運転席で寝ることができる?少しでも快適に眠る方法と快適グッズ
目次
【運転席で快適に睡眠!おすすめグッズ】枕
枕も寝具だけど寝袋とは別項目で取り上げておく。
バスや飛行機で寝ていると、首が度々カクンとなって後々まで筋が痛くなることがあるが、その対策として有効なのがネックピローと呼ばれているような首の周りを囲んで首を支えてくれる枕だ。
平らなところで寝るなら普通の枕も使えるし、衣類などを詰めた袋で代用することもできる。
しかし、運転席や助手席で寝る場合は、逆に枕の必要性がない場合もあると思うが、寝る体勢によっては首カックンになってしまう可能性もある。
南米の密林などを探索すると結構色々なタイプが見つかるが、空気で膨らますタイプのネックピローなら100均でも売っているので、一つ常備しておくと良いと思う。
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【運転席で快適に睡眠!おすすめグッズ】アイマスク・イヤープラグ・シェード
車の出入りの多い高速のSAやPAで寝る場合は、光と音を防ぐ物があった方が良い。
手っ取り早く安上がりなのはアイマスクとイヤープラグ(耳栓)の組み合わせだ。どちらも100均で手に入る。
しかし、車の中を覗いた時にMr.サタンのような鬱陶しいオッサンが寝ていたとしたら「ゲッ!」と思われるだけで、リスクを犯してそれをわざわざ襲おうと思う輩も稀だと思う(オヤジ狩りというのもあるので人気の全くないような場所ではMr.サタンのようなオッサンでも危険だが)が、女性だったとしたらだろうか?
なるべくなら(女性の場合はなるべくではなく絶対)アイマスクとイヤープラグで済ませようとはせずに、窓はサンシェードなどで塞いで、寝姿を見られないようにしておいた方が良いと思う。
また、車全体の雰囲気や布などで窓を覆うなら布の柄も可愛い柄やフェミニンな雰囲気の漂う物を選ぶより、どんな人が乗っているのか分かりにくい雰囲気にしておいた方がより安全性が高いと思う。
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【運転席で快適に寝る方法】シートをフラットに近い状態にする対策
シートバックを水平に近い状態にまで倒すことができたとしても座面とシートバックの間に段差ができてしまうことが多い。
この段差は解消しておいた方が腰への負担が軽減され、断然快適に寝ることができる。
下の写真は本来腰のサポートをするための腰痛対策のクッションのようなものを置いた様子だが、ご覧の通り結構良い具合に段差を解消してくれている。
これはたまたま上手い具合にフィットしているが、形が自在に変わるビーズクッションなども良いと思う。
しかし、こういったものがなくてもタオルや衣類などを上手く詰めるだけでも寝心地は断然良くなるので、何か買い足さなくても、そういった工夫をしたほうが良いことは確かだ。
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【運転席で快適に寝る方法】足が下がりすぎないための工夫
足が低い状態で寝ると足が浮腫み、疲れが溜まりやすくなってしまう。
車の足元の広さによってあまり高くすることができない場合もあるが、少しでも良いから足元に荷物などを置いて足が高くなるような工夫をすることをお薦めする。
下の写真は先程の寝袋と同じく30年以上愛用しているサイコロ型のバッグなのだが、ちょうど収まりが良い。
また、箱ではなくバッグを使う理由は、中に詰める物で高さも奥行きも調整できて、衣類など柔らかいものも詰めておけば踵が痛くならず快適だからだ。
しかし、実際にはこの車でこんなんに高くしてしまうと私の体の大きさでは足が収まらなくなってしまうので、バッグの高さをもう少し抑えなければならないが、この高さで行ける車もあるし、ともかく少しでも足は高くして寝たほうが良いと思う。
【運転席で快適に寝る方法】結露について
下の写真のように外側が雪や霜で覆われなくても、狭い車の中で寝ればほぼ確実に結露はして内側から窓が白くなる。
気温が非常に低い場合はそれが霜になることもある。
車の結露というと、私が昔働いていたアウトドアウェアメーカーの創業者が話してくれた若い頃のエピソードを思い出す。
若くてお金のない頃に、山に行くためにホーボー(主に貨物列車を使ってアメリカ中を旅する、チャラチャラと人前に出てくることなど絶対になく、何をして生活しているのかもわからないようなかなりヤバイ人達)のように貨物列車に無賃乗車(無論違法行為)をして移動していたことがあったそうだ。
ある晩、貨物列車のヤードにジープのワゴンが何台か停まっていたので良い宿が見つかったと喜んで寝ていたら、呆気なくすぐに捕まってしまったとのことだった。
理由は何台か停まっているうちの一台だけ窓が結露で真っ白になっていたからだ。
ところで、結露を凄く気にする人もいるようだが、鉄でできた狭い空間の中なのだから、それは仕方がないことだと思ったほうが良いのではないかと思う。
少なくとも私はそう思って特に気にかけることもない。
また、幸いにも現在ほぼ100%近くの車にエアコンという大変便利な物が備わっているので、狭い空間で出発前に思いきりエアコンをかけておけばそんなに気にしなくても大丈夫だとも思う。
ダウンの寝袋で寝袋が濡れることが心配な場合は、ゴアテックス®の寝袋カバーを被せると保温性も上がって一石二鳥の効果がある。
雪山のテントや雪洞の中でも必ず使っていたが、これの効果は抜群だ。
上の写真は寝袋本体なしの寝袋カバーのみ状態だが、気候によってはこれだけでも寝袋代わりとして使えるし、ともかくこれは大変重宝する。
最後に
若い頃に初代四駆ハイラックスのRN36に乗っていた頃は、無蓋の荷台で寝るのが基本で、余程の大雨や大雪の時でなければ雨や雪の日は荷台にシートを被せて寝ていた。
しかし、大雨や大雪の晩は全くリクライニングなどしない運転席と助手席を横断するように使い、やや無理やりな感じで体を捻じ曲げて押し込むようにしてキャビン内で寝た。
もっと狭いサニトラ(日産サニートラック)の運転席で、あまりに眠くなって普通に座ったままの姿勢で数時間仮眠したこともあった。
しかし、こんなことができていたのは若さ故だ。
今そんなことをしたら体がカチコチになって翌日の運転に支障をきたしてしまいそうだ。
また、震災時などにも問題になったが、狭い空間で体を動かせない状態で寝ていると血行が滞ってエコノミークラス症候群(肺塞栓症のことだが、飛行機の狭い座席に長時間座り続けることで血栓ができてしまい、発症するケースが多いからこの名称)を発症してしまう恐れもある。
これは大変危険だ。
ここまで書いてきて今更だが、運転席や助手席で寝るのは、やはりエマージェンシー的な手段や短時間の仮眠の手段と考え、運転席や助手席で何泊もし続けるようなことは避けた方が良いと思う。
とは言え、特別な車やここで書いたように特別な物がなくてもまあまあ快適に車中泊ができることも事実だ。
いきなりそれ向きの車に買い替えるのではなく、まずは現在持っている運転席や助手席のシートバックを倒して車中泊を初めてみるのも良いのではないかと思う。