思わぬ危険に巻き込まれないために……女性のソロ車中泊で気をつけている防犯対策
SNSに注意
個人を特定できるSNSで「帰省中」「海外旅行中」などと投稿するのは危険、と聞いたことがあると思います。
留守宅であることを広く示す行為になるからです。
一方で、ひとり旅の場合は「現在地が分かる投稿」にも危険が隠れています。
とりわけ日本一周など長期旅行をしている人は、動画投稿やブログなどで旅の様子を発信する人も多いかと思います。
それを見た地元のフォロワーの方が訪ねてきたり、「ブロガーの○○さんですよね?」と話しかけてくれたりするエピソードも耳にします。
多くの場合、特産品を差し入れてくれたり、地元の情報を教えてくれたり、自宅に招いてくれたりと、旅人冥利(みょうり)に尽きる心温まるエピソードが生まれるようです。
しかしひとり旅の女性の場合は少し注意が必要。
特にTwitterなどリアルタイムのSNSは、居場所を公表しながら移動しているのと同じ。
善意のフォロワーではない人がたまたま注目することもあるかもしれません。
写真の背景に写り込んでいるものから現在地を推測したり、旅の記録として公開しているGPSログから進路を予測したりすることも可能でしょう。
なにしろ旅行者同士、特に約束していなくても行く先々で再会するのが「旅人あるある」です。
移動ルートというのは、ある程度似通ってくる性質がありそうです。
SNS投稿をする場合は少なくとも数日おいてアップする、写真の撮影場所などExif情報を削除する、車両外観やGPSログは載せない、などの工夫が必要だと思います。
サイズの合った遮光カーテン
高速道路のパーキングエリアなど、たくさんのキャンピングカーが停まっている場所できっと経験があると思いますが、夜になるとわずかなカーテンの隙間からも明るい車内がよく見えます。
そして、キャンピングカーの車内というのは「どうなっているんだろう」と興味をひきやすい対象でもあります。
そんな中での着替え、化粧、トイレの使用などは、かなり気をつけたいポイント。
太陽光を防ぐためというよりは、車内が見えないようにする目的で、サイズのよく合った遮光カーテンが必須だと思います。
私はカーテンの隙間に気をつけることはもちろん、混雑しているパーキングなどでは、車内の電気を消してから着替えをすることもよくあります。
サイドはスモークガラスなので、車内が暗くなるだけでグッと視認性が下がります。
見られたくない、というだけではなく、たまたま見てしまった人に不快感を与えないことも大切ですね。
危険を避けて楽しい車中泊に
今回は防犯をテーマに気をつけたいポイントを書きましたが、実際には旅先での出会いは、危険よりも有益なことの方が遥かに多いでしょう。
私の経験でも、車に興味をもって話かけてくれたり、ゆかりのあるナンバーを見て懐かしく思ってくれたりと、99%は善意の隣人だと思います。
同じくひとり旅の女性から「おひとりですか?」と話しかけられるのも、とてもうれしいものです。
そのぶん「万にひとつ」の危険に注意をしていきたいと思っています。
たった一度の怖い経験が、旅を台無しにする可能性もあります。
皆さんも、どうぞお気をつけて楽しいソロ車中泊を!