【小さなあおり運転は頻発】発生時の対策など警視庁交通相談センターの助言が的確すぎた
毎日のように耳にする「あおり運転」による被害。報道などで大きく取り上げられることが増え、確実に減少しています。
その一方で、大きく報道されることのない些細なあおり運転はなかなか減少していないのが実状です。
高速道路などではなく、生活道路のような片側一車線で回避できないような状況であおり運転に遭遇した場合、どのように対処したらいいのでしょうか。
片側一車線道路であおられたときの対処法は?
片側一車線であおられた場合の対処法をいくつか紹介しましょう。
・減速して進路を譲る
道路幅が広い場合には、ハザードランプを点灯させて路肩へ寄せて停車し、後続車が追い越せるようにしてください。
道幅が狭く、路肩へ寄せられない場合は、道路幅の広い場所まで進むか、店舗の駐車場などへ入って後続車が追い越せるようにしてください。
・右左折して進路を変える
上記のように路肩へ寄せても追い越せない、店舗の駐車場などが見つからないという場合には、交差点を右左折するなどして、後続車を先に行かせることも試してみてください。
・速度を上げる
路肩へ寄せられなかったり、右左折する交差点がない場合には、速度を上げてみることも検討してください。
速度が極端に遅いとあおられてしまうことがあります。法定速度を超えない範囲で、速度を上げてみましょう。
ただし、片側一車線の場合、法定速度が低く抑えられていることが多いです。
法定速度を超えてしまいそうな場合は、上記のように、進路を譲るか、右左折するなどして後続車を先に行かせてください。
・「急」の付く動作をしない
走行中に急ブレーキを踏んだり、急ハンドルを切ったりすると、後続車に迷惑がかかります。
事故や危険を回避するために行うのであれば仕方のないことですが、何度も繰り返すのは、あおられる原因となる可能性があります。
さらに、頻繁にウインカーを付け間違えたり、道に迷って無意識のうちに蛇行したりすることも、そうした原因を招きかねません。
後ろからあおられている場合、こうした動作が相手をエスカレートさせてしまう可能性もありますので、落ち着いた運転をしてください。
動揺して焦るとかえって危険。身を守る行動を!
片側一車線など、回避する場所がない道路であおり運転されたらどうすればいいのか、警視庁交通相談センターの担当者に話を聞きました。
「幅の広い道路で、道路沿いの店舗の駐車場などに回避できるようであれば、焦らず安全な方法で車を移動させてください。
片側一車線などで逃げ場がない場合は、動揺し、焦ってしまうかもしれません。
そうなると違反や事故を引き起こす可能性があります。
このようなときは、急にハンドルを切って進路を変えたり、急加速したりせず、回避できる場所まで冷静に走り続けてください。
どのような道路環境であっても、あおり運転から逃げようと焦ってしまうと危険を招くおそれがあります。
相手から逃げるのが難しいと感じた場合は、停車させた上で、相手の様子を伺いましょう。
身の危険を感じたら、施錠し、すぐに警察へ通報してください。」
些細なあおり運転であれば、路肩へ寄せて後続車を先に行かせるような対処で解決することがほとんどです。
進路を譲るのが難しい片側一車線の場合は、右左折できる場所まで冷静に走り続けるのが最も安全でしょう。
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