足を延ばして、ガソリンを満タンにすることもありました。

このような節約術はヨーロッパならではのメリットです。

ガス代(LPGガス)

ガス

1年間のガス代は375ユーロ(約6万円)、月々の平均額は約5千円でした。

最近プロパンガスからLPGガスへ切り替えを行ったので、来年からさらにお得になる予定です。

ガスは調理用のコンロやオーブン、冷蔵庫、シャワーのお湯を温めるボイラー、暖房ヒーターとさまざまな設備で使うので必須です。

水道代

水道

1年間の水道代は32ユーロ(約5千円)、月々の平均額は約400円でした。

水は無料で給水できる場所が多く、費用が発生しない月もたくさんありました。

ただし、ドイツやノルウェー、スウェーデンなど一部の国では有料となる場合があり、ダンプステーションなどで1回500円ほど払って給水していました。

電気代

キャンピングカー

1年間の電気代はなんと0円でした。

車にはソーラーパネルとサブバッテリーを装備しており、太陽光のエネルギーや走行充電を活用しバッテリーを充電しています。

また、無料で外部AC電源を提供しているRVパークなども積極的に利用しているため、電気代はほぼゼロです。

宿泊費(キャンプ場、RVパーク)

駐車場

1年間の宿泊費は100ユーロ(約1万6千円)、月々の平均額は約1,300円でした。

私たちはホテルを1度も利用せず、365日すべて車中泊生活を送っています。(キャンプ好きなので、そのうち5回はテント泊を楽しみました。)

ヨーロッパには無料の車中泊スポットやRVパークが豊富にあり、それらを活用することで宿泊費は「ほぼタダ」に抑えています。

ただし、地域によっては無料スポットが見つからない場所もあるため、その際は有料スポットを利用しました。

有料スポットは1回4,000円ほどかかっています。

洗濯代

コインランドリー

1年間の洗濯代は184ユーロ(約3万円)、月々の平均額は約2,500円でした。

洗濯は月に2回ほどコインランドリーを利用しており、国によって料金は異なりますが、1回あたり約1,000円ほどです。

また、節約のために下着や軽い衣類などは手洗いをし、車内に干して乾かすこともあります。

通信費

1年間の通信費は724ユーロ(約11万7千円)、月々の平均額は約9,750円でした。

仕事でインターネットを使用するため、高速かつ大容量のスターリンク社の衛星インターネットを契約しています。

料金は高めですが、携帯電波が届かない山間部や通信インフラが整っていない自然スポットでもスムーズに繋がるのが大きな魅力です。

スターリンクインターネットの記事はこちら▷6カ月体験!話題の衛星インターネット・スターリンクをキャンピングカーで使ってみた【車中泊のインターネット】

日用品

1年間の消耗品費用は412ユーロ(約6万7千円)、月々の平均額は約5,500円でした。

キャンピングカー生活では、普通の家と同じように、トイレットペーパーやシャンプーなどの消耗品が必要です。

観光費

トレッキング

1年間の観光費は60ユーロ(約9千円)、月々の平均額は約750円でした。

観光にあまりお金をかけず、無料で楽しめる施設や公園、街の散策を中心にしています。

特に自然や山登りが大好きなので、車中泊スポットも街中より自然の中を選び、周囲をハイキングやトレッキングして過ごすことが多いです。

高速代・フェリー・交通機関

フェリー

1年間の交通費は1000ユーロ(約16万円)でした。

節約のため、有料高速道路は年に2回利用しただけで、基本的には下道を走っています。

下道は景色が良く、風情があり、新しい発見があるのでおすすめです。

今年は特にフェリーでの移動が多く、5回もキャンピングカーを乗せて船旅をしました。

一番安かったのは、イタリアのサルディーニャ島行きのフェリーで、2人+キャンピングカーで約2万円でした。

一番高かったのは、フィンランドからドイツへの31時間のフェリーで、約6万円かかりました。

フェリー旅は、陸路では味わえない特別な体験ができ、心に残る思い出となりました。

キャンピングカー用品

洗剤

1年間のキャンピングカー用品代は718ユーロ(約11万円)でした。

主にカセットトイレで使う専用の薬剤や洗剤など、細々した消耗品です。

今年は発電機やドアロック、水道ポンプなどを新たに購入したため、合計金額が高めになりました。

自動車保険料・メンテナンス・維持費

工場

1年間の自動車関連費用は700ユーロ(約11万円)でした。

自動車保険は年に一回払いで、自賠責保険と任意保険に入っており、料金は約8万円です。

その他、車検や自動車税、点検費などがかかりました。

キャンピングカーの修理・装備のアップグレード

1年間の修理・アップグレード代は1800ユーロ(約29万円)でした。

幸い、大きな車の故障はありませんでしたが、キャンピングカーでさらに自由で快適な旅を楽しむために、いくつかのアップグレードを施しました。

まず、サブバッテリーが悪くなっていたため、既存の鉛バッテリーからリチウムバッテリーに交換し、車のエネルギー容量をアップ!

また、プロパンガスからLPGガスへの切り替えも行いました。

工事費用はかかりましたが、メリットが非常に大きい投資でした。

このアップグレードで快適さや安全性が向上し、長期的に大きな効果を実感できるため、十分に価値のある出費だったと思います。

※1ユーロ=約161円(2025年1月2日現在)

【1年間の費用を大公開】合計費用は?

気になる1年間の合計費用は、13,397ユーロ(約218万円)でした!

合計金額を見ると少し驚きますが、月々に換算すると約18万円ほどになります。

この中には、自動車保険やメンテナンス、修理費などの年に一度の大きな出費も含まれているため、金額が高めになりますが、生活費だけだと月々11万円〜16万円程度に収まるようにしています。

もちろん、この金額は生活水準や旅のスタイルによって大きく変動しますが、私たちの場合、家暮らしよりも車中泊暮らしの方が生活費を抑えられていると実感しました。

特に、家賃や光熱費がかからないのが大きなポイントです。

さらに、この生活を始めてからは物欲が減り、車内という限られたスペースに合わせて必要最低限のものしか持ち歩かなくなったことで、生活がよりシンプルになったと感じています。

収入を増やすことよりも、出費を減らすことを心がけ、気楽に節約をしながら、シンプルで自由な旅を楽しんでいます。

日本のバンライフと比較してみた結果

日本でも同じようにバンライフを楽しんでいる方が多く、生活費の違いについて比較してみました。

ライフスタイルや移動頻度、車両の種類や維持状態、利用する設備などによって大きく異なりますが、日本では2人旅で月10万円〜15万円程度が平均的な金額のようです。

ヨーロッパでは物価や、車中泊事情が異なるものの、最終的には費用がほぼ同じになることが分かりました。

どちらも生活スタイルや工夫次第で大きな差が出ず、自由で快適な生活を楽しむための費用はほぼ同等と言えると思います。

キャンピングカー生活1年間の費用を具体的な金額やカテゴリー別の詳細を振り返ってきました。

日常的な生活費など、予想以上にかかる部分もあれば、工夫次第で抑えられる部分も多いことが分かります。

大切なのは、自分のライフスタイルに合った予算を設定することです。

車中泊は自由で魅力的な生活スタイルですが、その裏には計画的な支出と工夫が必要不可欠です。

ぜひこの記事を参考に、充実したバンライフを楽しんでください!