車中泊ユーザーは「ポータブル電源」を何に使ってる?

車中泊のプロ11人に聞いた!ポータブル電源の活用法と使用モデル【ランキング】




どんなポータブル電源を使っているの?


車中泊 ポータブル電源 活用法

ポータブル電源を持っている方々に、実際に使用しているポータブル電源のメーカー、容量、使用期間を聞いてみました。

ポータブル電源メーカーで1番多かったのは「BLUETTI」

10名中5名の方が、BLUETTIのポータブル電源を使用していました。

2番目に多かったのはEcoFlowで4名。

その他はすべて1台ずつで、Anker、BougeRV、ALLPOWERS、YOSHINO、RENOGY、PowerArQと幅広いラインナップ。

それぞれが自身の好みや用途、予算に合わせて選んでいるようですね。

容量は、1番大きいもので2008Wh、1番少ないもので288Whでした。

容量が少ないポータブル電源を使用している方は、ポータブル電源を複数持参することで容量不足を解消しているとのこと。

また、多くの方がポータブル電源を1つだけではなく、複数個持っていました。

ポータブル電源を複数持参することで、電力不足を解消したり、ソーラーパネルから交互に充電をしたり、使いやすい場所に設置するなど、便利に活用することができるようです。

ポータブル電源、車中泊のどんなアイテムに使ってる?


実際の車中泊シーンでは、どんなアイテムにポータブル電源を使っているのでしょうか。

今回は「ポータブル電源で使用している電気製品」を、1名につき3点まで挙げてもらい、結果をランキング形式&5位〜1位の順で発表します!

【第5位】炊飯器


車中泊 ポータブル電源 活用法 炊飯器

第5位は炊飯器。

2名の方が炊飯器にポータブル電源を使用していました。

炊飯器は、自宅を持たずにバンライフをしている方や、日本一周など長期旅をしている方に必須のアイテムのようです。

炊飯器は消費電力が低く、安価なポータブル電源でも使用可能なため、車中泊に取り入れるハードルが低めのようです。

【第4位】電気ケトル


車中泊 ポータブル電源 活用法 ケトル

お湯を短時間で沸かせる電気ケトルは第4位。

3名の方が使用していました。

筆者も使用していますが、コーヒーや紅茶を淹れたり、カップラーメンやカップスープを作ったりと、役立つ場面はかなり多め。

消費電力が高めではありますが、大容量&高出力タイプのパワフルなポータブル電源なら、問題なく使用が可能です。

【第3位】扇風機:ポータブル冷蔵庫


車中泊 ポータブル電源 活用法 扇風機

扇風機(小型扇風機含む)とポータブル冷蔵庫が同率の第3位。

それぞれ4名の方が使用していました。

夏の車中泊では必須アイテムともいえる扇風機。車内の空気循環にも欠かせないアイテムで、2台持ちの方もいらっしゃいました。

ポータブル冷蔵庫は長期旅の方だけでなく、1泊の車中泊時でも持参するという方もおり、最近人気が高め

容量20Lほどの冷蔵庫を使われている方が多く、食材やドリンクの保管に役立てているようです。

【第2位】スマートフォン:車内照明(ライト)


車中泊 ポータブル電源 活用法 スマホ

第2位は、スマートフォンと車内照明。どちらも6名の方が使用していました。

スマートフォンは全員が持っていましたが、ポータブル電源だけでなく、モバイルバッテリーやシガーソケット充電を活用している方もいました。

連絡手段としてはもちろん、走行時のナビや旅先の情報収集などにも使用が可能。

多くの方が、寝る際にポータブル電源に繋ぎ、充電をしているようです。

また、夜間に必要になる車内照明(天井埋め込みライトやLEDランタン)にも、ポータブル電源を使用している方が多めでした。

車内照明は、車中泊の際に必ず必要になるアイテムです。

突然車内が真っ暗になってしまわないよう、ポータブル電力の残量に気をつけながら使用しているとのことでした。

【第1位】パソコン・タブレット


車中泊 ポータブル電源 活用法 パソコン

今回のリサーチでは、パソコンやタブレット端末にポータブル電源を使用しているという意見が1番多く、堂々の第1位となりました!

8名の方がパソコンやタブレットにポータブル電源を使用。動画制作や記事執筆などの仕事や、動画鑑賞、読書などに活用していました。

今回のイベントで車両展示をしていた方は、YouTuberやインフルエンサー、カメラマンやライターなど、パソコン必須の仕事をしている方が多め。

仕事道具として毎日使用しているアイテムということもあり、今回1位という結果になったようです。

その他(ランク外)


その他には、電気毛布や電気ヒーターなど暖房器具、動画や写真撮影用のカメラ、ドライヤーや電子レンジ、DIY用の工具や車両のバックモニターに使っているという方もいらっしゃいました。

また、今後はポータブルクーラーや窓用エアコンに使いたい等、大容量&高出力タイプのポータブル電源を役立てる予定の方も。

車中泊の頻度が高かったり、自宅を持たずバンライフをしている方ほど、生活に密接する用途に使用している様子が印象的でした。

「ポータブル電源」を使っていて困ったこと、トラブルなど


車中泊 ポータブル電源 活用法

最後に、実際の車中泊時にポータブル電源を使用した際、困った点・不満点などを伺いました。

1番多く聞かれたのは、ポータブル電源本体の容量についてです。

特に容量1000Wh以下のポータブル電源を使用している方からは、「旅の途中で容量不足になってしまった」「容量を持たせるために使用する家電の選別や工夫が必要になる」「今後もっと容量の多いポータブル電源に買い替えたい」等の声が聞かれました。

また、容量不足と共に問題となりがちなのが、本体のパワーや機能面について。

「出力が足りずポータブルクーラー使用時に本体が落ちてしまった」「扇風機や電気毛布等、消費電力低めの電気製品を長時間使用したら、いつの間にか停止してしまっていた」など、本体の定格出力数や機能不足による不具合に悩まされることもあるようです。

さらに、「急速充電でなければ満充電までに時間がかかりすぎてしまう」「走行充電を2時間しても本体容量の8%しか充電できなかった」など、充電時間に関する不満点も聞かれました。

いずれの問題も、ポータブル電源の買い替えを考える要素にはなります。

しかし、多くの方がすぐに買い替えはせず、工夫や多少の我慢をしながら、現在持っているポータブル電源を今後も使い続ける予定とおっしゃっていました。

ポータブル電源は高価なこともあり「簡単に買い替えができない」点も、車中泊ユーザーの悩みのひとつになっているようです。

車中泊の期間や頻度に合わせてポータブル電源をチョイス!


車中泊 ポータブル電源 活用法

今回は、「モカ風味カフェ」で車両展示をしていた車中泊ユーザー&バンライファー11人に「ポータブル電源」についてリサーチした結果をご紹介しました。

車中泊の期間や頻度、スタイルによっても、必要となる電力量やパワーに違いがありそうです

実際、キャンプ場など屋外で過ごすことが多いという方は、直火調理をしたり屋外で涼んだりと、多くの電力・家電を使用せずとも問題なく車中泊ができているようでした。

日頃から車中泊を楽しんでいる方々にお話を伺ったことで、筆者も新たな気づきがありました。

今後ポータブル電源の使用や選択の際に、今回のお話を役立てたいと思います。