ハードな質感がかっこいい!収納を自分でアレンジするANNEX「UTONE 500」
目次
REVOシートが多彩なレイアウトを実現したUTONE 500
車内では右サイドに長く伸びるロングカウンターと、REVOシートが迎えてくれます。
ギャレーと収納を兼ねたカウンターは、ワイドミドルのスペースを活かした実用的なサイズになっています。
キャンピングカーに特化し、広い可動域をもつREVOシートが自由なシートアレンジを実現。
走行時は2列目、3列目シートを前向きにして6名が乗車可能。
簡単にフルフラットにできる構造ながら、走行時の座り心地を損ねないのがREVOシートの特徴とされます。
停車時には2列目、3列目シートを向き合わせることで対座ダイネットが登場します。
前向き・後向きを容易に変更できるのもREVOシートの利点です。
車両後方は荷物置き場にしたり、2段ベッドを組んだり、3列目シートを後ろに向けてアウトドアリビングの一部にしたりと多様な使い方に対応します。
オリジナル金物が目を引くインテリアデザイン
シリーズに共通して、ANNEXでは家具にアルミ構造材を採用。
木工の家具とは雰囲気の異なるソリッドな印象も魅力のひとつです。
カウンタートップには、北海道産シラカバ間伐材を利用した合板を使用し、上に置いた小物が映える濃色のメラミンシートを貼りつけています。
床材にはオプションでヒッコリー天然無垢材を選択可能。
ベルギーのRubio(ルビオ)社が開発した、VOC(揮発性有機化合物)0%の自然塗料「ルビオモノコート」は、数年後に追加塗布してもよいし、そのまま経年劣化を楽しんでもよいそうです。
室内のアクセントとなっている黒い金物は、ANNEX提携企業のYUDAI IRON WORKS(ユウダイアイアンワークス)によるオリジナル。
黒アイアンの質感が、UTONEの都会的でインダストリアルな雰囲気にマッチします。
アウトドアリビングにも応用できるダイネット
2列目と3列目シートを向き合わせ、あいだにテーブルを設置することで対座ダイネットに。
フロントシートバックを活用すれば、車両後方に大きな空間を保ったままテーブルを囲むこともできます。
3列目シートは車両後方にも向けられるので、キャンプ時などは屋外までイスやテーブルを広げて、アウトドアリビングのようにサイトレイアウトができます。
デュオにもファミリーにも対応するベッド
就寝時には2列目、3列目シートをフルフラットに展開して大人2名が就寝可能。
頭を車両後方に向けることで、テーブルを出したまま寝ることも可能です。
標準で付属するベッドマットを使って後部2段ベッドを作れば、さらに子ども3名が就寝できます。
この場合は車両後部の高さが2分割されるため、大人はテーブルを片づけて頭を車両前方に向けるのがいいでしょう。
オプションのERを搭載すれば、さらに就寝スペースを拡張可能。
ER部分に大人2名が寝られるため、最大で大人4名、子ども3名が就寝定員となります。
大家族や、親戚同士で出かけるのも楽しそうですね。
ダイネットに隣接するギャレー
サイドカウンターには、コンパクトコンロ一体型シンクを備えます。
ダイネットのテーブルとT字型でつながり、調理と食事がシームレスに連動します。
カウンター内には、大容量の40L冷蔵庫を標準装備します。
上蓋式なので、ダイネットに人が着席しているときや、ベッド展開時にも無理なく開閉できます。
清水・排水タンクはそれぞれ10Lで、右スライドドアから水交換ができるためメンテナンスが容易です。
ユニークな収納システム「有孔ボード」と「TPボックス」
必要に応じてカスタマイズできる、ユニークな収納モジュールもUTONEシリーズの特徴です。
デッドスペースになりがちな車両右後方の窓に、オプションで有孔ボードを設置。
既製品と同じ穴のピッチなので、市販のフックや棚を組み合わせ、自分好みにアレンジできます。
写真などの装飾品のほか、ポケットを吊り下げるなど本格的な壁面収納としても活用できそうです。
同じくオプションの「TPボックス」は、ホームセンターやインターネットショップで購入できる既製品のコンテナボックスです。
購入場所やメーカーが変わっても「TP規格」と呼ばれる規格で統一され、汎用性が高いのが特徴です。
手持ちのものを使ってもいいですが、ANNEXのオプション品では天板としても使える合板製蓋と、YUDAI IRON WORKS製のスタンド&延長ポールが付属します。
車内ではカウンター下にぴったり収まり、生活用品を分類して収納しておくのに便利です。
キャンプ地に着いたらそのまま車外に持ち出せば、天板をテーブルとして使ったり、スタンドを伸ばして作業台にしたりとアレンジ自在。
UTONEのテーマのひとつに、このように規格が決まっている既製品の活用が挙げられています。
オプションでアレンジする電装品
電源は80AhのAGMバッテリーを標準装備し、オプションで100Ah×2台のリチウムイオンバッテリーに強化できます。
走行充電装備を備えますが、オプションの外部電源装置や、250W薄型ソーラーパネルがあればより安心です。
車内で料理をするなら、吸気・排気のできるマックスファン(ノーマルルーフのみ)の追加も検討するとよいでしょう。
寒冷地に住む人、スキーなど雪山に行く人には、高地対応型のFFヒーターがオプションで用意されます。
まとめ
大自然のフィールドだけでなく、都市やガレージの中でさえも自分の基地となることをコンセプトにしたUTONEシリーズ。
とりわけハイエースベースのUTONE 500は、スペースを活かしたジャストサイズのTPボックスや、広い有孔ボードなど、シリーズのテーマを存分に感じられます。
アルミ構造材による家具や黒アイアンの金具など、インダストリアルでハードなディテールが「かっこいい」1台。
自分らしいスタイルを求めている人におすすめです。