内燃機関のみのスポーツカーは絶滅危惧種?エンジン車の魅力や未来を考察してみた
目次
純内燃機関の国産スポーツカーラインナップ
純内燃機関車の利点や魅力を確認したところで、エンジンのみで走る現行の国産スポーツカーラインナップをざっくりとチェックしてみましょう。
・トヨタ GR86
・トヨタ GRヤリス
・トヨタ GRカローラ
・トヨタ GRスープラ
・トヨタ コペンGRスポーツ
・日産 GT-R
・日産 フェアレディZ
・ホンダ シビックタイプR
・スバル BRZ
・マツダ ロードスター
・スズキ スイフトスポーツ
・ダイハツ コペン
軽自動車のコペンからハイパフォーマンスなGT-Rまで、国産スポーツカーのラインナップは実に多彩。
しかも、日産 GT-R以外の全モデルにはMT車が設定されています。
この点は、スポーツカーファンには嬉しいポイントといえるでしょう。
最も魅力的と感じた純内燃機関車は何ですか?
現行の純エンジンスポーツカーをチェックしたところで、今度は過去のモデルに注目してみましょう。
歴代スポーツカーのほとんどは純内燃機関車です。その中で、ドライバーたちはどのようなモデルを好んできたのでしょうか。
答えを知るために、知恵袋サイトで「今までに乗った純エンジンスポーツカーのなかで、最も魅力的だったモデルは何ですか?」と質問してみました。
質問へのご回答
「ホンダ S2000は最高の車でした。エンジン回転の上昇にともなってグイグイとパワーが出る感じがたまりません。エンジン音も最高だったし、いつかまた乗りたいです(Mさん)」
「ユーノス ロードスターの初代モデルに30年以上乗っています。マシンなのに家族みたいな感じで手放せない魅力がありますね(Hさん)」
「トヨタ MR2の初代モデルはとても印象に残っています。こちらの操作に素直に反応してくれる感じで、パワーもほどほどな扱いやすい車でした(Yさん)」
ご回答にある3モデルは、いずれもハンドリング性能を楽しむタイプのスポーツカーです。ドカンとパワーが出る大排気量車よりも、いわゆるコーナリングマシンのほうが乗り手の記憶に残りやすいのかもしれませんね。
純内燃機関車に未来はある?
MFゴーストの世界では内燃機関車が製造中止になっているわけですが、現実の純エンジン車も存続が危ぶまれています。
車のゼロエミッション化(排出物ゼロ化)は世界的に進められており、日本でも2035年までに新車100%電動化を目指している、というのが現状。
この流れでいけば、エンジンだけで走るスポーツカーは新車では乗れなくなる可能性があります。
……ただ、純内燃機関車の未来は完全に閉ざされたのかというと、そうとはかぎりません。
e-FUELの可能性
EUでは「2035年に内燃機関車の販売を禁止する」と、ほぼ決定していました。
しかしながら、この方針は2023年3月25日に撤回されており、「e-FUELを使う内燃機関車は2035年以降も販売可能」との路線に切り替わっています。
e-FUELとは、二酸化炭素と水素を原料とするカーボンニュートラルな燃料です。
もし、e-FUELを使う内燃機関車が市販化されれば、エンジンスポーツカーも存続できるかもしれません。
ちなみにスバルでは、合成燃料仕様のBRZで耐久レースに参戦しています。カーボンニュートラルなエンジンスポーツカーは、すでに存在しているのです。
MFゴーストとは違う未来に期待
もし日本がEUの路線に追従すれば、国産のエンジンスポーツカーも生き残れるかもしれません。
もしそうなれば、「MFゴーストの世界は実現しなかったね」なんて笑って話せる未来が訪れそうです。
先行きは不透明ですが、筆者個人としては、環境負荷の少ない純内燃機関車が販売されることを期待しています。
はたしてエンジンスポーツカーは生き残れるのか、今後の動向に注目したいですね。
ライター:加藤 貴之
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