車中泊
ベッドキットなしでも快適!日産キャラバンで2年間車中泊してわかったこと
愛犬と一緒に、もっと気軽に車中泊旅を楽しみたい。
そんな思いから我が家が選んだのが、日産キャラバンです。
本格的なキャンピングカーではなく、DIYや追加装備も必要最低限。
それでも、夫婦と愛犬で月1回ほどの車中泊を楽しみ、気づけば2年が経ちました。
実際に使ってみると、広い荷室や長距離運転のしやすさなど、気に入っている点がたくさんあります。
この記事では、キャラバンを選んだ理由から、実際に役立った車中泊装備、2年間乗ってわかったメリット・デメリットまで、体験談をもとに紹介します。
「キャンピングカーまでは必要ないけれど、愛犬と一緒に車中泊を楽しみたい」「キャラバンで快適に眠れるのか気になる」という人は、ぜひ参考にしてください。
日産キャラバンで2年間車中泊。愛車のスペックと旅のスタイル

まずは、わが家の愛車を紹介します。
愛車は、日産キャラバンの「グランドプレミアムGX」。
2,400cc のディーゼルエンジンを搭載し、標準ボディの5人乗りで、購入価格は約550万円です。
前席の後ろから車両後部までの長さが3,050mm、高さは1,275mm、幅1,370mm。
セカンドシートを起こした5人乗りの状態でも1,860mmの長さを確保できます。
運転席後ろの座席に愛犬のクレートを常設していますが、その状態でも夫婦2人が余裕を持って眠れます。
愛犬と道の駅を巡る、我が家の車中泊スタイル

もともとドライブ旅行が趣味だったので、キャラバンに乗り換える前から、愛犬と一緒に年に数回、1泊2日程度の旅を楽しんでいました。
キャラバンに乗り換えてからは旅の頻度が増え、暑さが厳しい真夏を除き、毎月1〜2泊の車中泊旅に出かけています。
金曜日の夜に自宅を出発し、途中で仮眠をとり、翌朝4時ごろから再び出発します。

旅の目的地は、道の駅が中心。
私自身も生産者として農産物直売所に出荷しているため、各地の特産品や珍しい農産物を見て回ることが、勉強を兼ねた楽しみになっています。
愛犬も一緒なので、ドッグランや広場のある道の駅を選ぶようにしています。
車内で食事や映画を楽しむことはほとんどなく、荷室には布団を敷きっぱなし。

わが家にとってキャラバンは、夫婦と愛犬が安心して眠れる「動く寝室」なのです。
キャラバンは最高の相棒です。
キャラバンを選んだ理由|エクストレイルでの車中泊がきっかけ
初めて車中泊を経験したのは、今から10年ほど前のことです。
銀婚式の記念に、宮城県から和歌山県へ3泊4日のドライブ旅行に出かけました。
当時乗っていたのは日産エクストレイル。先代犬のボーダーコリーも一緒です。
初日に静岡県のサービスエリアで車中泊をしましたが、思っていた以上に大変だったのです。
エクストレイルでの車中泊で感じた2つの問題

まず困ったのが、愛犬のクレートを置く場所。
後部座席を倒すと大人2人が寝るスペースは確保できても、クレートを置けません。
仕方なく助手席に移動させましたが、慣れない環境に愛犬は落ち着かず、人が通るたびに吠えてしまうことも。
周囲への迷惑や夫の睡眠不足が気になり、その夜は私が愛犬を連れてサービスエリアの敷地内を歩いて過ごしました。
もう一つの問題点は、寝床の段差や傾斜です。
エクストレイルはシートを倒しても完全なフルフラットにはならず、わずかな段差が気になって夫は眠れなかったそうです。
この経験から、夫婦2人と愛犬が無理なく眠れる、車中泊向きのバンやワゴン車に乗り換えたいと考えるようになりました。
ハイエースも候補に。それでもキャラバンを選んだ理由
キャラバンやハイエースを車中泊仕様にDIYしている本や動画を見ては、「あんな風にしてみたい、こんな旅をしてみたい」と夢を膨らませていました。
そんな妄想を続けること数年、ついに車を買い替える時期に。
長年日産車に乗ってきたので、筆者の中ではキャラバン一択でしたが、夫はハイエースも気になっていたようです。
ハイエースとの比較で考えたこと
キャラバンとハイエースは、車両価格こそグレードやオプションによって異なりますが、大きな差はない印象でした。
一方、ハイエースはカスタムパーツが豊富で、本格的なDIYを楽しみたい人には魅力的な車です。
私自身も、ベッドや収納をDIYしてみたいと思っていましたが、よく考えてみると、わが家の旅は車内で長時間過ごすスタイルではありません。
「そこまで本格的なDIYは必要ないのでは?」と考えるようになり、カスタムパーツの豊富さは車選びの決め手にはなりませんでした。
最後の決め手は新色「ディープフォレスト」

