ダイハツの軽自動車14車種一覧|特徴と違いをまとめ【2022年最新情報】
ダイハツから販売されている軽自動車全車種を解説。トールワゴン、ハイトワゴン、SUV、スポーツカー、商用車に分けて紹介します。
目次
ダイハツの軽自動車|全車種一覧
軽自動車の販売台数1、2を争うダイハツ
ダイハツは軽自動車のカテゴリにおいて、国内トップクラスの販売台数を誇ります。
主力製品は軽自動車とコンパクトカー。とくに軽自動車の販売台数はスズキと1,2位を争うほど。
また、ダイハツで開発・生産された軽自動車は、OEM車として他社にも多数供給されています。
トールワゴン|ダイハツの軽自動車
トールワゴンは車高が1630mm程度の高さがある軽自動車を指しています。
そのため大人が乗車しても余裕のある天井高が特徴といえるでしょう。
またほとんどのトールワゴンには、スライドドアが採用されていません。
ミライース
ミラをベースに開発された軽セダンで、現在ではダイハツの主力を担う車です。
車名の由来は、「羨望」を意味するミラと、ダイハツが誇るエネルギーマネジメントシステム「イーステクノロジー」の略称を組み合わせています。
概要
エコカーといえば、ハイブリッド車や電気自動車を思い浮かべるものです。
どちらが第1でどちらが第2なのかは分かりませんが「第1のエコカー」「第2のエコカー」といいます。
では、第3のエコカーとはどのような車を指すのでしょうか。
それは低燃費のガソリン車のことをいい、これこそがミライ―スの開発コンセプトになっています。
車体の軽量化などによって低燃費を実現。
ハイブリッド並みの燃費性能を望むことができる車のことです。
環境性能や低価格化に対応し、誰もが気軽に乗ることができる車として初代ミライ―スが誕生しました。
2011年にミラをベース車両として誕生し、2017年にフルモデルチェンジを行っており、現在2代目となっています。
初代モデルから60㎏の軽量化に成功し、燃費消費率も30㎞/Lを超えるほど。
また価格帯も魅力のひとつ。安全装備や車両の安定性も抜群です。普段使いできる軽自動車としておすすめの一台となっています。
四角丸いモデルが多い軽自動車の中で、角ばったスタイルが目を惹くミライ―ス。
老若男女問わず受け入れやすいデザインとなっています。
グレードによっては、アルミホイールに高級感を感じられないという声も聞かれるため、デザイン性は評価の分かれるところのようです。
評価
ダイハツのエコ技術である「イーステクノロジー」が採用されています。
今までの技術や部品を精査し、徹底的なコスト削減と効率化を図るというもの。
ハイブリッドやモーターを使用せずにガソリン車でありながら低燃費を実現しました。
バックドアやフロントフェンダー、2WDの燃料タンクを樹脂製にして軽量化を図り燃費に貢献。
またダイハツ独自の技術「クールドi-EGR」を採用し、イオン電流で燃焼状態を把握することで再循環ガスを最大化しています。
これは排気ガスを冷却して燃焼室に戻すことでノッキングを抑制。熱効率の向上で省燃費を狙うというシステムです。
またボディには「Dモノコック」が新開発されました。軽量で高剛性の骨格は、軽自動車の弱点でもある安定性や乗り心地、静粛性などを実現しています。
ハイブリッドなどの最新技術は、エコカーとしての魅力は高いものです。
しかし高額になる購入価格などを考えると、一般的な走行だけでは元が取れない場合もあります。
イーステクノロジーは、低コストでエコ推進技術として今後期待される技術のひとつといえるのではないでしょうか。
ミラトコット
ミライ―スの派生モデルであるミラトコットは2018年3月に生産終了となったミラココアの後継者として誕生しています。
発売当初は女性社員が中心となって作った車ということで話題になりました。
普段使いに適した軽自動車として、シンプルなデザインが人気となっています。
概要
従来のミラココアのように、女性だから可愛いものという考え方ではなく、コンセプトは「エフォートレス」。
女性社員が開発に携わっているからこその発想でした。エフォートレスは、元々ファッション用語のひとつ。
直訳すると努力しないということになります。
しかしここでいうエフォートレスは、可愛いを頑張りすぎず気負わない、などというほうが正解かもしれません。
