ペット連れ夏のクルマ旅。快適にするための注意点や工夫
ペットと旅行するには、人間以上の手間とお金がかかります。ペット可の宿泊施設を探さないといけないですし、仮に留守番させるとなっても、預け先や留守番中のペットの状態などが気になって、どうも心が落ち着きません。
そこで我が家は、愛犬も連れて旅をすることにしました。そうすることで、今では愛犬の徹子も含め家族みんなで旅行を楽しんでいます。
今回は、エブリイワゴンで1年、コンパスドルク(バンコン)で3か月、愛犬と旅行したときの問題点、注意点をはじめ、より快適に過ごせるためにしている工夫などをご紹介します。
目次
ペットを車内でお留守番させる時の注意点
我が家がクルマ旅を始めて、はや1年半。以前は、お留守番や実家に預けていた愛犬の徹子とも、一緒に旅行やお出かけができるようになりました。
施設が愛犬と同伴可であれば良いのですが、もしも入れない場合は、ペットは車内でお留守番させなければなりません。
車内のお留守番にはいくつかの注意点があり、できるだけ快適に過ごしてもらえるように、我が家でも対策や工夫を怠らないようにしています。
車中の暑さ対策
真夏の車内はあっという間に温度が上がり、熱中症や脱水の危険などがあります。
そのため、ペットを車内で留守番させるときは、短時間であっても窓(網戸)を開けて風通しを良くし、扇風機で車内の風を循環させるようにしましょう。
そして、常に水はたっぷりと用意。
ペットが座るポジションには、ペット用の冷感シートを敷いてあげてもいいですね。ちなみに我が家の愛犬・徹子は、ひんやりシートなどの冷たいものには座ってくれないので、定位置の近くに保冷剤を置くようにしています。
それでも、とても車内で待たせておけないような暑さだったり、どうしても滞在時間が長くなりそうだったりする場合は、無理なお留守番は避けるようにしています。
道の駅スタンプラリーを始めてから、道の駅めぐりをするのが我が家の定番。
多いときは1日に10カ所以上も道の駅に立ち寄ることがあり、毎回徹子を連れていくには手間がかかるので車内で待っていてもらうのですが、そのときも15分以内には戻るようにしています。
トイレ&スタンプを済ませ、場合によっては弁当を購入し、中の雰囲気をザッと確認して写真に収めて切り上げるだけなので、車に戻ったときにおやつさえあげれば、徹子はご機嫌。
道の駅めぐりをしていると、徹子は車が駐車場に入るのと同時に車を止めるのに気づくようで、最近は、スピードを落としたウィンカーの音を聞くだけで、外に出たいとアピールするのです。
キュンキュン鳴きながらアピールしているのを見ると、ひとり寂しく車内でお留守番させるのがかわいそうで、できるだけ夫婦交代で道の駅の建物内を見ながら徹子を散歩させています。散歩中はクンクンいろいろな場所の匂いを嗅いだりして楽しそうです。
駐車場所選びのポイント
2つめの注意点が、駐車する場所です。
本来ならキャンピングカーのソーラーパネルに日光が当たる場所に止めるべきですが、徹子を留守番させるときは、あえて日陰を探して止めるようにしています。
直射日光が当たると窓を開けているだけでは不十分なほど車内の温度が上がり、扇風機を回してまったく涼しくありません。
駐車場はアスファルトのことが多いですが、もし選べるのであれば、アスファルトよりも土の駐車場の方が、温度の上昇が防げます。
さらに木陰があれば、だいぶ涼しくなりますよ。日陰に止められない場合は、留守番はさせないことにしています。「また遊びにくればいい」というくらいに考えるようにしていますね。
また、騒がしい場所に1匹でいると落ち着きがなくなって疲れてしまうので、建物から遠い静かな場所で、なおかつ車が見える場所を選ぶようにしています。
車内で快適に過ごす工夫
エブリイワゴンに乗っていた昨年の夏は、暑さ対策として、自作の網戸、扇風機、自作の換気扇、氷枕を用意しました。
外にいればなんとか過ごせる気温でも、狭いエブリイワゴンに大人1人、子ども1人、犬1匹が乗っていると、車内は熱がこもり、湿度もたまらなく高くなります。
寝るときは、扇風機を直にあて、できる限り放熱することで暑さをしのいでいました。人間でこれだけ暑いのだから、全身毛皮の徹子は相当暑かっただろうと思います。
この経験をふまえ、今年の夏は、段階的にさらなる暑さ対策をしています。
まず、ベッドの敷パッド。NITORIのNクールの最高レベルといわれる、NクールWスーパーの敷パッドを用意しました。コンパスドルクは、上段ベッドにダブルサイズ、下段ベッドにシングルサイズがほぼすんなり入ります。枕カバーも奮発してWスーパーを購入してみました。
エブリイワゴンのときから活躍している充電式USB扇風機も3台搭載。しかし、この扇風機は小型でそれほどパワーはないので、1人あたり1台、近距離でスポット的に風を当てないと効果を実感できません。
ひょっとすると、窓を網戸にして天井換気扇(MAXFAN)を回した方が涼しいかもしれません。
まだ本格的な夏をコンパスドルクで迎えていないので、このあたりの風力と涼しさは今後改めてレビューしたいと思います。
車が広くなったので、当初は2列目には息子、3列目には徹子に乗ってもらっていました。
バラバラに乗ることで喧嘩防止になるかと思ったのですが、徹子は1匹で座るのが不安なようで、結局2列目で息子と一緒に乗っています。
