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キャンピングカー コーキング

キャンピングカーの雨漏りを解消!3,000円でできるコーキング修理【DIYメンテナンス】




中古キャンピングカーのメンテナンスは費用がかさむ


キャンピングカー コーキング

広くて設備もそろっていて快適な一方、1年半で450泊も車中泊していると、水道管の破損、冷蔵庫の故障、バッテリー配線不良、窓ガラスの破損などとさまざまな故障トラブルを経験。

合計で数十万円相当の修理費用を専門業者へ支払っていて、とても痛い出費になっています。

キャンピングカーの修理やメンテナンスは特殊な技術が必要だったり、海外から取り寄せの部品があったりと、どうして費用が高くなってしまいます。

しかし、エンジントラブルや配線などプロの技術がないと修理できないものもありますが、中には部品や修理用工具さえあれば素人でもできそうな作業もいくつかあります。

そこで今回、出費を少しでも抑えたいと考えてやってみたのがコーキングでした。

コーキングとは


キャンピングカー コーキング

コーキングとは壁と窓などの間の継ぎ目の隙間にコーキング剤を詰めることで、気密性や防水性を高める役割があります。

キャンピングカーの場合はボディの外壁材やパネルの接合部、窓枠や天井窓、そして車内のシャワールームなどで使われていて、水を通さないようにしています

しかし、劣化とともに防水性も弱まり雨漏りが発生してしまうため、定期的なメンテナンスやコーキングの打ち替えが必要です。

私たちのキャンピングカーは中古なので、コーキングが所々剥がれかけていました。

幸い、剥がれた隙間からの雨漏りはまだなかったのですが、運転手席の外側部分のパネルのコーキングが剥がれていて、走行中にはボディの継ぎ目の部分がカタカタと音がして、危ない感じだったのでその部分のコーキングを打ち替えることにしました。

専門業者に依頼すると3万~10万円あたりが相場のようで、修理代を抑えるために自分でチャレンジすることに。

YouTubeで見たイタリア人キャンパーの動画を参考に作業を開始しました。

キャンピングカー コーキング 材料

使った材料と道具
・コーキング剤(11ユーロ/約1800円)
・コーキングガン(4ユーロ/約600円)
・マスキングテープ(0.6ユーロ/約100円)
・コーキングを取り除くヘラ(4ユーロ/約600円)
・水と洗剤の入ったスプレー(0.6ユーロ/約100円)


全部で20.2ユーロ(約3300円)でした。

どれも日本でもホームセンターで手に入るものばかりです。
(1ユーロ=約166円/2024年5月8日現在)

実際に行ったコーキングの手順は


キャンピングカー コーキング 手順

1.まずは古いコーキングを剥がしていきます。

この時コーキング専用のヘラやカッターを使うときれいに剥がれるのでおすすめです。

古いコーキングが少しでも残った状態だと新しいコーキングがうまく接着されず、かえって雨漏りを発生させやすくしてしまうので注意が必要。

キャンピングカー コーキング 手順

2.続いてコーキング剤を塗布する範囲をマスキングテープで囲み、コーキング剤がはみ出すのを防ぎます。

約5ミリの隙間ができるようにテープを貼りました。

キャンピングカー コーキング 手順

3.コーキング剤をコーキングガンに充てん、均一に塗布していきます。

コーキングガンを使っていてもコーキング剤が固いので、結構な力が必要になります。

キャンピングカー コーキング 手順

4.固まる前に水と洗剤の入ったスプレーを全体に拭きかけて、指を使ってコーキング剤の上をなぞるように伸ばして、表面を整えていきます。

キャンピングカー コーキング 手順

5.コーキングを伸ばし終えたら乾燥が始まる前にマスキングテープを剥がしていきます。

指定されている時間置いて、コーキング剤を乾燥させます。

大体24時間ほどしっかりと乾燥させないといけないので、雨の降らない日を選びました。

DIYにかかった時間


今回は車の左側前方の一部分のみだったので作業時間は約半日。

古いコーキングを剥がすのに約1時間半、マスキングテープ貼るのに約30分、塗布とコーキングの伸ばしに約40分ほどでした。

一番手間だった作業が古いコーキング剥がしで、キレイにスルッと取れる部分もあればなかなか剥がれない場所があって結構時間がかかりました。

コーキング剤の塗布は案外簡単で、マスキングテープの案内線があったおかげではみ出ることなく作業ができました。

丸1日置いて、乾燥したらコーキング修理は完了です。

DIYコーキングの結果は


キャンピングカー コーキング

初めてのコーキング作業でドキドキでしたが、自分でもびっくりするほど上手くいき、大満足な仕上がりになりました。

材料費のみだったので、全部で3,000円ほどでコーキング修理が完了。

劣化して黒ずんでいた古いコーキングが真っ白くなり、キャンピングカー全体が明るくなった感じです。

さらに、コーキングで継ぎ目を補強したおかげで心配していた走行中のカタカタ音も改善され、安心して運転できるようになりました。

コーキングの寿命は約5〜10年と言われていて、毎日雨風や紫外線を浴びていたらさらに劣化は進むので定期的に問題はないかチェックして、必要に応じてメンテナンスしようと考えています。

最大10万円かかるところが3千円


前述しましたが筆者の乗っているような大型キャンピングカーのボディを専門業者に頼んでコーキングしてもらうと3万~10万円あたりが相場。

それが今回のDIYでは、車両左前側だけとはいえ材料費のみの約3000円でできました。

ちょっとした故障やメンテナンスで毎回の専門の修理業者へ依頼していたら大きな費用になりかねないので、時には自分でやってみるのもいいかと思いました。

最近ではネットやYouTubeを検索すればDIYのやり方や直し方などいろんな情報が載っているのでチャレンジしやすいです。

低コストに抑えられるだけでなく、自分でやってみて、新たに学んでいくその経験も大事!

愛車を長くキレイに保つためにも、自分でできる範囲の修理やメンテナンスは定期的に行って、安全なキャンピングカー旅を楽しみたいと思います。