つまり抜け感のあるシンプルをベースにするということです。
シンプルというのは非常に難しく、安物印象を与え、面白みのない外装となってしまう危険性もあります。
ミラトコットはシンプルな中にも、車体表面に凹凸を付けたキャラクターラインによってメリハリが施されており、凝ったデザインに仕上げられました。
スクエアな形状は、車両感覚をつかみやすくなっています。
また窓の下側の描くラインが、リヤに向かっていくほど後上がりになるベルトラインが主流の中、ミラトコットは水平に作られました。
これは斜め後ろの視認性に優れていて、運転初心者にも不安を感じさせません。
スクエアでシンプルなデザイン性は、どことなくクラシカルな雰囲気も漂っています。
大人可愛い印象は、幅広い世代に支持される一台といえるでしょう。
トータルコーディネートの「クールスタイル」はブラック基調なので、男性でも違和感はありません。
評価
ダイハツが開発した「TOPAZ NEOエンジン」のTOPAZは「Top from A to Z」を略した造語です。
パワー、エコロジー、信頼性においてトップレベルを目指すという意味を持っています。
よく使用する低・中速域で力強さを発揮するロングストロークを重視。
回転域に応じたバルブの開閉を最適にすることで燃焼性能を高めるDVVT機構を採用しました。
燃焼性能とパワーの両立を実現しています。
ダイハツの予防安全機能「スマートアシスト」も搭載されており、安心と安全が進化。
車両搭載のステレオカメラで、周囲の状況を確認してドライバーをあらゆる面からサポートします。
また、軽自動車では初となる6つのエアバッグを全車両に標準搭載。
前面だけでなく側面からの衝突を緩和して、乗員を守ります。衝突安全ボディには「TAF(タフ)」を採用。
基準の厳しい欧州の衝突安全基準も余裕でクリアしました。
軽自動車の弱点ともいわれるボディ剛性と衝突安全吸収性能の向上で、強固なキャビンを実現しています。
ミラトコットという名前だけあり、ベースモデルはミライースです。
エンジンなどのパーツは共通となっています。
異なるのは、ハンドリングと足回り。操舵感を軽くしたハンドリングと、柔らかな足回りに仕上げました。
ショックアブソーバーとバネが一体になったストラットと、ロアアームがタイヤを支えるフロントストラットを採用。
また、ロール時にバネで押さえるリバウンドスプリングも追加されているため、ステアリングを切った時のふらつきを軽減しています。
ミラトコットのキャラクターからは、のんびりトコトコ走るイメージがありますが、走行性能においても計算されているといえるでしょう。
キャスト
長く愛せる車とは、飽きのこない上質なスタイル。
そしておしゃれな質感に、安全性能や運転のしやすさなどが挙げられます。
キャストスタイルは、基本となる性能を全て身に着けて誕生しました。長く乗り続けてもらえる資質は、レトロシンプルなところにあるのかもしれません。
概要
2015年に登場したキャストは、「生活を彩る自分仕様の軽自動車」がコンセプトです。
「毎日の生活はドラマです。そのドラマのキャストでありたいという思いを込めたネーミングとなっています。
当時はアクティバ、スタイル、スポーツの3タイプが用意され、異なった世界観のラインナップとなっていました。
2020年3月までにアクティバとスポーツが生産終了を迎え、4月よりスタイルのみに集約されています。
キャストスタイルは、以前販売されていたミラジーノに似たレトロモダンな雰囲気です。
低重心な台形フォルムのスタイルで、バンパーやサイドモールにはメッキ加飾が施されています。
愛着の湧くデザイン性の中にも都会的な上質感を感じられ、ディティールにもこだわりが見え隠れしているようです。
流行に左右されることがないため、長く乗ってもらえる資質を持ち合わせたキャスト スタイルといえるでしょう。
リヤには「3Dエフェクト」の呼ばれるコンビネーションランプが施されています。
立体的にインナーレンズを配置し、ランプの奥で発光させるというものです。
個性的なデザインと後続車が分かりやすいライトとなっています。
評価
軽自動車の走行性能に喜びをプラスする「D‘テクノロジー フォースコントロール」を採用しています。