ちょっとしたことで息子を威嚇する徹子ですが、一緒にいると安心するようですね。写真のようにとてもくつろいでいます。
散歩後の脚洗いも簡単に
徹子と一緒に車中泊の旅をしていると、散歩後の脚を家のように浴室で洗えないという問題もあります。土の上を散歩すると、ウェットティッシュだけでは汚れは取り切れません。
そんなとき見つけたのが、カップ状の犬用の脚洗い器具。水を入れて取っ手をにぎると、カップ型の容器の中にあるたくさんのシリコンの突起が回転して、肉球を洗ってくれるというものです。
これでキレイに洗える!と思ったのですが、意外とうまく洗えません。
普通に4足で立っている状態で使うのですが、脚を1本洗っても、濡れた状態で地面に脚を着くとすぐに再び肉球が汚れてしまうからです。抱っこしながらも試したのですが、脚の角度が斜めになってしまうので、水がこぼれてしまいました。
ベンチなどに乗せて洗うと、脚を地面に着かないので再び汚れることはないのですが、出先で必ずしもベンチがあるとは限りません。それに、ベンチを汚してしまうのも気が引けます。
そこで、もともと家にあった洗車用の脚立に徹子を乗せて、脚を洗うことに。
徹子を乗せるには十分な大きさで、スムーズに洗浄器具を使うことができました。洗車用の脚立なら折り畳んで車内に積めるのもポイントですね。すでに手元にあるものを活用する大切さを再認識しました。
洗浄後は洗車用の給水シートで水気を拭き取れば完了。ついでに、お尻も拭いておけば完璧です。
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餌入れの工夫
餌入れにもひと工夫しました。
というのも、犬は舌ですくうように食べますが、容器が軽いと鼻先で容器を押してしまい容器ごと落下させてしまう(徹子の食べ方の場合)のです。さらに困ったことに、徹子は気に入らないことがあると、わざと餌入れをぶちまけるというクセも。
そこで、大きめのトレーに水入れと餌入れを一緒に入れておくことに。これで、餌や容器をぶちまける心配はなくなりました。食べこぼしも少なくなったようです。
容器も、ダイソーのキッチン用品で売っていた300円の蓋付きのものを車内専用とすることにしました。食べ残しがあっても、蓋をしておけば走行中も安心です。
ちなみに、いつもはカリカリの固形ドッグフードですが、出かけるときは個包装のトロミのあるドッグフードをあげるようにしています。
旅のときは豪華なものを食べられると認識してくれれば……という人間側の思惑があるのですが、徹子自身がどう感じているのかはまったくわかりません。
餌やその容器、脚の洗浄器具はエントランス右手の3段に別れた収納スペースにまとめて置いています。車外からでも取り出しやすく、ここをとても便利。
まだスペースが残っているので、徹子用の非常食として、おやつや餌を備蓄しておこうと思っています。
ペット連れにオススメなお出かけスポット
那須どうぶつ王国(栃木県)
上の写真は、昨年の夏に那須高原を旅したときのもの。徹子ももちろん一緒です。
訪れた那須どうぶつ王国は、那須エリアでもめずらしい標高1,000mという高地にあるスポット。それでも日中はかなり暑かったです。
園内は徹子も同伴しましたが、ペットの一時預かり(別途料金)もしてくれるので、温泉とお土産売場を楽しむ間だけ、徹子を預かってもらうことに。徹子の心配をしなくて大丈夫なので、思う存分遊んだ気分になれました。
バーベキュー食べ放題の施設にはペット同伴エリアがあったので、徹子も一緒に食事も楽しむことができて良かったです。
那須どうぶつ王国のように、同伴入場や一時預かりなどが可能な施設は、ペット連れの旅では重宝しますね。
清里テラス(山梨県)
また、昨夏は清里にも行きました。清里は山梨でも長野寄りの八ヶ岳の麓に位置する、那須と同様の高原別荘地です。
我が家が訪れた「清里テラス」は、冬はスキー場、夏は山頂の展望ソファーでジェラートやパフェが楽しめます。
当日は天気が怪しく、涼しいどころか寒いくらいだったのですが、おいしそうなパフェがあったので家族でいただくことに。パフェの中に入っているソフトクリームをすべて食べ終わる頃には、みんなで震えていましたが、それも含めて良い思い出です。
皆さまが訪れるときは、天候によっては夏場でも暖かい上着を持っていくのがおすすめ。都心と比べると5~6℃ほど気温が低く、山頂はさらに涼しいので。
ここはゲージに入れれば愛犬もリフトに乗れるため、徹子を連れてゲレンデの山頂まで一緒に行けたのも良かったです。
スキーコースを徹子と散歩したり、ドッグランで遊ばせたりできて、犬連れには素晴らしいスポットでした。徹子も涼しい場所で全力で走れて、とても嬉しそうでした。
まとめ
自由の利く車での旅とはいえ、犬が一緒だと、どうしても手間がかかります。しかし、普段から家族の一員として過ごし、長い時間を共にしているので、多少手間がかかったとしても、一緒にいる方が落ち着くのは確か。
徹子も勘が鋭いので、旅の準備をしていると、廊下で「一緒に連れていってくれるよね!準備万端だワン!」とばかりに待機しています。そしてなかなか車に連れて行かないと、激しいアピールが始まることに。
最初は車に乗っても落ち着かない様子でしたが、今ではだいぶ旅慣れしてきて、見た目にもリラックスしているように感じます。
人間に比べると犬はとても寿命が短いので、いろいろな場所へ連れていって、楽しい思い出をたくさん作っていきたいですね。