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雪国じゃない地域の“スタッドレス事情”…「履き替え」or「乗らない」みんなどうしてる?



「降ったときだけチェーン」最近は装着もラク?

タイヤ スタッドレスタイヤ 雪

©sea and sun/stock.adobe.com

最後に紹介するのは、普段はノーマルタイヤのまま、積雪時にだけチェーンを装着するというドライバーの声です。

チェーンというと、装着が大変なイメージがありますが……。

「以前は毎年スタッドレスに履き替えていたんですけど、一昨年くらいに布製のチェーンがいいらしいという評判を聞いて、試しに買ってみたんです。

それから2回ほど積雪があった日に運転していますが、恐怖感もなく普通に操作できたので、これからはずっと布製チェーンを積んでおけばいいかなって」(40代男性)

布製チェーンは近年じりじりと人気を集めており、被せるだけで装着できる手軽さを最大の特徴としています。

JAFの実験においても圧雪路での一定の性能が確かめられており、「雪が積もったときだけサッと装着できる」という便利さが好評を博しているようです。

さらに、布製チェーンに関してこんな意見もありました。

「チェーンは装着できる自信がなくて、毎年スタッドレスにしていたんですが、去年夫が布製チェーンを買ってきたんですよね。私も練習してみると、5分もかからずに装着できて、これなら大丈夫だろうと。雪の日に運転したのはまだ1回だけですけど、全然普通でしたね。

ただ、30kmほど走っただけで結構摩耗している感じがあったので、数シーズンごとに新しいのを買わないといけないなと思います」(30代女性)

このように、手軽に雪上走行を可能にしてくれる布製チェーンですが、長距離の走行には向かない点には注意が必要です。

あくまで緊急用に車載しておき、使用するのは「雪が積もっているけれども車で移動しなければならない状況」に限るのがよいでしょう。

ここまで紹介したように、雪があまり降らないエリアでは、スタッドレスタイヤのほかにもオールシーズンタイヤやチェーンなど、いくつかの対策方法が考えられます。

ただし、「予想外の路面凍結」など、冬道のリスクを幅広くカバーできるのはやはりスタッドレスタイヤだといえます。

その他の対策をとる場合には「それぞれの特性を理解すること」に加えて、「その対策で自分の使用環境をカバーできるか」をしっかり検証しておく必要があるでしょう。

ライター:鹿間羊市
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