路面の凹凸やコーナーなどで、車にかかる力を最適に制御するだけでなく、車の持つパワーを最大限に発揮させることを可能にしました。
「Dサスペンション」は、車にかかる力を分散させて車全体で受け止めるサスペンションのこと。
フロントにはストラット式、リヤはトーションビーム式を採用しました。
それぞれの特性を生かし、剛性アップと共に無駄なステアリング操作を無くすことにつながります。
「Dモノコック」のボディ骨格を採用することで、リヤサスペンションの取り付け点、トンネル後端、サイドアウターを高剛性にすることが可能になります。
そうすることで操縦安定性が確保され、部品点数の削減で軽量化にも貢献しました。
「Dアシスト」ではパワーモードスイッチをステアリングに搭載。
走行中の切り替えを、簡単に行うことができます。
例えばDレンジで走行中にスイッチをONにすると、回転数が上がり、スロットルを制御。軽快な走行と加速感を体感することができます。
ドライバーがストレスなく運転できるために、快適な乗り心地と操縦安定性を実現しています。
軽自動車の規格ではなかなか体感することのできない走行性能の部分にスポットを当てました。
ダイハツならではの「イーステクノロジー」や、「D’sテクノロジー」などさまざまな技術が投入されたキャストは、魅力のある車といえるでしょう。
ムーヴ
1995年に初代モデルが誕生し、軽自動車のトールワゴンというカテゴリーを作り上げた一翼を担ってきました。
現代の軽自動車の基本形を作り上げ、2014年には6代目となっています。
ハイトワゴン全盛の中でも、軽自動車としての基本性能や先進装備の充実を図り、低燃費、低価格など総合的な魅力を持つ軽自動車といえるでしょう。
そのため現在でも多くの支持を集め、人気車種の一台となっています。
概要
2017年のマイナーチェンジでは、フロントグリルにメッキ装飾が施されるなどクラスを超えた高級感のあるスタイルになりました。
当時のキャッチフレーズは「大人のいい選択」という言葉通りに、落ち着いた印象を与えています。
ボディには軽量高剛性が採用され、動力や安全性能といった基本性能の見直しが行われました。
ダイハツ独自の「TOPAZ NEOエンジン」と、「イーステクノロジー」技術により空力特性の大幅な改善で、クラストップレベルの環境性能と低燃費を実現。
キャスト同様に「D‘テクノロジー フォースコントロール」の理論に基づきフラットな乗り心地とスムーズな加速を体感することができます。
坂道発進時にブレーキからアクセルに踏みかえる際の車の後退を防ぐ、「ヒルホールドシステム」によって不安もありません。
評価
2014年に誕生した当初の安全性能は、「スマートアシスト」でした。
その後2015年には「スマートアシストⅡ」そして2017年には「スマートアシストⅢ」へと進化を遂げており、マイナーチェンジごとに性能が向上。
また、アクシデントを未然に防ぐ安全性能は他にもあります。
「VSC&TRC」ではコーナリングの横滑りに対してブレーキとエンジン出力を自動でコントロール。
発進時や加速時に起こるタイヤの空転を抑え、アクセル操作を容易にすることができます。
「エマージェンシーストップシグナル」は、約60㎞/h以上の走行中に強くブレーキを踏み込むと、ブレーキランプと同時にハザードランプが自動で高速点滅。
後続車に素早く注意喚起することが可能です。
このように、女性のみならず高齢者の運転などにも配慮した点がムーヴの特徴といえるでしょう。
愛着のある車であると同時に、信頼もできることが車を選択するうえで重要です。
毎日の生活の中でベストスタンダードな一台となるのではないでしょうか。
ムーヴ カスタム
ムーヴの誕生から遅れること2年の1997年に追加されたのがムーヴカスタムです。
以後6代目に入る現在も販売台数ランキングの上位に位置する、人気モデルとなっています。
ムーヴと比較すると、インテリアやエクステリアに違いがあり高級感のあるグレードです。
「カスタム」というと他車でも、ワイルドさが主流となっている中で、スポーティな雰囲気が漂う、上品さが特徴となっています。
クールなイメージで、女性でも乗っていて違和感がありません。
エクステリアでは、2代目以降の伝統であった丸目4灯式から多灯薄型LEDライトに変更されました。
メッキフロントグリルやフロントバンパーのデザイン変更。