そして、実はキャラバンを選んだ最大の理由は、ボディカラーだったかもしれません。
購入の検討を始めた頃、新色の「ディープフォレスト」が登場しました。
実は私、「緑色」が大好きなんです。
愛車のスズキ・ジムニーは「ジャングルグリーン」、農作物の出荷に使っているスズキ・エブリイも「アイビーグリーン」。
そこに、キャラバンの「ディープフォレスト」が加われば、わが家の車は緑色の3台に!
これはもう、神様の思し召し。運命でしょう!
車中泊のために追加したのは、必要最低限の装備だけ

キャラバンが納車されてすぐに、1泊2日の車中泊旅へ出かけました。
初めての車中泊で持っていったのは、布団と間に合わせのシェードだけ。
実際に車中泊してみた結果、何も困ることがなかったのです。
むしろベッドを展開する手間もなく、快適に過ごせました。
もちろん1泊だけではわからないことも多いですが、少なくともわが家には専用のベッドキットは必要ないと実感。
ラゲッジユーティリティナットを活用した天井収納

キャラバンには、天井部や窓の下、床近くの側面に、合計16カ所にユーティリティナットが備わっています。

車体に穴を開けずに、さまざまなパーツを取り付けられる便利な装備です。

わが家では天井部にサイドバーを取り付け、インテリアバーとプラダンを組み合わせて天井収納を作りました。

着替えやシェードなどの軽い荷物を収納できるほか、サイドバーには扇風機やランタン、小物入れなども掛けられます。
週末の車中泊が中心のわが家には、大がかりな収納設備がなくても十分です。
シェード・防虫ネット・扇風機

キャラバンが納車されたのは8月末。
さっそく青森県へ1泊の車中泊に出かけました。
このときに準備したものは、クリップ式の扇風機、リアゲート用の防虫ネット付きシェード、全窓のシェード、そしてドアストッパーです。
お盆を過ぎた東北は、日中こそ暑さが残るものの、日が落ちると涼しくなります。
夜はエアコンなしでも大丈夫と判断しましたが、窓を締め切った車内では寝苦しくなるかもしれないと思い、用意しました。
実際に使ってみた感想は…大正解!
シェードやカーテンは車中泊に欠かせませんが、防虫ネットとドアストッパーも、冬以外の車中泊では便利だと感じています。

わが家が購入したリアゲート用のシェードは、防虫ネットと遮光生地の二層構造になっていて、車内からも車外からも開閉できます。

寝苦しい夜は遮光生地をロールアップして防虫ネットだけにし、ドアストッパーでリアゲートを少し開けて外気を取り込みます。

さらに、入ってきた風を扇風機で循環させると、ずいぶん涼しくなるんです。
朝方には少し肌寒さを感じることも。
愛犬は長毛のダブルコートを持つボーダーコリー。
寒さには強いですが、暑さは苦手です。
人間は多少寒くても我慢です(笑)。
500Wクラスのポータブル電源

わが家で使っているのは、Jackeryの500Wクラスのポータブル電源です。
「そんなに小さなポータブル電源で足りるの?」と思う方もいるかもしれません。
しかし、キャラバンには大きな電力を必要とする家電は積んでいないため、このサイズで十分。
「あれば便利だけど、なくても困らない」という存在ですが、車中泊には毎回持っていきます。
使い道は、就寝中のスマートフォンなどの充電です。
寒い時期には電気毛布を使うことも想定していますが、これまで一度も使ったことがありません。
また、コーヒーを飲みたいときのために、500W以下で使える湯沸かしケトルも用意しています。
ただ、わが家では朝のうちにアウトドア用のガスコンロで多めにお湯を沸かし、保温ポットに入れておくことがほとんどです。
※ガスコンロは一酸化炭素中毒や火災の危険があるため、換気をしっかりし安全に配慮しています。
災害への備えを考えれば、大容量のポータブル電源があると安心です。
しかし、容量が大きくなるほど本体のサイズや重量も増え、車内での置き場所に困ることがあります。
500Wのポータブル電源であればコンパクトで持ち運びも簡単。
わが家の電力事情にもぴったりの容量です。
用途で使い分ける2台のクーラーボックス

