ルーフテント歴15年で思うメリットとデメリット!積み降ろしが大変?!
目次
使ってわかったルーフテントのメリット
ルーフテントは設営が簡単で手間いらず。
それまでは普通のテントでかれこれ20年キャンプをしてきました。
ルーフテントを買う前は週末キャンプに行くと、テントの設営やキャンプ飯、寝床の支度などで時間がかかってしまいましたが、ルーフテントのおかげで、そんな状況が一変。
テントの設営と撤収にかかる時間が短くなったことで、キャンプをもっと楽しめるようになりました。
ルーフテントではない普通のテントの場合、キャンプ場へ到着して最初にすることは、テントの設営。
サイトの地面の状態を確認して、グランドシートを敷いて、ポールを立ててフライシートを掛けてロープを張ります。
慣れれば簡単だと思いますが、どんなに急いでも30分はかかります。
ルーフテントを使う最大のメリットはテント設営にかかる手間と時間を省いて他の作業や遊びに回せること。
食事作りに時間をかけて凝ったものにするのもいいですね。
薪拾い、着いてさっそく川遊びなど、それまでのキャンプよりゆったり時間を使って楽しめます。
メリットは他にもあります。
・操作が簡単で、ハンドル操作1本で垂直に昇降できる。
・車の屋根の上は風通しがよく夏でも熱気が抜けやすい。
・高いところは見晴らしがいい。夜空を観察するのに最適。
・冬は隙間にしっかり目張りをすると案外あったかい。
初夏の林間キャンプ場、川辺のサイトでルーフテントの出入口をメッシュの網戸にして風を通してマットに寝転がって物思いにふけったり、本を読んだりすると気分は最高です。
夏は虫も多いですが、メッシュ網戸のおかげで煩わしい羽音を聞くこともなく快適に、思いのままの時間を過ごせる。
言うことありません。
使って分かったルーフテントのデメリット
とはいえルーフテントには使ってみてデメリットと感じた点もあります。
保管場所の確保とスムーズな積み降ろし。
これを解決できるかどうかがルーフテントを使いこなすポイントです。
・保管場所の確保が大変。
・積み降ろしは1人ではできない。
まず保管場所の確保が大変です。
私は自宅のシャッターガレージ内の自作ラックに置いていますが、かなり場所を取ります。
そして私が使っているルーフテントの重量は55kg。
ファミリーや仲間が居る方は、協力して積み降ろしをすれば、大した苦労はないでしょうが、私の場合は1人で積み降ろしをするので、安全に積み降ろせる設備を整える必要があります。
以下は私のルーフテント積み降ろしの一連の作業です。
・自作ラックをシャッターガレージからカーポートへ移動。
・カーポートの屋根に滑車を掛けて、ドリルウインチで引き上げ。
・日産の軽ルークスのベースキャリアにルーフテントを車の屋根に上げて、固定して完了。
参考記事:ルーフテントが落下、底に穴が!失敗から学ぶ安全な積み降ろしとは!?
私の場合は1人で積み降ろしをしていますが、誰かが力を貸してくれるのであれば、そちらを選択する方が簡単で安全かも知れません。
その他のデメリットは、
・ルーフテントを開くためのハンドルと昇り降りのためのハシゴを忘れやすい。
・使用場所を選ぶこと。高速のSAや道の駅ではルーフテントを張れない。
・開いて中にいるときに風が吹くとかなり揺れる。
ハンドルとハシゴはルーフテントには、無くてはならない物なのですが、なぜかうっかりして持っていくのを忘れることがあります。
風も厄介です。
少し揺れて楽しいくらいで収まってくれればいいのですが、一晩中揺れることもあるので、天気予報の確認は絶対。
それでも山の天気は変わりやすいので賭けになるときもあります。
ルーフテントを載せっぱなしにするのはどうか
屋根に載せっぱなしなら積み降ろしの一連の作業も必要はないのですが、常にルーフテントを屋根に載せて走行するのはいくつかリスクがあります。
部品の消耗、故障の原因になる
通常の走行以上に車体に負担がかかるので、ブレーキパットやタイヤの消耗が早くなったり、ショックアブソーバーのオイル漏れなど故障の原因になったりすることも考えられます。
カーブや風の強いときの運転は神経を使う
55kgの物体を屋根の上に載せるので車体の上部が重くなります。
これによってカーブのときは通常以上に横にふくらみ、風の強いときは横風による影響が大きくなるので、いつも以上に慎重な運転を心がけなくてはなりません。
燃費が悪くなる
乗車人数が多くなれば、その分燃費が悪くなりますが、ルーフテントも大人1人分くらいの重量があるので燃費に影響します。
以上が15年ルーフテントを使ってきた私の感想です。
特に今は軽自動車にルーフテントを載せるので、先の2台以上に慎重な運転が必要。
燃費も悪くなるので、車中泊をしない普段使いのときは降ろしています。
ルーフテントに必要な点検は
ルーフテントは構造的には単純で、だれでも状態を確認できます。
ただ、構造が単純な分、部品点数が少なく一つ一つが重要な役割を担っているので、慎重に点検・確認する必要があります。
特に昇降装置は、歯車やスクリューバーなどの部品が長年の使用で摩耗していることが考えられます。
昇降の動きは特に注意して確認します。
●主な点検・確認項目
・車の屋根のベースキャリアの取り付け部分の状態確認。
・ルーフテントが車の屋根のセンターからズレていないか確認。
・ルーフテントの昇降装置の状態確認。
・ルーフテントのボディーの確認。
・ベースキャリアとルーフテントの接合ボルト・ナットの確認。
載せっぱなしにすると点検もしなくなりそうですね。
やっぱり載せっぱなしはよくないと思います。
経年劣化で使えなくなった部品や修復履歴について
私のルーフテントは15年使用していますが、経年劣化も最小で修復履歴も少ないほうだと思います。
日ごろの点検を怠らず使い方に気をつけると、長く持つものだと感心します。
それでもいくつかは劣化したパーツがあるので紹介しておきます。
経年劣化
・付属のスポンジマット。
購入後7年くらいで劣化が激しくなりスポンジが硬化して弾力性がなくなり、サクサク分離して使用できなくなりました。
その後は、ダンボールとカーペットをいちばん下に敷いて、その上にインフレータブルマットを置いています。
・本体外部のモール
モールはFRPで成形された本体の端の処理として周囲に取り回してあるものですが、接着剤が固まり剥がれました。
修理履歴
・FRPの修理
これはパーツの劣化ではありませんが、以前、積み降ろしに失敗して1mくらいのところから落下させたことがあります。
下に置いていた材木の角で本体底部分のFRPに穴が開いたので、接着剤で仮修理して使っています。
ルーフテント歴15年で思うメリットとデメリット! あとがき
ルーフテントは、積み降ろしや保管場所の確保が結構たいへんですが、車中泊やキャンプ泊でそれなりに楽しく使えて、とても便利なアイテム。
以下のような方にルーフテントはおすすめです。
・キャンプ場へ着いて直ぐにゆっくりしたい方。
・愛車をがっつり車中泊仕様にはしたくないが、週末はアウトドアを楽しみたい。
・ちょっと高いところから景色を眺めてみたい方。
・車中泊仕様車だが+αの寝床が必要。
保管場所を何とかして、大変な積み降ろしを覚悟するだけの見返りは十分あります。
ルーフテントで車中泊やキャンプを変えてみませんか?