リヤコンビネーションランプにはインナーレンズをスモーククリア化して、すっきりした印象に整えています。
評価
パワートレイン、燃費性能などは全てムーヴと同様となっています。
グレードで細かな差別化が図られており、異なるのはデザイン性といえるでしょう。基本となるグレードは「X」と「RS」です。
• X…アルミホイールのサイズが14インチ。スポーツサスペンションの装備がありません。
• S…アルミホイールのサイズが15インチ。スポーツサスペンションが装備されています。
Xのインパネガーニッシュとドアオーナメントパネルは、グロッシーブラックグロスにされるなど、黒を基調としたクールなデザインで統一感を持たせました。
RSはディープマルーンと呼ばれる幾何学模様があしらわれており、上質な空間に仕上げています。
グレードによる見た目の違いはそこまで大きくはありません。
衝突予防装置のスマートⅢが装備されているかいないかなどの違いがあり、Xグレードには搭載されていないので注意が必要です。
十分な装備を必要とするのか、また街乗りがメインだからターボはいらないなどといった普段の使い方によって、選択は大きく変わるといえそうです。
それぞれに異なるデザイン性で、精悍なモデルとなっているムーヴカスタムは、男女問わず幅広い世代に支持されているのも、頷けるのではないでしょうか。
Hムーヴ キャンバス
普段の暮らしに少しだけ変化を与えてライフスタイルを楽しむ、若い世代に向けて開発されました。
また親との同居世帯などに見られる自家用車の共有傾向に対応し、幅広い世代で実用可能なデザインが取り入れられています。
2016年の発売当時のキャッチコピーは「できるミニバス」でしたが、現在では「ス・テ・キRelax」です。
ステキは、シンプルで飽きの来ないデザイン性の「素的」と、愛着の湧くさまざまな仕掛けの「素敵」差を兼ね備えました。
概要
丸みを帯びたシルエットで肩肘張らない自然体の雰囲気です。
またいろいろな人の好みに合わせて選択できるカラーバリエーションが用意され、アクセサリーをあしらうようにメッキパーツが施されています。
簡単に取り換えられるシートカバーで、気分を変えることも可能。
またボディに合わせて3種類から選べるホイールキャップが用意されました。
ユーザーの個性を演出し、愛着の持てるさまざまな機能となっています。
ナチュラルなデザイン性と愛着の持てる個性を合わせると、ずっと好きでいられるというキャンバス独自の法則が出来上がりです。
好きな車で、お気に入りの場所にアクティブに出かけたくなるのではないでしょうか。
大きな特徴のひとつには、リアシートの下に深さ30㎝の引き式の収納スペースが設置されていることです。
「置きラクボックス」と名付けられ、名前通りに荷物を入れて格納することができる「ケースモード」。
そのほかには引き出しを開けた状態で中敷きを立てれば、転倒しやすい飲み物のなどの荷物を収納できる「バスケットモード」としても使用できます。
一部のグレードにはメッキバンパーモールなどのメッキ加飾とインテリアでアクセントとなるカラー遣いが魅力の「メイクアップ」が設定。
女性にとって、魅力的な装備が満載となっています。
評価
2015年の『東京モーターショー』に出品された『HINATA(ヒナタ)』をベースにしており、3代目ムーヴのラテやタントとも同様のプラットフォームを採用しています。
タントは全高が1750mmとハイトワゴンに分類されるため、トールワゴンとは異なる全高です。
ムーヴキャンパスの全高は1655mmとやや低めで、トールワゴンを代表するムーヴよりは25mm高くなっています。
ハイトワゴンよりは低く、トールワゴンよりは高いという中間に位置する大きさということも特徴的でしょう。
またハイトワゴンの特徴であり、トールワゴンには設定されていないものとして位置づけられていた「両側スライドドア」が採用。
これは大きな特徴といえるでしょう。パワーユニットやさまざまな装備においては、ダイハツを代表するほかの軽自動車と同様です。
ターボの設定はありませんが、ハイトワゴンとトールワゴンの中間に位置する使い勝手の良さと、ビジュアルに多くの支持を集めています。
女性専用ということではないため、ボディカラーなどによっては男性にもおすすめできる一台です。