わが家では車内で調理をしないため、飲み物やお土産を冷やす目的で、Colemanのクーラーボックスを2種類使い分けています。
・エクスカーションクーラー(16L):普段使いや出し入れの多いもの用
・アルティメイトアイスクーラー(15L):保冷力を重視したいもの用
どちらも、ロックアイスや板氷を入れて冷やしています。
ただし、氷は24時間持たないことが多いため、旅の途中で毎日調達。
溶けた氷は、飲用に適した清潔な水であれば、愛犬の飲み水やコーヒー用に活用しています。
厚さ10cmのマットレス

車中泊旅の間、キャラバンの荷室は基本的に布団を敷きっぱなし。
そんなわが家の安眠を支えているのが、厚さ10cmのマットレスです。

キャラバンの荷室はフラットですが、床は鉄板の上にカーペットが敷かれているだけ。
薄い布団では体が痛くなるし、冷えます。
そこで選んだのが、ニトリの厚さ10cmの折りたたみマットレスです。
ちょうどいい寝心地と、使わないときには折りたたんで収納できるところが気に入っています。
サイズはセミダブルで、幅1,200mm。
キャラバンの荷室幅は1,370mmあるため、横幅には余裕があります。
ただし、タイヤハウスの部分だけは収まりが悪くなってしまいます。
2年間乗ってわかったキャラバンのメリット・デメリット

キャラバン以外で本格的な車中泊旅をした経験がないため、ほかの車種と比較はできませんが、2年間乗ってみた満足度は、ほぼ100%です。
メリット① 長距離ドライブでも疲れにくい
キャラバンに乗り換えて驚いたのが、運転席からの眺めのよさです。
以前乗っていたエクストレイルと比べても目線が高く、ドライブ中の景色がまったく違って見えます。
ガードレールの上から周囲の景色を見渡せるのは、気持ちがいいもの。
さらに意外だったのが、長距離ドライブでも疲れにくいこと。
バンタイプの車は乗り心地があまりよくないという先入観がありました。
目線の高さが関係しているのか、シートが自分の体に合っているのかはわかりませんが、2年間乗り続けてきて、運転による疲れをあまり感じていません。
メリット② セカンドシートの使い勝手がよい

わが家にとって欠かせないのが、分割でたためるセカンドシートです。
愛犬のクレートは、運転席の後ろの座席に設置しています。
その状態でも助手席側のセカンドシートをたためるので、荷室への移動がスムーズに。
また、クレートを座席の高さに設置しているので、助手席からの距離が近いのも便利なところ。
助手席に座っていても、愛犬の様子を確認しやすく、停車中には手を伸ばして撫でてあげることもできます。
メリット③平均燃費は約11.5km/L
わが家のキャラバンはディーゼルエンジンで、平均燃費は11.5/L。
車体の大きさを考えると、個人的にはなかなかよい数字だと思っています。
街乗りよりも、高速道路を使った長距離ドライブが中心なので、燃費が伸びやすいのかもしれません。
デメリット① 車高が高く乗り降りが大変

キャラバンに乗ってみて、予想以上に大変だったのが乗り降りです。
特に駐車場で隣の車との間隔が狭いと、ドアを大きく開けられないため、さらに大変です。
筆者の身長は156cm。

右手で乗車グリップにつかまり、左手でドア内側を掴んで、座席によじ登るように乗り込んでいます。
車の乗り降りに、こんなに筋力が必要になるとは予想外でした。
デメリット② 夏場はエンジンの熱が気になる
キャラバンはエンジンルームの上に座席がある構造のため、エンジンの熱が座席周辺に伝わってきます。
寒い時期には助かりますが、夏場は走行中だけでなく、停車後もしばらくエンジンの熱が残るため、座席周辺が暑く感じられるのが難点です。
まとめ|必要最低限の装備でもキャラバンで車中泊を楽しめた
2年間キャラバンで車中泊旅を続けてきて感じたのは、本格的なベッドキットや大がかりなDIYをしなくても、十分に楽しめています。
最初の車中泊では布団だけでも困ることなく、その後もシェードや網戸、扇風機、天井収納など、必要だと感じたものを少しずつ取り入れてきました。
実際に2年間乗ってみると、荷室の使い勝手や長距離運転のしやすさなど、気に入っている点がたくさんあります。
一方、乗り降りの大変さや夏場の暑さなど、デメリットもありました。
車中泊に必要な装備は、旅の目的や過ごし方によって変わります。
これからキャラバンで車中泊を始めたい方も、最初からすべてを揃えるのではなく、自分の旅のスタイルに合わせて少しずつ装備を充実させてみてはいかがでしょうか。